2020年 第2戦 F1シュタイアーマルクGP 予選レポート
2020年のF1世界選手権 第2戦 F1シュタイアーマルクGPの予選が7月11日(土)にオーストリアのレッドブル・リンクで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデスF1)がポールポジションを獲得した。
事前に予報されていた通り、土曜日のレッドブル・リンクには雨が降り注いだ。コンディション不良によって正午からのフリー走行3回目は中止となった。F1ドライバーは2020年F1マシンをウエットで走らせた経験はほとんどないため、ほぼぶっつけ本番のウエット走行となった。
フリー走行3回目の後に一旦雨は止んだが、現地時間15時の1時間前に再び降り始めた。そのため、レースコントロールはセッション開始時間を遅らせ、セーフティカーによるコースチェックを繰り返し実施。最終的に46分のディレイを経て、F1シュタイアーマルクGPの予選はスタートした。
【Q1】
全マシンばがウエットタイヤを装着して待機。路面コンディションがどのように変化するかは予測できないため、悪化する場合に備えて各マシンは燃料を多めに積み、基本的にタイヤ交換は行わずにコースに留まったタイムを出していく。また、雨天ではコースオフするドライバーが出てくるか可能性も高いため、タイミングも重要になる。
天気図では雨脚が強まる見込みのため多くのマシンがピットレーン出口に並んですぐにタイムを出しに行く。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が最初にコースインして1分24秒235をマークする。
走行を重ねるたびに路面は改善し、燃料も軽くなることで最後までタイムシートが目まぐるしく変わる。アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がコースオフしてウォールにヒットするもストップすることなく走行を継続。だが、残り13秒でコース脇にマシンを止めたことで赤旗が提示され、そこでQ1セッションは終了した。
Q1をトップタイムで通過したのはルイス・ハミルトン(1分18秒188)。0.109秒差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続く。
ノックアウトとなった5台は、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、セルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ロマン・グロージャン(ハース)の5台。
ロマン・グロージャンはセッション序盤にコースオフを喫してタイムを出すことができなかった。また初日にドライで競争力を見せていたセルジオ・ペレスはウエットコンディションで実力を発揮できなかった。
【Q2】
15台から10台に絞り込まれる15分間のQ2。気温14度、路面温度は19度。再びセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)を先頭にコースイン。全車ウェットタイヤを装着。
Q2をトップで通過したのはルイス・ハミルトンで1分17秒825。再びマックス・フェルスタッペンが0.113秒差で追う。
脱落となったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、ランス・ストロール(レーシング・ポイント)、ダニール・クビアト(アルファタウリ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)。
ジョージ・ラッセルは初のQ2進出を12番手で終えた。Q3までの差は0.1秒以内と好パフォーマンスをみせた。11番手終えたシャルル・ルクレールはダニール・クビアトの進路を妨害したとして3グリッド降格ペナルティを科せられた。チームメイトのセバスチャン・ベッテルはQ3に進出しており、先週末とは逆の展開だ。
【Q3】
ポールポジションをかけた12分間のQ3は、ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンのポールジション争いとなる。
フェルスタッペンは2番手で最終ラップに突入すると、第1セクターをファステスト・タイム、第2セクターを自己ベストで走るが、前にマシンが走っていた影響もあり、最後から2番目のコーナーでスピン。タイムを更新できず、ルイス・ハミルトンが通算89回目のポールポジションを獲得。フェルスタッペンに1.216秒差という驚異的なタイムシートとなった。
7番手で終えたピエール・ガスリーは新生アルファタウリ・ホンダとして初のQ3進出を果たした。
カテゴリー: F1 / F1オーストリアGP / F1シュタイアーマルクGP
事前に予報されていた通り、土曜日のレッドブル・リンクには雨が降り注いだ。コンディション不良によって正午からのフリー走行3回目は中止となった。F1ドライバーは2020年F1マシンをウエットで走らせた経験はほとんどないため、ほぼぶっつけ本番のウエット走行となった。
フリー走行3回目の後に一旦雨は止んだが、現地時間15時の1時間前に再び降り始めた。そのため、レースコントロールはセッション開始時間を遅らせ、セーフティカーによるコースチェックを繰り返し実施。最終的に46分のディレイを経て、F1シュタイアーマルクGPの予選はスタートした。
【Q1】
全マシンばがウエットタイヤを装着して待機。路面コンディションがどのように変化するかは予測できないため、悪化する場合に備えて各マシンは燃料を多めに積み、基本的にタイヤ交換は行わずにコースに留まったタイムを出していく。また、雨天ではコースオフするドライバーが出てくるか可能性も高いため、タイミングも重要になる。
天気図では雨脚が強まる見込みのため多くのマシンがピットレーン出口に並んですぐにタイムを出しに行く。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が最初にコースインして1分24秒235をマークする。
走行を重ねるたびに路面は改善し、燃料も軽くなることで最後までタイムシートが目まぐるしく変わる。アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がコースオフしてウォールにヒットするもストップすることなく走行を継続。だが、残り13秒でコース脇にマシンを止めたことで赤旗が提示され、そこでQ1セッションは終了した。
Q1をトップタイムで通過したのはルイス・ハミルトン(1分18秒188)。0.109秒差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続く。
ノックアウトとなった5台は、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、セルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ロマン・グロージャン(ハース)の5台。
ロマン・グロージャンはセッション序盤にコースオフを喫してタイムを出すことができなかった。また初日にドライで競争力を見せていたセルジオ・ペレスはウエットコンディションで実力を発揮できなかった。
【Q2】
15台から10台に絞り込まれる15分間のQ2。気温14度、路面温度は19度。再びセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)を先頭にコースイン。全車ウェットタイヤを装着。
Q2をトップで通過したのはルイス・ハミルトンで1分17秒825。再びマックス・フェルスタッペンが0.113秒差で追う。
脱落となったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、ランス・ストロール(レーシング・ポイント)、ダニール・クビアト(アルファタウリ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)。
ジョージ・ラッセルは初のQ2進出を12番手で終えた。Q3までの差は0.1秒以内と好パフォーマンスをみせた。11番手終えたシャルル・ルクレールはダニール・クビアトの進路を妨害したとして3グリッド降格ペナルティを科せられた。チームメイトのセバスチャン・ベッテルはQ3に進出しており、先週末とは逆の展開だ。
【Q3】
ポールポジションをかけた12分間のQ3は、ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンのポールジション争いとなる。
フェルスタッペンは2番手で最終ラップに突入すると、第1セクターをファステスト・タイム、第2セクターを自己ベストで走るが、前にマシンが走っていた影響もあり、最後から2番目のコーナーでスピン。タイムを更新できず、ルイス・ハミルトンが通算89回目のポールポジションを獲得。フェルスタッペンに1.216秒差という驚異的なタイムシートとなった。
7番手で終えたピエール・ガスリーは新生アルファタウリ・ホンダとして初のQ3進出を果たした。
2020年 第2戦 F1シュタイアーマルクGP 予選 結果
順位 | No | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分18秒188 | 1分17秒825 | 1分19秒273 |
2 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 1分18秒297 | 1分17秒938 | 1分20秒489 |
3 | 55 | カルロス・サインツ | マクラーレン | 1分18秒590 | 1分18秒836 | 1分20秒671 |
4 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 1分18秒791 | 1分18秒657 | 1分20秒701 |
5 | 31 | エステバン・オコン | ルノー | 1分19秒687 | 1分18秒764 | 1分20秒922 |
6 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分18秒504 | 1分18秒448 | 1分20秒925 |
7 | 23 | アレクサンダー・アルボン | レッドブル・ホンダ | 1分20秒882 | 1分19秒014 | 1分21秒011 |
8 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 1分20秒243 | 1分18秒744 | 1分21秒028 |
9 | 3 | ダニエル・リカルド | ルノー | 1分19秒662 | 1分19秒229 | 1分21秒192 |
10 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 1分20秒382 | 1分19秒545 | 1分21秒651 |
11 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分20秒781 | 1分19秒628 | |
12 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 1分20秒192 | 1分19秒636 | |
13 | 18 | ランス・ストロール | レーシングポイント | 1分19秒697 | 1分19秒645 | |
14 | 26 | ダニール・クビアト | アルファタウリ・ホンダ | 1分19秒824 | 1分19秒717 | |
15 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1分21秒140 | 1分20秒211 | |
16 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1分21秒372 | ||
17 | 11 | セルジオ・ペレス | レーシングポイント | 1分21秒607 | ||
18 | 88 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 1分21秒759 | ||
19 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1分21秒831 | ||
20 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース | No Time |
カテゴリー: F1 / F1オーストリアGP / F1シュタイアーマルクGP