2023年 F1オーストラリアGP：WINNER ＆ LOSER
カオスと化したレースではよくあることですが、、笑顔で終わる者もいれば、怒りに震える者もいる。Formula1.comがF1オーストラリアGPから6人の勝者と5人の敗者を選出した。
勝者：マックス・フェルスタッペン
マックス・フェルスタッペンは、スタートで出遅れ、前に出たときに最終コーナーでのコースオフし、レースが中断された際に何度もリードを削られるなどいたが、それでも2度のワールドチャンピオンは見事なF1オーストラリアGPでの初勝利を収めた。フェルスタッペンにとっては、アイルトン・セナに並ぶ通算80回目の表彰台となり、チームメイトのセルジオ・ペレスとの差を15ポイントに広げた。フェルスタッペンは、3年連続のタイトル獲得に向けて、レーザーガイドのような軌道を順調に進んでいる。
フェルスタッペンが3戦2勝でチャンピオンシップのリードを広げた。敗者：シャルル・ルクレール
「史上最悪のシーズンスタートだった」とオーストラリアGPが1周にも満たなかったシャルル・ルクレールは語った。彼の最悪のスタートは、ザウバーでの2018年のデビューシーズンで開幕3レースで得点を挙げることができなかった。しかし、今はフェラーリに乗っている。3レース中2回目のリタイアで、キャリア5度目の1周目リタイアを喫して、ハースのニコ・ヒュルケンベルグと同じ6ポイントにとどまっているフェラーリドライバーが、レース後に苛立ちと落胆の表情を見せたのも不思議ではない。
勝者：ルイス・ハミルトン
ルイス・ハミルトンは、自分の力を取り戻した。しかし、メルボルンでシルバーアローが優勝候補であることがわかると、本人もチームもその理由をうまく説明できないが、彼はそれを最大限に活用した。7度のワールドチャンピオンは、通常のコンディションでポールポジションからコンマ3秒差で、しかも一時的にリードした（最初の2レースはいずれもトップ4内に1周も入っていない）。そして2位でフィニッシュし、自身とチームにとって今季初の表彰台を獲得した。やはり、希望はあるようだ。
ハミルトンはメルボルンで今年初の表彰台を獲得した。敗者：ジョージ・ラッセル
チームメイトのハミルトンがここ数ヶ月で最も好調な週末を過ごした一方で、ジョージ・ラッセルは、スタートで見事なパスをしてグランプリのトップに立った後、「こうだったかもしれない」と後悔することになった。アレックス・アルボンのクラッシュでピットインしたメルセデス・ドライバーは、トラックポジションを大きく落としてしまったが、赤旗が提示されるまでは奮闘していた。だが、その後、エンジントラブルで今季初のリタイアとなった。
ラッセルはエンジン火災により 18 周目にレースから脱落
勝者：アストンマーチン
フェルナンド・アロンソはカルロス・サインツによってスピンし、ランス・ストロールはコールドタイヤでロックした後にグラベルを横切り、芝刈り機兼ラリードライバーとなるなど、オーストラリアGPの最後のスタンディングスタートはアストンマーティンにとってうまくいかなかった。しかし、結果は混乱前のラップから取得されたため、アロンソは3位をキープして3戦連続の表彰台を獲得し、ランス・ストロールは4位となり、アストンマーティンは史上初めてトップ4に2台が入る結果となった。
敗者：カルロス・サインツ
カルロス・サインツがこれほど悲観的に見えるのを見たことがない。このフェラーリのドライバーは、アロンソに接触して5秒のタイムペナルティを受け、4位からポイント圏外に転落した。パンチの効いたドライブの中で、小さなミスを犯してしまった。この結果、フェラーリは今年初めて2台ともポイントを獲得することができず、3レース終了時点ですでにレッドブルに100ポイント近い差をつけられている。
ペナルティでポイント圏外となり、言葉を失うサインツ勝者：ニコ・ヒュルケンベルグ
ニコ・ヒュルケンベルグは、今シーズンからF1に復帰させたギュンター・シュタイナーとジーン・ハースの信頼に応えるべく、オーストラリアで再び素晴らしいパフォーマンスを披露した。ヒュルケンベルグはトップ10スタートに続いてグランプリでも7位に入り、本人もチームも最終的に赤旗の影響で順位が変動し、4位から7位に落ちたことを残念に思っているが、それでも素晴らしい結果を残し、今シーズン初のポイントを獲得した。余談だが、ヒュルケンベルグがメルボルンで7位に入ったのは、過去6回で5回目である。
敗者：アルピーヌ
ピエール・ガスリーはレースの大半を5位で過ごし、チームメイトのエステバン・オコンもポイント圏内に食い込むなど、一時はアルピーヌが最高の結果を残しそうだった。最後のスタンディングスタート直後に2人が接触し、両者は壁にぶつかり、その結果、レースで見せた素晴らしいパフォーマンスを発揮することができず、ノーポイントに終わった。
勝者：マクラーレン
マクラーレンはメルボルンで、ランド・ノリスが見事な6位入賞を果たし、オスカー・ピアストリが地元ファンの前でF1初ポイントを獲得するなど、悲惨な2023年のスタートからダブルポイントフィニッシュで立ち直った。この12ポイント獲得でコンストラクターズ選手権最下位から5位に浮上し、次戦バクーでは大きなアップグレードが予定されているため、最終的にはメルボルンが復調のきっかけになったと振り返ることになるかもしれない。
ピアストリはトラブルを回避し、ホームレースで初得点を獲得した。敗者：ウィリアムズ
アレックス・アルボンは、ウィリアムズにとって2度目のQ3進出を果たし、メルボルンでの実りある週末への希望を膨らませた。スタートで6番手に上がり、トップ10入りを狙える位置にいたが、縁石に接触してタイヤ温度が上昇し、コントロールを失ってスピンしてバリアに突っ込んでしまった。ローガン・サージェントにミディアムタイヤに履かせるというチームの決断は、序盤の赤旗中断でうまくいかず、ポジションを落としたまま、ブルーチームにとって収穫のあるはずのカオスと化したレースを生かすことができなかった。
アルボンはスピンオフしてグラベルに落ちたとき、6位で走っていた。勝者：角田裕毅
角田裕毅は2023年のスタードライバーの一人で、アルファタウリの性能を最大限に引き出し、チームメイトのニック・デ・フリースを圧倒している。プラクティスでのミスにより、古い仕様のフロアに変更することになったが、それでも素晴らしいペースを発揮してトップ10圏外からスタートし、サインツのペナルティによって偶然にも最終ポイントを獲得した。11位が2回続いたが、今季初のポイント獲得となった。
カテゴリー： F1 / F1オーストラリアGP
