アウディ、WEC第6戦バーレーンで1-2フィニッシュ
アウディは、バーレーンで開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦で、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組が駆るAudi R18 e-tron quattroが非常に暑い天候のもと総合優勝を獲得。今回の優勝は、アウディにとって今シーズン5回目の栄光。
バーレーンは、レース開始時に気温34度、路面温度は45度にまで達し、今シーズンでもっともタフな6時間となった。
アウディスポーツ チームヨーストの5名のドライバーと2台のハイブリッドカーは多大なストレスに晒されながらも、非の打ち所のないパフォーマンスを発揮。現地時刻午後4時にスタートしたレースは、その大半が夜間走行となった。レース終了時点で、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組は2番手に1ラップ差のアドバンテージを生みだしていた。ル・マン優勝トリオの3人は、予選2番手からスタートし、ル・マン、シルバーストンに続き今シーズン3勝目を挙げた。
2台目のAudi R18 e-tron quattroもまた、優勝のチャンスを充分に持っていた。ポールポジションからスタートしたアラン・マクニッシュはレース序盤、大きなリードを作りだしていたが、その後すぐに、トヨタとのバトルが起こった。トヨタはレースをリードする場面に恵まれたものの、接触事故によりリタイア。
一方、トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュ組も、マイナートラブルに見舞われた。25周目に、ヘッドライトの不具合により、予定外のピットストップを強いられた。また、数々のバトルを経て、左リアタイヤのエアバルブにも損傷を受けていた。このエアバルブトラブルの修復の為に、89周目にまたもや予定外のピットストップを強いられた。さらには、ヘッドライトの不具合が再発してし、115周目と117周目の2度に渡ってフロントカウルの交換を余儀なくされた。
一方、今回で3回目の優勝を獲得したことで、アウディのハイブリッドテクノロジーは、過酷な環境下でも対応出来る耐久性を持っていることを証明してみせた。
ル・マンで初出場して以来、2台のAudi R18 e-tron quattroを出場させることで、2組のドライバー達の年間チャンピオン獲得のチャンスはイコールとなっている。第6戦を終了して、トップと2番手のポイント差は7.5ポイントから13.5ポイント差に広がった。しかし、まだ日本と中国で開催される2レースが残されており、これらのレースで合計52ポイントが与えられるために、ドライバーの年間チャンピオン獲得争いは未だに決着していない。2週間後の10月14日、今シーズン7戦目のWECは富士スピードウェイで開催され、日本デビューを果たす。
ディエター・ガス (アウディレース部門代表)
「バーレーンの地で得た成功を、非常に喜んでいます。レース全体を通じてたくさんの出来事が起こった今回は、我々にとってもっともタフな6時間だったと考えています。幸いなことに、我々は2台のマシンともに重大なトラブルを発生させることなくゴールに導くことが出来ました。そのおかげで、またもや1-2フィニッシュを達成することが出来ました」
ラルフ ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター)
「たくさんの出来事に見舞われた今回の6時間レースは、私にはまるで24時間レースの様に感じられました。ドライバーにとっても、非常に過酷な状況だったと思います。一度、アンドレ(ロッテラー)に2スティント連続で走行してもらいましたが、それはあまりにもドライバーに負担を掛けすぎることが分かったので、我々はすぐにドライバーとタイヤへの負担低減のために、ショートスティントでの交代にスケジュールを戻しました。これは正しい判断でした。1-2フィニッシュという結果は素晴らしいものです。我々は今回のレースで熱によるマシントラブルに見舞われず、熱対策が万全であったことを証明しました」
マルセル・ファスラー (Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
「ミスを1度も起こさずに優勝出来たことが素晴らしかった。ピットストップも良かった。実は、エアロパーツの一部を失ったために、フロントノーズの交換を余儀なくされていました。フロントのダウンフォースが減ってアンダーステアが強くなっていたので、安全を優先して交換を決断したのです。しかし、今日のレースは我々に運が向いていました。トヨタと、残念ながら我がチームの同僚マシンには、数多くのトラブルが起こってしまったからです」
アンドレ・ロッテラー (Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
「1-2フィニッシュは、アウディにとって最高の結果となりました。レース序盤は、私にとっては苦しい展開でした。私は2スティント連続走行をして、先を行くトヨタを追い詰めていました。1周あたり最大12秒という猛烈な追い上げを見せた我々は、トヨタに強烈なプレッシャーを与えることになりました。その結果、彼らはより多くのリスクを取った走りを行い、その結果としてリタイアしてしまいました。この素晴らしい結果を与えてくれたのは、チームメイトやチームクルーの巧みなパフォーマンスだったと思います」
ブノワ・トレルイエ (Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
「最初に覚悟していた以上にタフなレースでした。レース序盤、アンドレが2スティント連続で走行しましたが、これはドライバーへの負担が非常に多く、最後まで集中力を維持することが困難な状況でした。これが、1スティントごとにドライバー交代していた理由ですが、これにより、我々のペースは良好に保たれました。我々のマシンはフロントの小さなパーツを失うことで、アンダーステアに悩まされていました。これが、フロントカウルを交換した理由です。マシンは最上の状態でしたし、メカニック達の作業も完璧でした」
カテゴリー: F1 / アウディ / WEC (FIA世界耐久選手権)
バーレーンは、レース開始時に気温34度、路面温度は45度にまで達し、今シーズンでもっともタフな6時間となった。
アウディスポーツ チームヨーストの5名のドライバーと2台のハイブリッドカーは多大なストレスに晒されながらも、非の打ち所のないパフォーマンスを発揮。現地時刻午後4時にスタートしたレースは、その大半が夜間走行となった。レース終了時点で、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組は2番手に1ラップ差のアドバンテージを生みだしていた。ル・マン優勝トリオの3人は、予選2番手からスタートし、ル・マン、シルバーストンに続き今シーズン3勝目を挙げた。
2台目のAudi R18 e-tron quattroもまた、優勝のチャンスを充分に持っていた。ポールポジションからスタートしたアラン・マクニッシュはレース序盤、大きなリードを作りだしていたが、その後すぐに、トヨタとのバトルが起こった。トヨタはレースをリードする場面に恵まれたものの、接触事故によりリタイア。
一方、トム・クリステンセン / アラン・マクニッシュ組も、マイナートラブルに見舞われた。25周目に、ヘッドライトの不具合により、予定外のピットストップを強いられた。また、数々のバトルを経て、左リアタイヤのエアバルブにも損傷を受けていた。このエアバルブトラブルの修復の為に、89周目にまたもや予定外のピットストップを強いられた。さらには、ヘッドライトの不具合が再発してし、115周目と117周目の2度に渡ってフロントカウルの交換を余儀なくされた。
一方、今回で3回目の優勝を獲得したことで、アウディのハイブリッドテクノロジーは、過酷な環境下でも対応出来る耐久性を持っていることを証明してみせた。
ル・マンで初出場して以来、2台のAudi R18 e-tron quattroを出場させることで、2組のドライバー達の年間チャンピオン獲得のチャンスはイコールとなっている。第6戦を終了して、トップと2番手のポイント差は7.5ポイントから13.5ポイント差に広がった。しかし、まだ日本と中国で開催される2レースが残されており、これらのレースで合計52ポイントが与えられるために、ドライバーの年間チャンピオン獲得争いは未だに決着していない。2週間後の10月14日、今シーズン7戦目のWECは富士スピードウェイで開催され、日本デビューを果たす。
ディエター・ガス (アウディレース部門代表)
「バーレーンの地で得た成功を、非常に喜んでいます。レース全体を通じてたくさんの出来事が起こった今回は、我々にとってもっともタフな6時間だったと考えています。幸いなことに、我々は2台のマシンともに重大なトラブルを発生させることなくゴールに導くことが出来ました。そのおかげで、またもや1-2フィニッシュを達成することが出来ました」
ラルフ ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト テクニカルディレクター)
「たくさんの出来事に見舞われた今回の6時間レースは、私にはまるで24時間レースの様に感じられました。ドライバーにとっても、非常に過酷な状況だったと思います。一度、アンドレ(ロッテラー)に2スティント連続で走行してもらいましたが、それはあまりにもドライバーに負担を掛けすぎることが分かったので、我々はすぐにドライバーとタイヤへの負担低減のために、ショートスティントでの交代にスケジュールを戻しました。これは正しい判断でした。1-2フィニッシュという結果は素晴らしいものです。我々は今回のレースで熱によるマシントラブルに見舞われず、熱対策が万全であったことを証明しました」
マルセル・ファスラー (Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
「ミスを1度も起こさずに優勝出来たことが素晴らしかった。ピットストップも良かった。実は、エアロパーツの一部を失ったために、フロントノーズの交換を余儀なくされていました。フロントのダウンフォースが減ってアンダーステアが強くなっていたので、安全を優先して交換を決断したのです。しかし、今日のレースは我々に運が向いていました。トヨタと、残念ながら我がチームの同僚マシンには、数多くのトラブルが起こってしまったからです」
アンドレ・ロッテラー (Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
「1-2フィニッシュは、アウディにとって最高の結果となりました。レース序盤は、私にとっては苦しい展開でした。私は2スティント連続走行をして、先を行くトヨタを追い詰めていました。1周あたり最大12秒という猛烈な追い上げを見せた我々は、トヨタに強烈なプレッシャーを与えることになりました。その結果、彼らはより多くのリスクを取った走りを行い、その結果としてリタイアしてしまいました。この素晴らしい結果を与えてくれたのは、チームメイトやチームクルーの巧みなパフォーマンスだったと思います」
ブノワ・トレルイエ (Audi R18 e-tron quattroゼッケン1号車)
「最初に覚悟していた以上にタフなレースでした。レース序盤、アンドレが2スティント連続で走行しましたが、これはドライバーへの負担が非常に多く、最後まで集中力を維持することが困難な状況でした。これが、1スティントごとにドライバー交代していた理由ですが、これにより、我々のペースは良好に保たれました。我々のマシンはフロントの小さなパーツを失うことで、アンダーステアに悩まされていました。これが、フロントカウルを交換した理由です。マシンは最上の状態でしたし、メカニック達の作業も完璧でした」
カテゴリー: F1 / アウディ / WEC (FIA世界耐久選手権)