アストンマーティンF1 ドライバー育成強化 11歳ローレンスと13歳ナジ加入

今回の加入は、次世代のモータースポーツ人材を発掘し、支援し、育成していくというチームの継続的な方針を示すものだ。アストンマーティンはカートから上位カテゴリーまでを見据えた育成ルートを整え、若手ドライバーの長期的な成長を後押しする体制をさらに強化した。
アストンマーティンが若手育成の裾野を拡大
アストンマーティンのドライバー・アカデミーは、ドライバーに対してコース内外の両面から支援を行い、学びと成長を促しながら、成功に必要な機会を提供するプログラムだという。
その目的は、最高峰カテゴリーへと続く明確な道筋を示すことにある。長期的なパートナーシップの構築を重視しつつ、モータースポーツのあらゆるレベルで将来有望な若手を積極的に発掘していく方針を掲げている。
エイバ・ローレンスは国際カート界で存在感
オーストラリア生まれで11歳のエイバ・ローレンスは、国際カート界で台頭しつつある存在と位置づけられている。ロタックス、アイアメ、そしてFIAに準拠したカテゴリーで戦い、複数の表彰台を獲得してきた。
さらに、MENAカップで女性初のチャンピオンとなり、ROKカップ・イタリアのミニクラスで女性初のレースウイナーとなったほか、チャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー・アカデミーのミニクラスで表彰台に立った初の女性ドライバーにもなった。
エミラティのライセンスでレースを戦うエイバ・ローレンスは、今年のブリティッシュ・チャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー・アカデミー・プログラムにおいて、F1アカデミー「ディスカバー・ユア・ドライブ」を代表するドライバーにも選ばれた。過去2シーズンにも同イニシアチブの代表として国際シリーズに参加している。
ローランド・ナジもOKジュニアで頭角
一方、13歳のローランド・ナジは、最高峰のOKジュニアカテゴリーで際立った競争力を示してきた。ハンガリー出身のローランド・ナジは、FIAカーティング・ヨーロッパ選手権やWSKスーパーマスターシリーズといった、同競技で最も権威あるシリーズの常連でもある。
ラ・コンカで行われたチャンピオンズ・オブ・ザ・フューチャー・ユーロシリーズ開幕戦ではヒート勝利を挙げるなど、レース運びとスピードの高さを証明してきた。
また、非常に競争の激しい決勝への進出をたびたび果たしており、より高いレベルのプロモータースポーツへ向けて歩みを進めるなかで、ハンガリーの若手有望株のひとりと見なされている。
DPKレーシングとの提携が育成強化を後押し
アストンマーティン・アラムコ・ドライバー・アカデミーは、FAアロンソ・カートシャシーの公式チームであるDPKレーシングと戦略的パートナーシップを結んでいる。
この提携により、カート分野における豊富な知見とグローバルなネットワークにアクセスできる体制が整う。そこにはフェルナンド・アロンソのネットワークも含まれているという。
この協力関係は、モータースポーツキャリアの初期段階にいる有望な若手を見いだし、育てるアカデミーの力をさらに高めるものであり、階段を上っていく若いドライバーの発掘と育成において、チームのカート専門性に寄せられた信頼も反映している。
ヌーノ・ピント「我々が求める若手の水準を示している」
アストンマーティン・アラムコF1チームのドライバー・アカデミーでレーシングディレクターを務めるヌーノ・ピントは、今回の加入について次のように語った。
「ジュニアレベルで才能を迎え入れることは、我々の戦略の重要な一部だ。エイバとローランドは、我々がプログラムに迎え入れたいと考えている若手ドライバーの水準を示す素晴らしい例だ」
「ふたりとも、すでに国際舞台で高いポテンシャルを示しており、非常に競争の激しいカテゴリーで力強いパフォーマンスを見せている。これほど早い段階からドライバーの成長に関わる機会を得られることは非常に重要であり、彼らがこのスポーツの中で成長を続けていくなかで、コース内外の両面でその歩みを形づくる手助けができる」

エイバ・ローレンス「大きな一歩になる」
エイバ・ローレンスは、アストンマーティン・アラムコ・ドライバー・アカデミーへの加入について、喜びを次のように語った。
「アストンマーティン・アラムコ・ドライバー・アカデミーに加わることができて、本当にワクワクしている。自分のドライビングを向上させて、コース上でさらに良くなるための、とても大きな一歩になると思う。チームのみんなに会って、そこから学べることを楽しみにしている」
「今回の発表にあたってAMRテクノロジー・キャンパスを訪れることができたのは、本当にすごかった。この日の中でいちばんお気に入りだったのは、F1マシンに使われているさまざまな素材を見て、実際にマシンのパーツに触れられたことだ。どうやって作られているのかを見ることができて、本当に興味深かった」
ローランド・ナジ「キャリアにとって重要な支え」
ローランド・ナジもまた、今回の加入への思いをこう語っている。
「アストンマーティン・アラムコ・ドライバー・アカデミーの一員になれて本当にうれしい。チームは僕に多くのサポートを与えてくれるはずで、それは僕のキャリアにとって本当に重要になる。チームの中で出会うすべての人から、できる限り多くを学びたいと思っている」
「AMRテクノロジー・キャンパスを訪れることができて本当にすごかった。外観も内装もとても気に入ったし、すごく未来的だった。いちばん印象に残ったのは、マシンがどうやって作られているのかを見ることができたことだ。F1マシンを間近で見て、その内側がどうなっているのかを見るのは驚くべき体験だった」
既存メンバーとともに育成体制を拡充
今回加入したエイバ・ローレンスとローランド・ナジは、すでにアストンマーティン・アラムコ・ドライバー・アカデミーに所属しているマリ・ボヤ、そしてF1アカデミーに参戦するマチルダ・パーツに続くメンバーとなる。
アストンマーティンは今回の拡充によって、カートからシングルシーターまでを含む育成体制をさらに明確にした。個別のレースクラフト指導、シミュレーター作業、フィジカルトレーニング、メディア対応指導、そしてレース週末への帯同といった支援を通じて、将来のトップカテゴリーを見据えた育成を進めていく構えだ。
カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム
