アストンマーティンF1、クリスチャン・ホーナー加入をストロールが正式否定

チームは先週、エイドリアン・ニューウェイが2026年からチーム代表に就任するという大きな発表を行ったばかりだが、それに伴い再燃した“ホーナー招聘説”にストロール自ら終止符を打った形となる。
アストンマーティンの工場でスタッフに向けて行われたスピーチの中で、ストロールは「ホーナーがチームに加入することはない」と明言。ニューウェイ昇格後の体制に関する憶測を断ち切り、外部からの追加招聘を否定した。
この発言は、現場で再び盛り上がっていた噂を収束させる狙いがあったとみられる。
ホーナーはこれまで何度もアストンマーティン移籍の噂が浮上していた。特に、ニューウェイがチーム代表へと昇格する発表後、「会議出席やメディア対応などの業務をホーナーが担う可能性」が再び話題になっていた。しかし、カタールGPの週末に入った段階で、こうした憶測は否定された。
もっとも、体制が完全に一枚岩になるとは限らない。ニューウェイは2026年マシンの設計と技術部門を最優先する姿勢を明言しており、実務上は役割分担が必要になるとみられている。マイク・クラックがより大きな役割を担う可能性が高く、すでに一部のメディア業務も担当している。また、アンドレアス・ザイドルの名前も依然として水面下で取り沙汰されている。

ニューウェイは昇格について「自然な流れだ」と語り、こう続けた。
「どうせ序盤のレースにはすべて行くつもりだったので、仕事量が特別変わるわけではない。そこにいるならその役割も引き受けるだけだ。ただし、メディア対応は増えるけれどね」
また、自身の本来の仕事である設計業務への影響について問われると、
「それが僕を毎朝ベッドから起こす原動力だ。だから、そこを薄めるつもりはない」
と語り、設計業務への集中は揺るがない姿勢を示した。
一方、ホーナーは依然としてF1復帰を模索しているとされ、「チーム代表以上の上級職」「持ち株(エクイティ)を含むオファー」を理想としている。しかしストロールは、アストンマーティンにおいてそのような条件が提示される可能性は「ゼロ」であることを明確にしている。
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