アストンマーティンF1、セバスチャン・ベッテルの失格処分を正式に上訴
アストンマーティンF1は、F1ハンガリーGPで2位フィニッシュを果たしたセバスチャン・ベッテルが、レース後に1.0リットルの燃料サンプルを抽出できなかったことで失格となった処分について正式に上訴した。

セバスチャン・ベッテルは、F1ハンガリーGPの決勝で2位でチェッカーを受けたが、クールダウンラップを完了できず、ターン12にマシンを停止。レース後、FIAの検査官はベッテルのマシンから300ミリリットルしか抽出できず、レギュレーション違反で失格処分となった。

アストンマーティンF1は、データ上ではレース後に1.0リットル以上の燃料が残っていたことを示しており、新たな証拠が発見されたことで正式に上訴手続きを行った。

アストンマーティンF1は「ベッテルのアストンマーティン コグニザント チーム AMR21カーは、申し立てられたレギュレーション違反によるパフォーマンス上のアドバンテージから恩恵を受けた、または意図的だったことを示唆するものはなく、現在もそうである」と声明で述べた。

「チームのデータは、レース後にクルマに1.0リットル以上の燃料があったことを示しており(データによると1.74リットル)、チームはすぐに上訴する権利を留保し、FIAスチュワードの決定時に利用できなかった制裁に関連する重要な新しい証拠を発見した結果として、上訴手続きとともにレビューの権利を要求した」

6.6 燃料の排出およびサンプル抽出
6.6.1 競技参加者は車両からすべての燃料を排出させる方法を提供しなければならない。

6.6.2 競技参加者は、競技会期間中常に車両から1.0リットルの燃料サンプルを抽出できる状態を確保しなければならない。

フリー走行および予選セッションの終了後に当該車両が自力でピットに走行して戻らなかった場合、上述のサンプル量に加えて、ピットに戻るのに消費されたであろう燃料の量をも提供するよう要求される。追加の燃料量はFIAによって決められる。

6.6.3 燃料サンプル抽出を容易にするため、すべての車両は2インチの'Symetrics'オス型取り付け具1つを装着していなければならない。燃料を取り除くために車載の電気ポンプを使用することができない場合は、燃料サンプルが抽出されていることが明らかであることを条件に、外側に接続されているポンプを使用することができる。外側のポンプが使用される場合は、それにFIAサンプル抽出ホースを接続させることができなければならず、車両とポンプの間のホース部は直径3インチで長さは2mを超えてはならない。燃料のサンプル抽出ホースの詳細は、本技術規則の付則に掲載されている。

6.6.4 サンプル抽出手順は、エンジンを始動させることや車体(ノーズボックス・アセンブリおよびいかなる給油コネクターのカバーを除く)を取り外すことを必要とするものであってはならない。


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カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム / セバスチャン・ベッテル / F1ハンガリーGP