キミ・アントネッリ F1イタリアGP会見「昨年より成長を示したい」
アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、F1イタリアGP木曜会見に出席し、ホームレースとなるモンツァに向けた意気込みを語った。

昨年ここでメルセデス加入が発表されてから1年、「特別な場所」と表現しつつ「今回は何が必要かを理解している」と強調。地元ファンの前で成長した姿を示すことを誓った。

またアントネッリは、イモラでの経験から学んだ教訓や、前戦ザントフォールトで得た手応えを振り返りながら、精神面や準備の仕方を改善したと説明。さらにスプリントレース増加の議論にも触れ、ルーキーにとっての課題と可能性を冷静に語った。

モンツァについて問われたアントネッリは「昨年ここでメルセデス加入が発表されてから本当に濃密な1年だった。良い思い出も悪い思い出もあるけど、この場所は特別だし、また戻って来られて嬉しい」とコメント。

パフォーマンスについては「去年は予選で上位に行けていた。今年も昨年良かったところでは強さを発揮できているので、同じようになることを願っている」と慎重な期待を口にした。さらにシミュレーターでの比較について「低ダウンフォース仕様だが、最初のシケインは強いブレーキングでメルボルンに似ている。モントリオールとも特性が近い部分がある。古いサスペンションに戻してからは自信を持てているので、良い走りができるはずだ」と分析した。

イモラでの経験については「初めてのホームレースではエネルギーをうまく管理できなかった。土曜の時点で疲れていて集中力も落ちていた。今回はどう過ごせば週末を通して100%で臨めるかを理解している。エネルギーのマネジメントが大きな学びだった」と振り返った。

アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) F1 イタリアグランプリ

さらに夏休みをギリシャで過ごしたことを明かし「ギリシャは素晴らしい場所で、家族や友人とリラックスできる。F1では注目を浴びることも増えたけど、ファンからのエネルギーはポジティブに受け止めている」と笑顔を見せた。

一方、スプリント増加の可能性については「新しいサーキットでは確かに難しくなる。中国やマイアミ、オースティンのように慣れていない場所でいきなりスプリントがあると、ルーキーは経験豊富なドライバーに比べて不利だ。でも自信を持って早くリズムを掴めば結果は出せる。準備次第で克服できると思う」と冷静に分析した。

最後に前戦ザントフォールトについては「ペースは良く、ハードタイヤでは前の集団を追い詰めていた。接触は残念だったけど、あの瞬間は行くしかないと思った。連戦だから勢いを持ち込めるし、モンツァでも良い結果を出したい」と意気込みを語った。

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カテゴリー: F1 / アンドレア・キミ・アントネッリ