フラビオ・ブリアトーレのF1界復帰は「理解できない」とデイモン・ヒル
フラビオ・ブリアトーレがF1に華々しく復帰する中、元F1ワールドチャンピオンのデイモン・ヒルは「心配だ」と認めた。

2008年のクラッシュゲート事件への関与によりF1から永久追放処分を受けたことがあるフラビオ・ブリアトーレは、アルピーヌF1チームのアドバイザー役を引き受けることが確認された。

物議を醸したフラビオ・ブリアトーレは2010年に永久追放処分を撤回しされたが、デイモン・ヒルは彼の復帰に懐疑的なままだ。

「異常だ。理解できない。不可解だ」とデイモン・ヒルはSky Sportsで語った。

「とてもがっかりしている。チーム代表者の会議を聞いていた。彼らは事実上、『なぜそんなに驚いているのか』と言っていた」

「彼らは『彼はフラビオだ。スポーツを熟知しているし、素晴らしいアイデアを次々と実現してきた実績がある』と言っていた」

「それは結構だ。でも本当に?彼は何をもたらすというのか?私にはわからない」

「これは前進なのか? 彼は若くはないが、だからといって適任でないというわけではない。 きっと彼は興味深いアイデアをたくさん持っているだろう」

「彼はチームを勇気づけたり、自信を持たせたりして、彼らが普段よりも大胆な決断を下すのを後押しできるかもしれない」

カラン・チャンドックは「私にとって不可解なのは、技術畑の人材がチーム代表の地位に就き、技術系の人材で構成される体制を築くという最近のトレンドに反していることだ」と語った。

「明らかに彼はチーム代表ではない、ブルーノ・ファミンがチーム代表だ」

「私が納得できるのは、ブルーノがエンジニア出身だということだけだ。おそらく彼らは、ブルーノのサポートをするために、エンジニア以外のバックグラウンドを持ち、ビジネスセンスもある人材が必要だと感じたのだろう」

「それが、彼らがどのように協力していくかを合理的に説明できる唯一の方法だ」

アルピーヌにとって重要な決断の一つは、2026年の規制開始時にエンジン製造業者として残るか、それともカスタマーチームになるかということだ。

「おそらく彼らには、彼らに代わって決定を下せるフラビオのような人物が必要なのだろう」とデイモン・ヒルは語った。

「彼らがルノーのワークスチームであるかどうかという厄介な問題から手を引いた」

「それが彼の得意分野だ。自由奔放に振る舞うというね」

「私はあえてこの言葉を使っている。彼は慣習や規則に縛られることはない。だからこそ問題を起こしたのだ」

「しかし、彼は他の人よりも問題を少し見抜くのがうまいのかもしれない」

「しかし、私はこのことを心配している。私たちは後味の悪い不正行為が行われる世界に戻りたくない」

チャンドックさらに「これは予想外の選択だ」と付け加えた。

「彼は完全にいなくなったわけではないが、長い間チームに関わっていなかった」

「彼はドライバーマネジメントにも影響力を持っていた。彼は今もアストンマーティンでフェルナンド・アロンソのマネジメントを担当している」

「彼は商業面にも関わってきた。ホスピタリティとか、そういったことだ…」

「しかし、彼はチーム運営の最前線にはいなかった」

「フラビオは賢い男だ。それに疑いの余地はない」

「賢いビジネスマンであり、このスポーツの賢い運営者だ」

「ブルーノ・ファミンやチームの他のメンバーとともに、彼がどのようにチームにフィットするかが興味深いところだ」

「彼らは再建段階にあるが、早く再建しなければならないと思う」

アルピーヌは、モナコでのドライバー、エステバン・オコンとピエール・ガスリーの衝突事故に象徴されるように、困難な1年を過ごした。

オコンは雇用主から叱責を受け、今年末の契約満了をもってアルピーヌを退団することが確定している。

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カテゴリー: F1 / アルピーヌF1チーム / ルノーF1チーム