ある意味予想通り? アルピーヌF1、暑いコンディションに苦戦
アルピーヌF1の2021年F1マシンの登場時に予想されていたことではあるが、エグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、チームは2021年の開幕戦F1バーレーンGPの暑いコンディションに苦戦していたと語る。

アルピーヌF1は、2021年F1マシン『A521』で思い切ったデザインを採用。サイドポッドをスリム化するために冷却構造をマシン上部に移動したことで、分厚いエアボックスを含めた“ぽっちゃり体型”のマシンとなって登場した。

通常、重いものは下に配置することがセオリーだが、それ以上にアルピーヌF1のマシンは冷却に問題を抱えるのではないかとの懸念の声があった。

F1プレシーズンテストではミッドフィールドの上位を争うことが期待されたアルピーヌF1だが、開幕戦ではフェルナンド・アロンソがQ3進出を果たしたものの、決勝ではエステバン・オコンが13位、フェルナンド・アロンソはサンドイッチの包み紙がリアブレーキに挟まるという不運もあってリタイア。ノーポイントで初戦を終えた。

一方、アルピーヌF1が戦うことになると予想されていたマクラーレンとフェラーリは、4台すべてをトップ10に入れた。

マルチン・ブコウスキーは、A521は暑いコンディションでは競争力が低く、チームはその理由を理解する必要があると語った。

「暑いセッションでは、マシンにあまり満足していないと言っても過言ではない」とマルチン・ブコウスキーは説明した。

「バーレーンのFP3は我々にとって少し難しかったが、FP2と予選の夜のセッションではより代表的なレベルの競争力に戻った」

「気温はかなり極端だった。テストよりも暑かった。FP3の初めにピットウォールに座っていたが、38℃あった。路面温度は47〜48℃だったと思う。2週間前のテストよりもはるかに暑かった」

「もちろん、それらは誰にとっても同じことだが、このような条件では様々なマシンが異なる反応をする」

ミッドフィールドはコンマ数秒でポジションが大きく変わるほど拮抗しているが、マルチン・ブコウスキーは、アルピーヌF1あhそれほど遅れているとは考えておらず、今週末、15℃程度の涼しい気温が予想されるイモラでは状況が改善すると予想している。

「我々が戦うことを目指している人々と実際に戦うには、まだ0.2~0.3秒くらい足りない」とマルチン・ブコウスキーは付け加えた。

「バーレーンでの夕方のセッションよりも暑いセッションの方が競争力が低いように見える理由を理解するという宿題がある」

「イモラやポルトガルでは問題になるとは思わないが、夏の数ヶ月で再び問題になる可能性がある」

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カテゴリー: F1 / アルピーヌF1チーム