フェルナンド・アロンソ 「F1で逆境を乗り越えるにはメンタルの強さが重要」

43歳のアロンソは、2006年以降タイトルから遠ざかっており、レース勝利も10年以上ない。しかし彼自身は、依然としてグリッド上で最も優れたドライバーの1人だと考えている。
「(引退すべきだという)声はすべて外からのものだ」とアロンソはスペインのスポーツ配信メディア『DAZN』に語った。
「パドックの中にいる人たちは、ベストな5人が誰かをちゃんと分かっている。外の人たちは統計だけを見て、勝利数が多い人が一番だと考える。でも、そういう見方に全員が同意しているわけじゃない」
たとえばカナダGPでの7位フィニッシュに関しても、彼は満足していると明かす。
「他のドライバーは、5位が続いただけでフラストレーションを感じたりする。でも僕はQ1で敗退したこともあるし、1シーズンでエンジンを13基も壊したこともある。F1というのは、メンタルが強くないとやっていけない世界なんだ」
2026年末でアストンマーティンとの契約が切れるが、その後についてはまだ決めかねているという。ただし、今は「グランプリごとにグリッドに立てているだけでとても幸せ」だと語った。
「結局のところ、僕が引退すべきタイミングを教えてくれるのはストップウォッチだと思っている。それか身体的に限界が来るとか、痛みが出るとか。そういう理由もあるだろうね」
「引退の時はいつか来る。僕は2018年に一度F1を離れている。そして必要だと思ったからこそ戻ってきた。だから次にF1を辞めるときは、今度こそ100%確実に終わりになると思う」

アストンマーティンは2025年シーズン序盤こそ苦戦したが、近頃は改善の兆しも見え始めている。そして何よりも、初めてエイドリアン・ニューウェイが手がけるマシンへの期待が高まっている。
それでも、チームは今季をあきらめてはいない。
「シルバーストンには興味がある」とアロンソは語る。
「僕たちのホームレースだし、ファクトリーもすぐ近くにある。そこでアップグレードを投入する予定なんだ」
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