ウィル・パワー フェルナンド・アロンソ設立のA14マネジメントと契約
これまでエージェントを雇わず、輝かしいキャリアを通じて契約交渉を独自にこなしてきたウィル・パワーにとって、これは初めての試みである。
しかし、2025年にチーム・ペンスキーとの契約が終了に近づく中、オーストラリア人ドライバーのパワーは、フェルナンド・アロンソが設立し、米国では元インディカードライバーのオリオール・セルビアが代表を務める同社に自身の将来を託すこととなった。
この2人の広範なネットワークとモータースポーツの専門知識は、ウィル・パワーが競争力を維持し、新たな機会を模索する上で重要な役割を果たすことになるだろう。
2022年初頭にフェルナンド・アロンソが設立したA14マネジメントは、長年の協力者であるアルベルト・フェルナンデス・アルビラレスとアルバート・レスコサ・コルとともに、ザウバーのガブリエル・バルトロレットやDSペンスキーのマキシミリアン・ギュンターなど、才能あるドライバーの多様な名簿を短期間で構築した。
ウィル・パワーのおかげで、このマネジメント会社の北米モータースポーツ界での存在感は大幅に強化された。
重要なのは、ウィル・パワーとA14のつながりはセルビアによって促進されていることだ。セルビアは2008年にKVレーシング・テクノロジーでパワーのチームメイトだったため、明らかに親近感と信頼が加わっている。
A14マネジメントとの新たな章
A14マネジメントと契約したウィル・パワーの決断は、インディカーでトップコンテンダーであり続けるという彼の野望と、他のレース分野にも進出したいという彼の興味の両方を反映している。
「僕はあと5年間は十分に競争力があると思う。つまり、自分が本当に競争力がある間は、その流れを確実に維持することが目標だ」とパワーはAP通信の取材で語った。
「昨年は非常に競争力があった。3つのレースで優勝し、7回の表彰台に上った。 つまり、依然として非常に高いレベルでパフォーマンスを発揮しているということか？」
「そうだね、もしパフォーマンスを発揮できていなかったら、僕はそれを望まないだろう。 僕はまだ学んでいるところだ」と彼は付け加え、競争の激しいインディカー界で最高のパフォーマンスを維持しようとする意欲を示した。
パワーは現在、ペンスキーでの地位を確保することに集中しているが、チームがA.J.フォイト・レーシングのデビッド・マルカスなど、より若いドライバーに関心を寄せているという噂も浮上している。
A14マネジメントの支援を得ることで、パワーは今後の交渉に備え、自身の地位を強化することを目指している。
セルビアとアロンソの専門知識を活用
ウィル・パワーとオリオール・セルビアの関係は、2008年にKVレーシング・テクノロジーでチームメイトとして活躍していた頃にさかのぼる。セルビアはインディカーのペースカーのドライバーであり、パドックで影響力のある人物でもあるため、パワーの理想的な擁護者となる。
「彼らは、僕のインディカーでの将来や、デイトナ24時間レースやル・マン24時間レースなどインディカー以外のレースでも、非常に有益な存在となるだろう。ル・マン24時間レースには出場するのが夢だった」とパワーはニュースリリースで述べた。
A14マネジメントのオリオール・セルビア代表とウィル・パワーオリオール・セルビアとフェルナンド・アロンソの両氏への敬意を表したパワーは、次のように続けた。
「オリオール・セルビアは長年の友人であり、僕がこれまでに出会った最高のチームメイトの一人だ」
「フェルナンド・アロンソは、僕が長い間尊敬してきた人物であり、彼が成し遂げてきたことすべてに多大な敬意を抱いている」
「オリオールとフェルナンドのコンビネーションと、彼らが持つ人脈は、僕にとってこれ以上ないほどぴったりだと思う」
現在と将来の目標のバランス
2022年のチャンピオンシップ優勝後にペンスキーと最新の契約を結んだウィル・パワーは、チームに残留し、インディカー引退後の人生の基盤を築くことを熱望している。
しかし、A14マネジメントのリソースとコネクションは、デイトナ24時間レースやル・マン24時間レースのような耐久レースへの出場など、オーストラリア人の夢のプロジェクトへの扉を開く可能性がある。
「もちろん、チームを所有しているわけではないので、それは僕の選択ではない」と、パワーはペンスキーとの将来について認めた。
「でも、結局のところ、レースで勝利し、非常に強い走りでレースを終えることができれば、それはそういったことに対する最善の防御策となるだろう」
カテゴリー： F1 / フェルナンド・アロンソ / インディカー
