フェルナンド・アロンソ F1 イギリスグランプリ
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、F1イギリスGPの決勝レースをパワーユニット交換のペナルティによって最後尾からスタートすることになると報じられている。

ホンダは、F1アゼルバイジャンGPでフェルナンド・アロンソのマシンにアップグレード版“スペック3”エンジンを搭載。しかし、金曜日のフリー走行2回目にギアボックストラブルが発生。その際にエンジンのピストンがボトムを打った可能性がある。

また、続くF1オーストリアGPでも金曜日にMGU-Hのベアリング周りにトラブルが検知され、スペック2に戻して残りの週末を過ごしている。

F1レギュレーションでは、各ドライバーあたり4基のエンジンを使用することができる。そして、パワーユニットを構成する6つのコンポーネントのどれかひとつが5基目に達した時点で10グリッド降格ペナルティが課せられ、2つ目以降のコンポーネントは5グリッド降格となる。

フェルナンド・アロンソは、前戦F1オーストリアGPが終了した時点で、内燃エンジンが5基目、MGU-Hが7基目、ターボチャージャが7基目、MGU-Kが5基目、エネルギー貯蔵システムが4基目、コントロールエレクトロニクスが4基目という状態だった。

F1イギリスGPの金曜フリー走行では、まずエネルギー貯蔵システムを5基目に交換。この時点で5グリッド降格ペナルティが確定した。ただし、内燃エンジンはF1アゼルバルジャンGPでのトラブルでピストンに懸念のあるもの、MGU-HはF1オーストリアGPで不具合が検知されたもので走行していた。

マクラーレン・ホンダは、今週末のシルバーストンよりも、次戦のハンガロリンクの方がレースでのチャンスがあると考えており、フェルナンド・アロンソは、残りのシーズンにむけてコンポーネントを確保する意味合いも込めて、6基目の内燃エンジン、8基目のMGH-H、8基目のターボチャージャー、5基目のMGU-Kの投入を計画しているという。

これにより、フェルナンド・アロンソは30グリッド降格ペナルティを科せられることになる。上記の全てが実施された場合、最後尾からのスタートは決定的となる。

マクラーレン・ホンダに不利とみられる高速サーキットのシルバーストンにも関わらず、金曜フリー走行でフェルナンド・アロンソは9番手タイムを記録。グリッドペナルティはあるものの、Q3進出を目指せるペースがあるとアロンソは語る。

金曜日のラップタイムは、それほど重要ではないことは分かっているけど、今日テストした内容には満足しているし、明日にむけて待たなければならない」とフェルナンド・アロンソはコメント。

「僕たちはここ5~6戦と同じようなパフォーマンスを維持できているし、8番手から12番手に入っていたので、明日もそれほど違いはないと思う。僕たち全員がエンジンを最大限に生かしているときは、他にはちょっと敵わないし、僕たちがどの位置で終われるか見てみよう。ただ、本当に重要なのは日曜日だ」

「今日行った走行は必要なデータを僕たちに与えて食えるし、レースでもっと良いペースを発揮する助けになってくれることを願っている。僕たちはクルマの理解を深め続けているし、今日はこれから調査する必要がある異なるオプションをいくつかテストしたので、明日にむけてベストなものを選んでいくつもりだ。僕たちは後方からのスタートになるので大部分はレースに焦点を当てている。ポジティブな一日だったと思うし、満足しているよ」

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