2025年F1アブダビGP 予選:トップ10 ドライバーコメント
2025年F1アブダビGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。12月6日(土)にヤス・マリーナ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第23戦 アブダビグランプリの公式予選が行われた。

2025年F1アブダビGP予選は、タイトル争いの中心にいる上位勢が順当に前方を占め、勝負の行方を大きく左右する結果となった。ポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を筆頭に、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマクラーレン勢が続き、トップ3が揃ってタイトル候補という極めて緊張感の高いグリッドが形成された。

さらに4〜6番手にもラッセル、ルクレール、アロンソと実力者が並び、決勝に向けて戦略とスタート勝負の重要性が一段と増している。一方、ガブリエル・ボルトレトやエステバン・オコン、アイザック・ハジャーといった“中団上位の台風の目”が好位置につけ、熾烈なポイント争いに割って入る可能性を秘める。決勝でチャンピオン争いを支える役割を担う角田裕毅(レッドブル)は10番手からのスタート。上位10台のパフォーマンス差が極めて小さい中、誰が主導権を握るのか──最終戦らしい濃密な展開が予感される。

1番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「本当に素晴らしい予選だった。週末を通してうまくやれていたし、クルマを微調整して、さらにいくつか最終的な変更を加えたことで少し良くなった。そのおかげでより限界までプッシュでき、クルマから最大限を引き出せた。予選では順調に改善していき、いくつかのコーナーでさらにタイムを見つけた。大きな疑問は、このペースを決勝でも維持できるかどうかだ。ツノダにはトウをありがとうと言いたい。確実に助けになったし、彼が自分のラップを犠牲にしてくれたのは本当にありがたい。素晴らしいチームプレーヤーだった。明日はレースに勝つことが目標で、そのうえでチャンピオンシップを勝つには少し運が必要だ。単純な話だ。我々は攻めても守ってもいいし、失うものは何もない。大事なのは明日の戦いで、12ポイント以上上回らなければいけない。戦い続けるためにはポールが必須だということは分かっていた。僕は一番失うものが少ない立場だし、とてもリラックスしている。ポールにいるのはエキサイティングだが、この先には少しの運とアブダビの魔法が必要だ。」

2番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「今日はできることはすべてやったが、ポールを取るだけの速さはクルマになかった。自分のラップには満足しているが、もちろん最終戦でポールを逃したのは残念だ。明日はできる限りのことをする。いつも通りレースに勝ちたいし、それが目標だ。」

3番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「今日は自分たちができることを最大限引き出せたと思う。Q3のラップには満足しているが、マックスの速さには少し及ばなかった。我々のロングランペースは悪くなさそうなので、明日どうなるか見てみたい。自分のベストなレース運びに集中し、結果がどう出るかだ。」

4番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「Q1とQ2ではタイミングモニターの上位にいたが、Q3ではフェルスタッペンと2台のマクラーレンがさらに速さを見せることは分かっていた。実際その通りで、今夜の自分たちのパッケージで最大限がP4だったと思う。Q3はあまりスムーズではなかったが、フロントロー争いの中にいるような状況ではなかった。明日のレースは、3人のタイトル争いのドライバーが前を走るので興味深い展開になるだろう。純粋なペースでは彼らと戦えるとは思っていないが、その戦いが戦略的に何かチャンスを生み出す可能性はある。あらゆる状況を考慮してポジションを上げ、コンストラクター2位を確保するために必要なポイントを持ち帰る。それが明日の唯一の目標で、達成できれば素晴らしい形でシーズンを終えられる。」

5番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「Q3のラップには満足しているし、今日はこれ以上引き出すのは難しかったと思う。週末を通して厳しい状況だったが、チームは本当にいい仕事をしてくれた。FP2とFP3の間にいくつかセットアップを変更し、それがうまく機能した。明日のレースでさらに前に出られるかどうかを見るのが楽しみだ。前のクルマはとても速いので期待しすぎることはできないが、自分たちのできることを最大化したい。スタートでチャンスを狙い、今季最後のレースで表彰台を持ち帰れるようベストを尽くす。」

角田裕毅 アブダビグランプリ

6番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「予選をP6で終えられて本当にハッピーだ。低速コーナーが多いこのサーキットでこれほど強い結果は驚きだが、昨夜のセットアップ変更が非常にうまくいったことは明らかだ。明日もこのペースを維持し、週末を通して勢いを高めていきたい。最終戦で貴重なポイントを持ち帰ることが目標だ。」

7番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
「この予選でシーズンを締めくくれるのは最高の気分だ。セッションは非常にタイトで、Q1ではほんの数千分の数秒差でQ2に進み、Q2では素晴らしいラップを決め、Q3でも力強い走りができた。今日は本当に良いパフォーマンスで誇りに思っているし、明日トップ10でフィニッシュできれば最高のシーズン締めくくりになる。クルマはよく機能していたし、昼から夜へと変化するコンディションに合わせて正しい調整ができていた。簡単ではなかったが、自分が満足できるバランスを見つけられた。明日はスタートをうまく決め、さらに前へ進むことを目指す。」

8番手:エステバン・オコン(ハース)
「すごくハッピーだ。本当に言葉にできないくらい嬉しい。昨日は今季で最も厳しい瞬間で、理想のペースからコンマ5秒も離れているような状態だった。迷走していて、クルマを一晩で大きく変えたら今日は大きく改善した。まるで別のマシンのようで、本来いるべき位置に戻れた。チームのみんなには本当に感謝している。厳しい時でも一緒に踏ん張ったことが大きな違いを生んだ。もっと早い段階でこうできていればポイントを多く積めたはずなので後悔はあるが、今日は収穫として前向きに受け止める。明日はすべてが懸かっている。ポイント圏内からスタートするので、ぜひ結果につなげたい。」

9番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
「今日は良い一日だった。昨日と比べて大きく前進したし、ドライビングでも確実にステップアップできた。それが特別なものを見つけることにつながり、Q3進出につながった。Q2ではすべてをまとめて本当に良いラップができたが、Q3ではさらにグリップを見つけることができず、それを再現できなかった。後悔はない。P9が今日のベスト結果だったと思うし、やるべきことを最大限果たせた。ここは我々のクルマに合うサーキットではないが、それでもうまく戦えた。明日はおそらく1ストップのレースになるが、昨日は予想以上にデグラデーションが高かった。状況を見極めつつ、ポイント獲得のために全力を尽くす。」

10番手:角田裕毅(レッドブル)
「FP3のピットレーンでの件があったので、古いフロアに戻さなければならず、それがパフォーマンスに影響してしまって理想的ではありませんでした。Q3に進むのは難しいと思っていましたが、進出することができましたし、マックスを助けることもできて良かったです。それが今日の目標でもありましたし、誇りに思っています。明日もできるだけマックスをサポートすることが自分のゴールであり最優先です。戦略は簡単ではないかもしれませんが、マックスが5回目のドライバーズタイトルを取るために少しでも助けになれるなら、それが最重要です。トップ10は非常に接戦なので、自分が何ができるか見てみたいと思います。」

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カテゴリー: F1 / F1アブダビGP / F1ドライバー