2025年F1アブダビGP 予選:11番手以下 ドライバーコメント
2025年F1アブダビGPの予選で11番手以下だったドライバーのコメント。12月6日(土)にヤス・マリーナ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第23戦 アブダビグランプリの公式予選が行われた。

中団から後方にかけては、わずかなミスや判断の差が明暗を分ける、極めてタイトな予選となった。11〜15番手にはベアマン、サインツJr.、ローソン、アントネッリ、ストロールが並び、いずれもQ3に届きそうで届かなかった“悔しいグループ”となった。

セットアップの変化やタイヤ選択、トラフィック処理など、細かな要素が積み重なって順位が決まった形だ。さらに16番手以下では、ハミルトンの連続Q1敗退に象徴されるように、各チームが苦戦を強いられる結果となった。アルボンやヒュルケンベルグはポテンシャルを発揮できず、アルピーヌ勢は2台揃って最下位に沈む厳しい展開。とはいえ決勝では戦略の幅が広く、サーキット特性上“じわりと浮上するチャンス”も残されている。シーズン最終戦にふさわしく、後方勢の反撃も見逃せない。

11番手:オリバー・ベアマン(ハース)
「Q3を逃したのは残念だが、非常にタイトなセッションで、今日は本当にミリ秒単位の争いだった。Q2の最初のランで中古タイヤを使ったことで少しリズムが乱れ、その後新品へ切り替えた時に大きなギャップが生まれてしまった。クルマには十分な速さがあったのに、自分がラップを完璧にまとめ切れなかった。とはいえ、明日のレースは楽しみにしている。チャンスはあると思うし、週末を通してクルマの調子も良かった。」

12番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「今日は自分たちがいるべき位置としては悪くないと思う。プラクティスから大きく前進できたし、その点には満足している。Q2はこれまでで最もタイトなセッションの一つだったと思う。P6からP15までがわずか1/10秒差という中で、自分は0.008秒届かなかった。明日は1ストップと2ストップの境目になりそうで、戦略が鍵になる可能性がある。ポイント圏に入るために戦い抜くつもりだし、2025年シーズンを良い形で締めくくりたい。」

13番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
「予選中はクルマが速く感じられていたので、Q2で敗退するのは本当に悔しい。今日は少し慎重に行き過ぎた。Q1で3セットのタイヤを使ってしまったが、実際にはそこまでする必要はなかったし、その結果Q2で新品が1セットしか残らず、わずかな差でQ3を逃すことになった。昨日FP1を走れなかったので、ほとんどのデータは自分が初めて乗ったFP2のものに頼らざるを得なかった。今思えば、慎重すぎたのが裏目に出た。これは来年に向けての学びになる。」

14番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
「予選はQ1の出だしはとても良かった。クルマのバランスにも満足していたし、良いラップをまとめられた。でも残念ながらQ2では同じことができず、非常にタイトなセッションの中で敗退することになった。本当に悔しい。トップ6からスタートできるだけのペースはあったと思う。今夜の失望は大きいが、気持ちを切り替えて決勝に集中したい。ポイントに戻り、チームのコンストラクターズ2位確保を助けるために最善を尽くす。1ポイントでも重要だから、そのために全力を尽くすことが大事だ。いい形でルーキーシーズンを終えられるように頑張る。」

15番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「今日は本当にタイトな予選だった。Q3に行ける雰囲気はあったのに、最後の最後でわずか1/10秒以内で届かなかった。Q2の最終ラップでターン14が少し乱れてしまい、そこですべてが決まってしまった。ああいった小さなミスが、この接戦では大きな違いになる。今日は良い走りができたと思うが、もう少し上を狙える内容だっただけに残念だ。」

アブダビグランプリ

16番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
「明らかに今日は望んでいた結果ではなかった。FP3後にチームは素晴らしい仕事をしてマシンを間に合わせてくれたのに、最後のセクターでミスをしてしまった。このサーキットはよく知っているし、明日はチームのためにより良い結果を届けたい。」

17番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「厳しいセッションだった。タイヤを適切なウィンドウに入れられず、最後のセクターではトラフィックに引っかかってしまった。ほんの少しのミスがこの混戦では大きな差になる。明日は戦略が非常に重要になるはずなので、各チームがどう動くか注目したい。タフな一日になるだろうが、チャンスがあれば最大限活かしていく。」

18番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
「本当に残念だ。今日は自分たちの足を引っ掛けてしまったような形だ。クルマのセットアップはとても良く、大きな結果を出せるポテンシャルがあった。それなのにランプランや手順がうまくいかなかった。最後にコースへ出る形となり、ピットレーンで長く待ったことでタイヤが冷え、アウトラップと計測ラップで多くのトラフィックに遭遇した。この数戦はフィールドが非常にタイトなだけに、小さな差が大きな違いになる。Q1でまとめられなかったことで明日に大きく影響するだろう。ここは追い抜きが非常に難しいが、それでもやれる限りのことをやる。」

19番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「一晩で大きく改善できたし、昨日から良いステップを踏めたように感じていた。セットアップも良かったが、今日の結果は正直、このサーキットでの我々の実力を反映しているだけだ。非常にタイトな予選だったが、週末を通してコンマ1〜2秒の差で後れを取っている。最終ランではトラックリミット違反で初回のタイムが削除されたので、最後のランではすべてを出し切る必要があった。最終ラップには満足しているし、コーナーすべてをうまくまとめられた。明日は今季最後のレースであり、パワーユニット担当のヴィリー(Viry)とも最後のレースだ。彼らにはとても感謝していて、明日は全力を出してベストな結果を届けたい。」

20番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「昨日の難しさが今日にそのまま出てしまった。ピエールはもっとペースを見つけていたし、自分よりも良い仕事をしていた。変更を施して効果はあったが、それでも完全にはフィーリングが戻らなかった。週末の序盤は良い感触があっただけに、なぜ他のチームのようにパフォーマンスを伸ばせなかったのか理解する必要がある。最終ランではトラックリミット違反もあって自分にプレッシャーをかける展開になった。限界ギリギリで攻める必要があったが、そうしないとタイムを失う。明日は最後のレースであり、ヴィリーにとっても大切な日だ。良い結果を届けられるよう、できる限りのことをする。」

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カテゴリー: F1 / F1アブダビGP / F1ドライバー