メルセデス
メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、F1イギリスGP決勝の第1スティントでフェイクのピットストップを指揮して、ウィリアムズに予定よりも速いピットインを促そうとしたと述べた。

14周目、メルセデスのメカニックたちはピットレーンに飛び出していったが、どちらのマシンもタイヤ交換に呼ばれることはなかった。

レース後、トト・ヴォルフは、メルセデスがウィリアムズのピットストップを早めようとトライしていたことを明かした。

「レースの最後までタイヤをもたせるのはウィリアムズの方が難しいとわかっているので、早い段階でピットストップの動作を始めれば、彼らもそれを考えるかもしれないし、彼らのピットストップを誘発して、最終的に問題を起こすことができるかもしれない」

「ちょっとしたゲームだったが、うまくいかなかった」

トト・ヴォルフの妻でウィイアムズのテストドライバーを務めるスージー・ヴォルフが、F1イギリスGP直後に夫にメッセージを送っている。

「妻が Whatsapp で『あなたたち、私たちを騙せると思ってる? アハハ』とメッセージを送ってきた。だから、少なくともエンターテインメントの価値はあったかな」とトト・ヴォルフは語った。

しかし、ダミーのピットストップはスポーティングレギュレーションに抵触する可能性がある。

23条11項で「チームの人員はマシンの作業が必要になる直前までピットレーンに入ることは許されない。作業完了後はただちに退場しなければならない」 と記されている。

しかし、スチュワードは調査の必要はないと判断したようで、何らかのアクションがとられることなく公式リザルトが発表されている。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1