マクラーレン ホンダ F1
スペイン・バルセロナでの公式テスト3日目のセッションが行われ、マクラーレン・ホンダにとっては実りある一日となった。チームはセットアップ調整を進め、レイク(解析用機器)とフローヴィズペイント(気流の流れを可視化する塗料)を用いて空力の整合性確認を完了させた。

セッション開始直後は気温が低かったものの、日が昇るにつれて路面温度は上昇。午後は風が強くなったが、予定されていた走行計画を順調に進めた。

本日は大きな問題が起こることもなく、ドライコンディションの中でフェルナンド・アロンソが72周を走行。この日行う予定のテストプログラムを完了させることができた。

フェルナンド・アロンソ
「まず、前半2日間で私とストフェルの記録した走行距離を、今日は大幅に伸ばせたことが重要です。多くの情報収集とともにマシンの習熟を進めながら、今日予定していたプログラムを完了することができ、満足しています。テスト前半の難しい状況を考えれば、とてもいいことだと思います。マシンの感触はよく、初日のセットアップに比べてかなりハンドリングを改善することができました。現状、マシンはセットアップ変更に対してきちんと反応していますし、さまざまな部分で日を追うごとに少しずつ進歩できると思います。チームは今日のプログラムを完了させるべく、すばらしいハードワークをみせてくれました。多くの走行時間を得られて、異なるパーツを試したり、複数のセッティング変更を行ったりすることができました。私たちにとって、間違いなく有意義な一日です」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「今日は一日のすべてを走行に費やし、プログラムを消化することができて、すばらしく順調な一日になりました。大きな問題もなく一日の予定を完了し、満足しています。これまで起こった問題はテストでチャレンジを行う過程で起こりうるものであると思っています。前半2日間で起こった問題により、貴重な走行時間を失いました。またそれらの問題が3日目のプログラムにまで影響を及ぼし、全体として走行距離が不足している状況です。走行量が増えるにつれて、学べることも多くなりますが、一方で改善が必要な問題にぶつかる可能性も増えてきます。我々がマシンを理解してセットアップするには、まだ最小限の走行距離しかありませんが、それでも前進できると思います。厳しい状況だった2日間に比べて、今日はプログラムを大きく加速させることができました。第1回テストの最終日となる明日も、さらに走行距離を伸ばし、多くのデータを収集していきたいです」

長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
「昨日までの2日間はパワーユニットの問題で苦しみましたが、今日はテストプログラムを完了し、前進することができました。パワーユニット側は、スケジュールに沿って耐久性とデプロイメントのテストを行っています。初日にフェルナンドのマシンに起こったオイルタンクの問題についてはすでに解決策を見つけており、昨日ストフェルのマシンで電源が落ちた事象についても、間もなくさくらの研究所から分析が届きます。今日のセッションでは耐久性を確認することができましたし、明日もマクラーレンとともにさらなる進化を果たせればと思っています」

F1 バルセロナテスト 3日目:メルセデスとフェラーリが1分19秒台を記録
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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1