ホンダ F1
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、現在ホンダのF1プロジェクト責任者を務める長谷川祐介のF1チームとの仕事に対するアプローチは、前任の新井康久と比較して“完全に異なる”と表現した。

2015年の厳しいシーズンを終え、マクラーレンとホンダの2年目はトラック内外で大きな進歩を果たしている。

今年、3月1日にホンダのF1プロジェクトの責任者に任命された長谷川祐介は、ホンダF1第3期にチーフエンジニアとして現場運営を統括した経験を持っている。

エリック・ブーリエは、長谷川祐介と強い絆で結ばれていると語る。

「長谷川さんのアプローチは完全に異なる」とエリック・ブーリエはコメント。

「彼とは非常に良い関係を築いている。我々はかなり定期的に顔を合わせている」

「全員が忙しく、彼ら自身の仕事があるトラックだけでなく、とにかく定期的に会っている。彼はオープンで、透明で、強引で、賢い」

「我々は協調的になってきているし、共同的にもなっている。マクラーレンが参加しているいくつかのプロジェクトでも見ることができると思うが、表に出てないものもある。全員が自分自身の仕事をしているからね」

「だが、それは機能している。そこが鍵だ」

エリック・ブーリエは、マクラーレンとホンダがブレークスルーを迎えるまで“それほど離れていない”と考えており、“ひとつのチームとしてプッシュしている”と感じてる。

「マクラーレンとホンダはバランスがとれている」とエリック・ブーリエはコメント。

「まずは我々のクルマを特定のレベルを十分に満たせるようにプッシュしなければならない。クルマをもっと良くできる余地はまだたくさんある。我々はそれをわかっている」

「空力、サスペンションなど、何をやらなければならないかをわかっているし、どこに進むべきかもわかっている」

「現在、ホンダは上向いてきている。それがシルバーストンで良いアップグレードを得ることができた理由だ」

「我々には多くの開発の可能性がある。だが、現在は使うことができない。例えば、それはダウンフォースをもたらすが、ドラッグももたらすからだ。現在、競争的なままでいたければ、クルマにドラッグは必要ない」

「倉庫にいくつか開発物があるが、それを持っていくことができないようなものだ。我々はホンダに一歩でステップアップすることを望んでいるからね。我々が一歩進み、ホンダが一歩進み、といった感じだ」

「そういうわけで、共同のアプローチではあるが、順調に進んでいる」

ホンダの次のパワーユニットのアップグレードは、夏休み後のF1ベルギーGP、もしくはその翌週のF1イタリアGPで投入されると予想されている。

2014年からパワーユニット開発を形づくってきたトークンシステムは今シーズン末で廃止となるが、ホンダはまだドライバーあたり1シーズン4基という制限内で働かなければならない。

「トークンシステムは、システム内では制約が少ないシステムだ」とエリック・ブーリエはコメント。

「ホンダが望めば、彼らにはやりたいことをする自由が与えられる。だが、シーズンあたりに使えるエンジンが少ないので、我々は望んだときにアップグレードを使うことができない」

「まだ自分たちがやっていることを心に留めておかなければならない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1