マクラーレン
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、3日(火)にMP4-30が32周を走行できたことに「心底ほッとした」と明かしている。

マクラーレンは、ヘレステスト前半2日はトラブルの修復に終われ、わずか12周しか走れていなかった。

テスト3日目は水漏れが発生してホンダのパワーユニットの取り外しさければならず、早々に作業を打ち切らなければならなかったが、フェルナンド・アロンソが32周を走行した。

エリック・ブーリエは努力による進歩だと強調。最終日は走行を再開できるとした。

「非常に重要だったし、心底ほっとした。昨夜以降、だいぶ満足できるようにはなっている。(月曜日に)ジェンソンが走った最後のラップで問題は修復されていると感じられていた」

「ただ、昨日も言ったように、パンドラの箱を開くと次から次に何かが起きることがある。今朝はクルマが9時にガレージを出ることができ、とにかくほっとしたし、そこから数時間は順調に走れていたので安心した」

セッション終盤には走行を再開できたというものの、マクラーレンは最終日の作業に集中することを選んだ。

「今日は完全に違っていた。午後に走らなかったのは別の理由だ。サードパーティ製のコンポーネントが冷却水の漏れを引き起こした。真ん中に設置されているので、エンジンを開け、すべてを交換しなければならなかった」

「おそらく、終盤の1時間半は走ろうと思えば走れただろう。ただ、今日の作業を終え、明日の準備をすることに決めた。一番の問題はもうなくなっている」

しかし、現時点でマクラーレンがどの程度遅れているかを質問されたエリック・ブーリエは、今回のテストで目標にしていたものの50%にも到達していないと明かした。

「十分ではないことは確かだ。たぶん50%以下といったところだ。とはいえ、何もないよりはマシだし、少なくとも作業的にはやりたかったことをすべてカバーできている。クルマが走っているということも良いことだ。今朝ご覧になった通り、10周の連続走行ができたので、デザインコンセプトや概念、構造的な問題は一切ない。クーリングは機能しており、全て問題ない」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム