ヘイキ・コバライネン ロータス
ヘイキ・コバライネンが、ロータスとの契約への経緯や2010年シーズンの意気込みを語った。

ヘイキ、あなたは今年、巨大なメーカーチームから小さなプライベートチームに移籍します。変化をどのように感じていますか?
もちろん、マクラーレンは非常に大きなチームだけど、昨年わかったように、それらが常に速さを意味するわけではない。もちろん彼らはすぐに方向を変えることができるけど、ロータスに多くのポテンシャを感じている氏、それが僕がここに来た理由だ。序盤はタフになるだろうし、最初は厳しい数カ月を送ることになるだろう。でも、一旦動き出せば、他にいるよりもチャンスを得られると思っている。

あなたはマクラーレンの内部の作業に非常に精通していますが、メルセデスとの別離はチームにどのような変化をもたらすと思いますか?
あまりわからない。彼らにとっては明らかに大きな変化だけど、彼らは大きなチームだし、正直、僕にはもう関係ないよ!

マクラーレンはかなり控え目なイメージですが、ロータスは特にチーム代表として舵を取るトニー・フェルナンデスの楽しくリラックスしたイメージがあり、異なりますね。かなりの変化だと思います。すでによりリラックスした環境には慣れましたか?
非常に異なるチームだと思うけど、マクラーレンでは非常に楽しい時間を過ごした。僕たちは最高の結果を出すために一生懸命にトライしたけど、僕にとってはうまくいかなかった。でも、僕にできることは、そこで学んだことを持ち込むことだ。彼らのモチベーションは高いし、最高の結果を得るために常に全力でプッシュしている。それをここに持ち込むことができると思うし、同じようにロータスでもうまく作業できるだろう。

2009年はF1レースに留まることができるか疑ったことが何度かあったと思います。ロータスとの契約はどのように行われたのですか? いつ行われたのですか?
最終的に契約にサインしたのはかなり遅かったけど、チームは初めて直接コンタクトしてきたのはシーズン中で、僕の状況について尋ねてきた。その時点ではロータスについて本当に何もわからなかった。僕はシーズンをうまく終えることに集中していた。いくつかのオプションがあったけど、いくつかのチームが資金に苦労しているとの噂があり、彼らが3年間の安定した予算を持っていて、後から強力なテクニカルチームが加わるとわかっていたのでマイク(ガスコイン)とトニーの話に興味を持った。最終的な決断は簡単だったし、僕にとって最高の選択だった。

人々はドライバーとしてのあなたの才能を過小評価していますか?
みんなまだ最高の僕を見ていないんだと思うし、僕もマクラーレンのベストを引き出せたとは思っていない。ロータスでの僕の目標は、チームとマシンのベストを引き出すことだ。なぜ結果が出なかったかはわからない。特に改善する必要がある部分があるとは思わない。僕が予選が得意で、それほど良いレーサーではないと思っている人もいるけど、それはマクラーレンでだけのことだ。2007年のルノーでのレースパフォーマンスを見てもらえれば、実際には非常に力強かったし、マクラーレンよりもルノーの方がより引き出せていたと感じている。みんなが考えていることはあまり気にしていない。これまで以上にチームのために良い仕事をするつもりだ。

チームメイトのヤルノ・トゥルーリは、長年テクニカルディレクターのマイク・ガスコインと働いているのでアドバンテージがあるかもしれません。どのように割り込むつもりですか?
ヤルノと僕は非常にうまくフィットすると思っている。チームに進んでもらいたい方向はわかっているし、チームは2人の経験豊富なドライバーを望んでいたので、僕たちはすぐに正しい方向に進めると思う。ヤルノと一緒にそれができると思っている。

クアラルンプールでのドライバー発表会は非常に感動的でしたし、ロケーションとゲストは超一流でしたね・・・
そこに着いたとき、どうなるかはあまりわからなかったけど、全ての進行が少し驚きだったね。チームの発表は経験があるけど、F1ではなかったので、彼らにどれくらいガイダンスする必要があるか確信がなかったんだ。実際、彼らにアドバイスすることはなかったよ。全てが本当にうまく組織されていたし、トニーは全ての主要な人物が何をしていて何をしなければならないか理解していると確信していた。マレーシアの人々もロータスが復活することに本当に興奮していたし、全体の雰囲気はとてもポジティブなものだった。

現在、あなたはファクトリーにいます。印象はどうですか? ワーキングのマクラーレンのファクトリーと比べていかがですか?
もちろん、非常に異なっている。ワーキングとノーフォークという地域に関しては、両方とも非常に似ているね。ロンドンのように大きくはないけど、周りには良いゴルフコースがある。もちろん施設は非常に異なっている。マクラーレンは、大きくて、他にはないハイテク宇宙センターのようだけど、ここは新しいオペレーソンを構築しているところだ。宇宙ステーションから建設現場に行くのは間違いなく異なることだけど、ここが完全にセットアップされたら、マクラーレンのように効率的になると思うし、良い結果を出せると思っている。

この先の予定はどうなっていますか?
この時期にできることをできる限り準備している。初期テストに参加するかもしれない。マシンはたぶん走行できると思うけど、スペアパーツがないので、きちんとしたテストはできないだろうね。問題があったら、テストが終わってしまうからね。3回目のテストでマシンを懸命にプッシュできることはわかっている。限界まで攻めて、クルマに対する感覚を得て、多くのマイレージを稼ぎたいね。マイクとデザインチームは、みんなレースカー造りのノウハウを持っている経験豊富な人達なので、クルマは箱から出してすぐにかなりの信頼性があると期待している。疑問符なのは、どれくらいパフォーマンスがあるかということだ。ファクトリーの全てが設置されて、稼働可能になれば、比較的早くに適切なアップデートを得ることができるだろうし、その時が本当のパフォーマンスを知るときだと思う。

トニーは、ヴァージンのリチャード・ブランソンと負けた方が他の航空会社のスチュウワーデスとして一日過ごすという、これまでのF1では見たことのないような面白い賭けをしましたね。チームがヴァージンを打ち負かす自信はどれくらいありますか? そこにはどれくらいの個人的なプライドが含まれていると思いますか?
そこには多くのプライドがあると確信している。彼らは長い間お互いを知っているし、二人とも非常に成功しているので、かなり個人的な感情があると思っている。トニーは、彼らを打ち負かすために僕のお尻を叩くだろうし、マイクも同じことを期待されていると思う。クールだよね。僕たちはすでに一つの明確な目標を持っている。でも、多くのことはマシンがどれくらい速いかにかかっている。もし、とても速かったら、いろんな人と戦うことになるだろう。でも、ヴァージンのクルマをみれば、前に出なければならないことがわかるだろう。

あなたが初めてクルマに乗っているのを見るのはいつになりますか?
ヘレスで行わる3回目の合同テストになるだろう。そことバルセロナで、ヤルノと僕が平等にドライビングを共有する予定だ。テストは多くないけど、たくさんF1で運転しているので、必要であれば、このままレースをする準備はできていると思う。

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カテゴリー: F1 / ヘイキ・コバライネン / ケータハム