マックス・モズレー FIA会長
FIA会長のマックス・モズレーは、FOTAがメディアに対して事態を“意図的”に誤った方向に導いているとし、FIA会長辞任を再考する考えをみせている。

24日の世界モータースポーツ評議会で、FOTAとFIAは和平協定で合意に達し、F1分裂の危機を回避。2010年のF1エントリーリストが正式に発表され、マックス・モズレーが10月のFIA会長に再出馬しなことが発表された。

しかしその24時間、マックス・モズレーはFOTAとの合意の本質に対して“嘘の主張”がなされていると激怒。FIA会長辞任を再考するとの姿勢をみせた。

マックス・モズレーは、FOTA会長にルカ・ディ・モンテゼーモロに書簡を送付。FOTAに対しての怒りをあらわにした。

「メディアを誤った方向に導こうというFOTAの故意の試みを受け、現在、私は選択肢をオープンに考えている」

「少なくとも10月までは、私はオフィスで完全な権威を持ったFIA会長である。その後FIAのリーダーを決めるのは、FOTAではなく、FIAの加盟メンバーだ」

「我々は昨日、最近のF1における危機を終わらせた。この基本的な部分とは、我々双方がメディアに対し積極的で真実の報告を提示することだった。」

「したがって、FOTAがミシェル・ボエリがF1を担当するとメディアに知らせたことについて驚いている。私が追い出されたというのは虚偽であり、10月以降私がFIAのどんな役職にもいないとしてしまうのはFIA法令を見てみても間違いである」

「さらに、メディアに対して私が独裁者であると示唆した。これは1980年代以降、F1の規則や手続きを議論し投票してきた26人の世界評議会メンバーだけではなく、過去18年間に私と世界評議会が行ってきた一切を民主的に是認してきたFIA全122ヶ国の代表に対しても、甚だしく侮辱的な批判である」

「我々が行った合意に生き残りのチャンスを望むなら、FOTAはすぐに行動を正さなければならない。嘘の声明を訂正し、これ以上の声明を出すべきではない。午後の会見で、正しく訂正し謝罪するべきだ」

「F1は、私や他の外部のどんな助けもなしに25の強いチームによって完全に管理されている。一度決着がつけば、私にとってさらにF1に関わる必要はない。同様に10月にFIA会長選に出馬しないという長い間抱いてきた計画もあった。そのため、昨日、私はこの2点において認めることが可能だったのだ」

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カテゴリー: F1 / FOTA / FIA(国際自動車連盟)