フェラーリ F1 撤退
フェラーリは、論争となっている予算キャップ制に反対し、F1からの撤退を警告した。

すでに、トヨタ、BMWザウバー、レッドブルが2010年のF1に参加しない意を唱えているが、F1で最も歴史の長いフェラーリもボイコットの姿勢を示した。いずれは他のFOTAメンバーもこれに従うとされている。

FIAが設定した5月29日の提出期限までに2010年のF1世界選手権に正式に申請するのは、ブラウンGP、ウィリアムズ、フォース・インディアのみとみられている。

フェラーリは、12日(火)に取締役会を開き、声明を発表。「フェラーリは、FIAの示す新規約に反対し、2010年ワールドチャンピオンシップにマシンを参戦させないことを発表する」と述べた。

他チームとは異なり、2008年コンストラクターズチャンピオンのフェラーリは、予算制限のアイデアに基本的に反対しているが、最も混乱を引き起こしているのは来年の「2段階」の規約部分である。

また、マクラーレンの“ライゲート”の調査のために開催されたFIA会議において、予算制限案を通過させるという例外的な方法も不満の一因であるとされている。

フェラーリは「全チームに同じ規約、規約の安定性、系統的かつ漸進的なコスト削減に対するFOTAの努力の継続、管理などが将来の優先事項である」としている。

「これら欠くことのできない原則が尊重されないのであれば、もしくは2010年向けに採用された規則が変更されないのであれば、フェラーリは来年のF1世界選手権に加わる意思はない」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ / FOTA / FIA(国際自動車連盟)