角田裕毅 レッドブル昇格で「F1キャリアは終焉に近づいた」とシューマッハ

シューマッハは、近頃のレッドブル首脳陣による角田裕毅に対する批判的な発言の増加に注目している。しかしながら、チームは2025年序盤でリアム・ローソンをすでに降格させており、次なる入れ替えには慎重だという。特に、後継候補として有望視されるアイザック・ハジャーに時間を与えたい意向があると見られている。
「ドライバー交代に意味はない」とレッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコはF1オーストリアGP後に語った。
2021年からジュニアチームでF1に参戦してきた角田裕毅にとって、今季はついにレッドブル・レーシング昇格を果たした記念すべき年だ。しかし、同時にレッドブルはシーズン終了後にホンダからの支援を失うことが決定しており、角田裕毅にとって状況は厳しさを増している。
「正直に言って、そして簡潔にまとめるなら、彼がここ数戦で状況を立て直せなければ、シーズン終了前にレッドブルから放出される可能性が高い」と、6勝を挙げた元F1ドライバーのシューマッハはSky Deutschlandに語った。
「ただ、アイザック・ハジャーをあまりにも早くフェルスタッペンの隣に乗せて、潰してしまうようなことはしてほしくない。あれは大きな過ちだ。彼には大きなポテンシャルがある」

さらにシューマッハは、「角田裕毅のキャリアは終わりだと思う。彼はフェルスタッペンにあまりに離されているし、ミスも重ねている」と断言した。
今年50歳を迎えたシューマッハは、そもそも角田裕毅がリアム・ローソンより優れているとは思っていなかったという。
「レーシングブルズ時代のローソンとハジャーのパフォーマンスには大きな差はなかったと思っているし、レッドブルでは本当にボコボコにされている状態だ」と述べた。
一部では、ホンダが角田裕毅への支援を利用してアストンマーティンのランス・ストロールのシートを得る可能性も取り沙汰されているが、シューマッハはその説を否定している。
「それはないと思う。僕は、今年中に角田裕毅がF1からいなくなると見ている。スピードもなくて、壊すことも多いとなれば、チームの我慢もすぐに限界を迎える」と語った。
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