角田裕毅はレッドブルF1に「ポジティブなエネルギーを注入」とホーナー
レッドブルのF1チーム代表クリスチャン・ホーナーは、角田裕毅がこれまでにチームへもたらしている「ポジティブなエネルギー」と姿勢を称賛した。

角田裕毅はレッドブルのマシンRB19を用いてシルバーストンでテストに臨んだが、いわゆる「典型的なブリティッシュウェザー」に見舞われ、走行距離を十分に重ねることはできなかった。それでも、鈴鹿で急遽レッドブル・レーシグへ招集された際に続き、再びチームの現場に順応する時間を得た。

クリスチャン・ホーナーはスカイスポーツのインタビューに対し、角田裕毅がフェルスタッペンと自分を比較しようとせず、着実に自身の取り組みに集中している点を評価していると述べた。

「今回のテストは、彼にとってさらにシートタイムを積む機会であり、エンジニアリングやチームの働き方に慣れるための時間でもあった」とクリスチャン・ホーナーは語った。

「彼はいい仕事をしていると思うし、チームに非常にポジティブなエネルギーをもたらしてくれている。彼は本当にユニークなキャラクターで、有益なフィードバックもしてくれている。それが、良い方向性をチームにもたらしているんだ。」

「そして、彼は今シーズンでF1の5年目。これまで多くのレースを経験している。F1の世界を理解しているね」

「特に感心しているのは、彼がマックス(・フェルスタッペン)のやっていることに固執せず、自分自身のエンジニアとしっかりセットアップに取り組んでいる点だ。ガレージの反対側を真似しようとしていない。これは非常に正しいアプローチだと思う」

角田裕毅 レッドブル F1

また、クリスチャン・ホーナーはレーシングブルズに所属する新人アイザック・ハジャーについても、そのこれまでの走りに感銘を受けていると語った。

フランス人ルーキーのハジャーはF1デビュー戦となったオーストラリアGPで苦戦を強いられたものの、その後は着実にポイントを重ね、これまでの5戦で5ポイントを獲得。特に予選では安定した速さを見せている。

「彼は我々の期待を完全に上回ってきている。今季ここまで、本当に素晴らしい走りをしているし、特に初めて訪れるサーキットでのパフォーマンスが印象的だった」とクリスチャン・ホーナーは語った。

「彼はF1マシンでの走行経験がほとんどない中で、まるで水を得た魚のようにその環境に適応している。」

「非常にしっかりしているし、今の若手たちはF1への適応力が高い。自信もエネルギーもあって、準備ができている。アイザックもこれまでほぼすべてが初めてのサーキットで、素晴らしいドライビングを見せてきたと思う。」

角田裕毅とハジャー、両者の順応力と前向きな姿勢は、レッドブルとその育成チームにおいて今後の展望を明るくする材料となっている。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング