角田裕毅 レッドブルF1残留を賭けた「テストの真っ只中にいる」とシュタイナー
レッドブル・レーシングでの3レースでわずか2ポイントしか獲得していない角田裕毅について、元ハースF1のチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、角田裕毅が「テスト」の真っ最中だと考えている。

そして、もし角田裕毅が失敗したら、アイザック・ハジャーがレッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンと並ぶ次のドライバーとなるだろう。

レッドブルは、2025年F1シーズンでシーズン中にドライバー変更を行った最初のチームとなり、わずか2レース後にリアム・ローソンをレッドブルからレーシングブルズに降格させた。

この決断は、角田裕毅が日本グランプリでRB21に乗り込み、ついにレッドブル・レーシングのドライバーになるという野望を実現したことを意味した。

鈴鹿での予選は15位で、2台目のRB21がQ1を突破したのはこれが初めてだったが、その後のバーレーンでのレースではQ3進出を果たし、9位という結果で今シーズン初のポイントを獲得した。だが、サウジアラビアではその勢いを活かすことができず、1周目に元レッドブルのドライバー、ピエール・ガスリーと衝突した。

角田裕毅にとってレッドブル・レーシングは勝利か、それとも失敗か?
しかし、角田裕毅にとって朗報なのは、ヘルムート・マルコが彼にシーズンを走り切ることを保証したことだ。

「角田裕毅はシーズンを走りきるだろう」とレッドブルのモータースポーツアドバイザーは、角田のレッドブルデビューに先立ち、Formel1.de に語った。

「角田裕毅は速いドライバーであることは承知しているが、彼には良い時も悪い時もあった。だからこそ、ローソンの方がより優れた、より強い候補だと考えた」

「しかし、裕毅は生まれ変わった。マネジメントを変えた。この状況では、それが最善の選択だった」

しかし、2026年シーズンは決して保証されたものではない。特にマルコはレッドブルが次の「大物」を見つけたかもしれないと考えており、それは角田裕毅ではないからだ。

81歳のマルコは、オーストラリアでのデビュー戦での「恥ずかしい」フォーメーションラップのクラッシュから立ち直ったレッドブルの最新VCARBルーキー、アイザック・ハジャーに非常に感銘を受けた。

20歳のハジャーは、2025のF1世界選手権でトップ10入りを2回果たしており、予選6回すべてでQ1敗退を免れ、トップ10入りも2回果たしている。

元ハースF1チーム代表のシュタイナーは、角田裕毅がレッドブルの「テスト」に不合格になった場合、ハッジャーがフェルスタッペンと並ぶ次のドライバーになると宣言している。

角田裕毅に関しては、ローソンのようにVCARBに復帰することはなく、アービッド・リンドブラッドがローソンのVCARBチームメイトになるとイタリア人は考えているため、角田はVCARBから外れることになる。

角田裕毅 レッドブル F1

VCARBが来年アイザック・ハジャーかリアム・ローソンに代えてアービッド・リンドブラッドを起用するだろうかと尋ねられるたシュタイナーは「彼らは少し落ち着きが欲しいのだと思う」とThe Red Flags ポッドキャスト に語った。

「角田が移籍すれば、ハジャーはVCARBからレッドブルに移籍する可能性がある。もし裕樹が良い結果を出せなければ、彼にとって試練になると思う」

「裕毅がVCARBに戻るとは思わない。レッドブルに残るか、どこか他のチームに行くか、家に帰るかのいずれかだが、VCARBに戻るとは思わない」

「そして、もしそうなれば、ハジャーは、シートが空いていれば当然、その選挙の候補者となるだろう」

「現時点では、現状維持になると思う。今シーズン序盤の出来事を考えると、リアム・ローソンを放出するとは思えないだ。VCARBでローソンに2年目を与え、その後どうするか検討するだろう」

「リンドブラッドはまだとても若いので、F2で初めて優勝したからといって、彼が次のF1世界チャンピオンだとすぐに結論づけるべきではないと思う」

マルコから「今シーズンのサプライズ」と評されたハジャーは、フェルスタッペンと対戦することに意欲的なレッドブルのジュニアドライバーの一人であり、20歳のハジャールはレッドブルに食い込むことが目標だと認めている。

「正直に言って、マックスの隣にいるのが本当に辛く思える今だからこそ、なぜなのか、何が起こっているのかを知るために、さらに行きたくなる。それが今も私の最大の目標だ」とハジャーは語った。

「もう働く必要がないってわけではない。でも、常に成果を出し続けなければならないというプレッシャーは自分にかけている。だから、周りの期待は少し高まっているかもしれないけど、自分のやるべきことをやり続けている」

「シーズン前に言ったように、僕の目標は維持することだ…もしマシンが9位か8位でフィニッシュできるなら、そこにいて、最大限に活用したい。トップ10圏外にはなりたくない。マシンがトップ10に入るに値するなら、僕はそこに入る必要がある」

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング