角田裕毅 レッドブルF1でのデビュー週に「完全に満足している」とマルコ
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが、バーレーングランプリを前に、今シーズン初の勝利がもたらした影響、角田裕毅の役割、タイトルレース、ライバルのマクラーレンについて語った。

ヘルムート・マルコは、1週間前の日本でのマックス・フェルスタッペンの今季初勝利は「小さな突破口」だったと語った。ドライバー交代など、シーズン序盤は波乱含みの展開だったが、それは成功を叱責され甘やかされてきた闘牛の魂を癒すものだった。

マックス・フェルスタッペンは、改良されたマシンから最大限の力を引き出し、現在F1で最高のドライバーである理由を再び示した。

「我々にとって適切な状況であれば、マックスのトップクラスのパフォーマンスと相まって、自力でも勝利を収めることができる。しかし、まだ先があるのは確かだ」とヘルムート・マルコはKleine Zeitungに語った。

4度のチャンピオンに輝いたドライバー自身も、タイトル獲得にはまだ多くの課題が残っていると述べた。RB21は改善されたが、それでもすべてのサーキットで勝利を収めるには程遠い。

「マックスはコーナーの途中でアンダーステアが強すぎることを特に嫌っている。 もし、その点を改善できれば、彼はもっともっとできるはずだ。 まさに、今、その作業に取り組んでいるところだ。 それがいつ、どのように実現するかはまだ言えないが」

角田裕毅 レッドブル F1鈴鹿サーキットでレッドブル・レーシングでデビューを果たした角田裕毅

最大のライバルはピアストリ
バーレーンでの最大のライバルは、やはりマクラーレンだろうと、81歳のマルコも予想している。高温とタイヤに厳しい路面が組み合わさることで、MCL39に有利に働く。ランド・ノリスとオスカー・ピアストリという、伝統ある英国のレーシングチームにも、超高速の2人組が在籍している。最近では、この贅沢な問題が頭痛の種にもなっている。

鈴鹿では、より速いピアストリがチームメイトを追い越し、フロントでフェルスタッペンに脅威を与えることを望んでいた。チームは彼に手を振って合図し、レッドブルはレースの勝利を祝った。

「彼らが互いにポイントを奪い合うのは嬉しい」とマルコはにやりと笑った。「ノリスの方がラップタイムは速いけれど、ピアストリの方がメンタル面では強いと信じている」

チーム内では、役割が明確に定義されている。4度の世界チャンピオンの陰に隠れて、角田裕毅は脇役を演じている。日本でのデビューレースでは、すべての音を奏でることはできなかったが、彼に対する信頼は揺るぎない。

「彼は好調だった。我々は彼に完全に満足している」とマルコは語った。

「レースラップタイムは強かった。あとは予選をうまくこなすだけだ」

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング