角田裕毅 レッドブル昇格でホンダがF1シート獲得に果たした重要な役割
ホンダは、角田裕毅がレッドブル・レーシングのドライバーに抜擢される上で重要な役割を果たした。

ホンダは、角田裕毅がF1に昇格し、さらにその先へと進む間、一貫して支援を続けてきた。角田がレッドブルのジュニアチームと契約を結んだ際には、共同出資も行っている。

さらに、ホンダの要請により、レッドブルは角田裕毅にアブダビでのシーズン後テスト走行を許可した。これは、ミルトン・キーンズを拠点とするチームでの初めてのテストであり、ある意味でレッドブルとの契約でもあった。

しかし、レッドブルは2025年末にホンダとの提携を解消し、当初は2025年にマックス・フェルスタッペンのパートナーとしてリアム・ローソンを選んだため、状況は変化し始めた。

報道によると、ホンダが、角田裕毅に今年ドライブのチャンスを与えるために、レッドブルに1000万ユーロの追加支払いに応じる用意があったと報じている。ホンダはすでに角田裕毅のシートのために1000万ユーロをレーシングブルズに支払っていると主張されている。当時、ホーナーはローソンを好んでいたため、この動きは拒否された。

だが、ホンダは最近再びアプローチを受けて、レッドブルが角田裕毅をマックス・フェルスタッペンの隣のシートに座らせるのにいくら払う用意があるか問い合わせたと伝えられている。ホンダは「数百万」を支払う用意があると示唆されている。

以前のインタビューでホンダ・レーシングの渡辺康治社長は、角田裕毅が“ホンダドライバー”ではなく、本田技研工業とスポンサー契約を結んでいるにすぎないと説明した。

「角田裕毅は自ら行動を起こす必要があります」と渡辺康治は語った。「彼は今5年目で、能力もあるし、F1の世界もよく理解しています」

「我々ができることはもうあまりありません。マネージャーも含めてサポート体制を固め、必要なシートを確保する必要があります。彼はプロですから」

「ドライバーはいつまでもホンダに頼っているわけにはいきません。角田のようなキャリアレベルのドライバーは、自分で考えなければなりません」

しかし、リアム・ローソンの2025年シーズンが苦しいスタートとなったことで、上海ではレッドブルが日本グランプリまでに非情な早期交代を計画しているという噂が加速した。

デ・リンブルガーは、ホンダがレッドブルに数百万ドルを支払って角田裕毅にドライブの機会を与える用意があると報告しており、ホンダはローソンの将来が不透明な中、チャンスを感じていたに違いない。

角田裕毅は単独でいることを示唆していたにもかかわらず、ホンダは2026年にアストンマーティンとのワークスエンジン契約が迫っていたにもかかわらず、角田の将来がどこにあるにせよ、支援することに熱心だった。

角田裕毅 F1 レッドブル角田裕毅は母国日本でのレースでレッドブルデビューを果たす。

ホンダ、角田裕毅のレッドブル昇格に「喜んでいる」
ホンダにとって、次戦の日本GPはF1カレンダーで同ブランドのホームレースであり、もちろん角田裕毅にとっても同様である。

ホンダは鈴鹿サーキットも所有しているため、メーカーとドライバーのパートナーシップにとってウィンウィンの移籍となり、角田裕毅がレッドブルの一員となる5年間の道のりに終止符が打たれる。

「ホンダの育成プログラム出身で、F1ドライバーとして5年目を迎え大きく成長した角田裕毅選手が、強豪チームであるレッドブル・レーシングからF1に参戦することをうれしく思います」

「彼のこれからの活躍に大いに期待しています」

角田裕毅のレッドブル・レーシングのドライバーとしての仕事は、来週水曜日に東京で行われるレッドブルのショーランで幕を開ける。角田がRB21に乗り込み、最初のプラクティスセッションに臨むのは、その数日後だ。

ローソンが失敗したレッドブルの2番手シートで角田裕毅が成功できるかどうかはまだわからない。しかし、角田自身は、VCARB 02と比較して、今回のマシンは速いと断言している。

また、角田裕毅はアブダビでのRB20のテスト走行で不安を感じなかったと上海でメディアに語り、「難しいと感じなかった」と述べた。

もし角田裕毅がレッドブルから与えられた任務を遂行できれば、日本人ドライバーのF1表彰台獲得を13年も待ち望んできた状況に終止符を打つことができるだろう。

13年前、小林可夢偉が鈴鹿サーキットで表彰台に上がっている。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / ホンダF1