ウィリアムズ、2017年F1タイヤテストは「巨大なアドバンテージを生む」
ウィリアムズのパット・シモンズは、ピレリの2017年のF1タイヤ開発に協力するフェラーリ、レッドブル、メルセデスは巨大なアドバンテージを得ることになると考えている。
ピレリは、今週のシルバーストンテストでメルセデスと新しい構成素材とコンパウンドのテストを実施。8月からは2017年用ワイドタイヤのプロトタイプを使ったテストが始まる。
2017年シーズンの開幕に向けた新タイヤのテストにはフェラーリ、レッドブル、メルセデスがマシンを提供する。
チーム側には、どのようなコンパウンドや構成をテストしているのかが知らされることはないが、パット・シモンズは、3チームのフィードバックが開発の方向性を決めるのに役立てられるため、大きなアドバンテージを得ることになると指摘する。
「非常に大きなアドバンテージだ。我々はそれを考慮する必要がある」とパット・シモンズはコメント。
「ブラインドテストとは言え、彼らのコメントがタイヤの方向性を決めることになるので、常にアドバンテージはある」
「ロータスが(2012年に)ピレリのテストカーだった頃は彼らにとってちょっとした黄金期だっただろう。もちろん彼らが“こういうタイヤを作れ”“ああいうタイヤを作れ”と指示していたわけではない。だが、彼らはタイヤをテストして“これは良いが、こっちは良くない”と言うことができる。それに基づいてピレリは次へ進む」
「他チームだったなら、別の方を選んだかもしれない。そうすればもっと議論が起きていただろう。だから、テストを担当する者にはアドバンテージがあると私は考えている」
ウィリアムズも2015年型シャシーをベースにしたテストカーを提供することを検討していたという。しかし、プロジェクトには費用がかかりすぎるため、断念せざるを得なかったとパット・シモンズは述べた。
「我々も多くのデザインワークを行ったが、テスト体制について明確な答えが得られなかったことと、それを行った場合のコストを見積もってみたところ、とても工面できる額ではなかった。我々のようなチームにとっては高価すぎたんだ。ピレリもいくらか負担することになっていたが、全てのコストをカバーするものではなく、我々にはとても賄えなかった。スポーツにとっては良くないことだと思わないか? タイヤについて知ることができるのは、そのためのお金を持っている者だけだ」
現在のレギュレーションでは、フライアウェイ戦の場合、チームたちは数カ月前に使用するタイヤのコンパウンド数を選ぶことになっている。つまり、来年の序盤戦では、タイヤテストもしていない状態で配分を決めなければならないということになる。
ピレリは特定のチームが有利にならないよう、序盤戦についてはタイヤ選択を固定することも検討している。
パット・シモンズも、そうすれば今年のテストを担当する3チームのアドバンテージを軽減することができると賛成している。
「これは非常に珍しい状況だし、とても早い段階でタイヤを選び、オーダーしなければならないことを考えれば、議論の必要がある問題だろう」とパット・シモンズは述べた。
「最初の2戦のタイヤオーダーはクリスマス前にしなければならない。2月にテストを始める頃には、6戦分ほどのタイヤが決まっていることになる。我々はタイヤについて何も知らず、見たこともなければ、マシンに装着したこともないのにだ」
「自分たちでタイヤを選べるルールはとても良いと思っているし、レースの刺激になったと考えている。だが、来年の前半にそれを適用してしまうと、メルセデス、フェラーリ、レッドブルのアドバンテージはとてつもなく大きくなる」
「良いルールなので廃止してほしくはない。だが、全チームがテストできる状況ではない以上、それを緩和する対策を考える必要があるだろうし、何かをすべきだと思う」
カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング
ピレリは、今週のシルバーストンテストでメルセデスと新しい構成素材とコンパウンドのテストを実施。8月からは2017年用ワイドタイヤのプロトタイプを使ったテストが始まる。
2017年シーズンの開幕に向けた新タイヤのテストにはフェラーリ、レッドブル、メルセデスがマシンを提供する。
チーム側には、どのようなコンパウンドや構成をテストしているのかが知らされることはないが、パット・シモンズは、3チームのフィードバックが開発の方向性を決めるのに役立てられるため、大きなアドバンテージを得ることになると指摘する。
「非常に大きなアドバンテージだ。我々はそれを考慮する必要がある」とパット・シモンズはコメント。
「ブラインドテストとは言え、彼らのコメントがタイヤの方向性を決めることになるので、常にアドバンテージはある」
「ロータスが(2012年に)ピレリのテストカーだった頃は彼らにとってちょっとした黄金期だっただろう。もちろん彼らが“こういうタイヤを作れ”“ああいうタイヤを作れ”と指示していたわけではない。だが、彼らはタイヤをテストして“これは良いが、こっちは良くない”と言うことができる。それに基づいてピレリは次へ進む」
「他チームだったなら、別の方を選んだかもしれない。そうすればもっと議論が起きていただろう。だから、テストを担当する者にはアドバンテージがあると私は考えている」
ウィリアムズも2015年型シャシーをベースにしたテストカーを提供することを検討していたという。しかし、プロジェクトには費用がかかりすぎるため、断念せざるを得なかったとパット・シモンズは述べた。
「我々も多くのデザインワークを行ったが、テスト体制について明確な答えが得られなかったことと、それを行った場合のコストを見積もってみたところ、とても工面できる額ではなかった。我々のようなチームにとっては高価すぎたんだ。ピレリもいくらか負担することになっていたが、全てのコストをカバーするものではなく、我々にはとても賄えなかった。スポーツにとっては良くないことだと思わないか? タイヤについて知ることができるのは、そのためのお金を持っている者だけだ」
現在のレギュレーションでは、フライアウェイ戦の場合、チームたちは数カ月前に使用するタイヤのコンパウンド数を選ぶことになっている。つまり、来年の序盤戦では、タイヤテストもしていない状態で配分を決めなければならないということになる。
ピレリは特定のチームが有利にならないよう、序盤戦についてはタイヤ選択を固定することも検討している。
パット・シモンズも、そうすれば今年のテストを担当する3チームのアドバンテージを軽減することができると賛成している。
「これは非常に珍しい状況だし、とても早い段階でタイヤを選び、オーダーしなければならないことを考えれば、議論の必要がある問題だろう」とパット・シモンズは述べた。
「最初の2戦のタイヤオーダーはクリスマス前にしなければならない。2月にテストを始める頃には、6戦分ほどのタイヤが決まっていることになる。我々はタイヤについて何も知らず、見たこともなければ、マシンに装着したこともないのにだ」
「自分たちでタイヤを選べるルールはとても良いと思っているし、レースの刺激になったと考えている。だが、来年の前半にそれを適用してしまうと、メルセデス、フェラーリ、レッドブルのアドバンテージはとてつもなく大きくなる」
「良いルールなので廃止してほしくはない。だが、全チームがテストできる状況ではない以上、それを緩和する対策を考える必要があるだろうし、何かをすべきだと思う」
カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング