ウィリアムズ
ウィリアムズのアダム・パーは、チームがF1の上位に返り咲くために必要なのは資金ではなくむしろ“知性と想像力”だと考えており、急進的なFW33がその方向で大きな進歩を遂げると楽観的に捉えている。

ウィリアムズは、2004年以降レース優勝から遠ざかっており、ワールドチャンピオンの獲得は13年前まで遡らなければならない。

だが、ウィリアムズは、リアエンドのパッケージングに大胆なデザインを採用したFW33に2011年シーズンの望みを託している。

最近、ウィリアムズはスポンサーが減少しているが、アダム・パーは資金不足だからといってチームが自動的にミッドフィールドに閉じ込められるわけではないと主張する。

「我々の目標はミッドフィールドのチームになることではない」とアダム・パーはコメント。

「レッドブル(やブラウンGP)が優勝したのは、彼らが最高の仕事をしたからだ。資金が全てではなく、シーズンで最も効率的な仕事をした。彼らは、自分達と同じかそれ以上の資金を持っている人々を倒した」

「たとえ、あなたが『ブラウンはホンダから十分な資金を提供されていた』と言い、またレッドブルはすべての資金をレッドブルが支援しているという事実があったとしても、彼らが倒したチームより資金を持ってはいなかった」

「単に資金だけではなく、知性、チームワーク、想像力、規約に対する創造的な読解力といったすべてがF1では重要だ」

「我々は十分な資金がないのでミッドフィールドにいるというのは完全に間違っていると思う。チームの誰もそうは思っていない」

「全てのチームが良い段階と悪い段階を経験するし、我々はグリッドを駆け上っていると思っている。他がどれくらい効率的かつ勇敢な仕事をしているかはオーストラリアまでわからない」

「我々のチームには470名の素晴らしい人材がいるし、素晴らしい施設がある。なので競争力のあるマシンを造れるはずだし、FW33がそれらの1台であることをとても期待している」

アダム・パーは、FW33に急進的なアプローチをとるというテクニカルディレクターのサム・マイケルの決定を支持しており、すでにテストの結果でその正しさは立証されていると感じている。

「信頼性とパフォーマンス面での成果にはかなり興奮している」とアダム・パーは述べた。

「我々は非常に大胆な決断をしたし、サムが望んだ勇敢なプロセスを完全に支持していた」

「トラックでの結果に関して言えることは、これまでのテストで成し遂げたことは有望だということだ。だが、それを語るのはまだ早過ぎる」

サム・マイケルは、今シーズンが革新的なデザインを試みるには理想的な時期だったと付け加えた。

「標準的なディフューザーとそれら全ての規制が始まるときに鈍くなると考えた。実際、水準は低下している」

「だが、やっていることはその正反対だ。ディフューザーに取り組めなくなったことで、ギアボックスやエキゾーストなどに関係なく『より、ここにコンマ2秒を得られる何かがあるかもしれない』ということになる。だが、自分自身で区別しなければならない。そうしなければ、後方に沈むことになるからね」

「そのため、全員が非常に単純なマシンになったいるが、ギャップはかなり近いので、コンマ2秒を見つければ突然上位にいることになる。なので、(水準の低下とは)逆の効果があると思うし、それはF1にとって非常に良いことだと思う」

「これまでのF1で最も標準化されたレギュレーションであり、マシンのルックスは完全に異なっている。全員が異なるデザインであることを見てみてください。そうなるとは予想していなかった」



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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング