ランボルギーニ、LMDh車両用にツインターボV8エンジンを開発
ランボルギーニは、2024年にFIA 世界耐久選手権(WEC)とIMSAスポーツカー選手権でレース参戦を開始するLMDhプロトタイプ用にまったく新しいツインターボ V8 を開発している。

ランボルギーニは、ハイブリッド パワートレインの内燃要素の最初の詳細を月曜日。フランスのコンストラクターであるリジェ・オートモーティブと共同で開発中のランボルギーニ LMDh のさらなるティーザーイメージも公開した。

LMDh エンジンは、2013年に設立されたランボルギーニ・スクアドラ・コルセの社内モータースポーツ部門によってゼロから設計され、ウラカン GT3 とスーパー トロフェオのワンメイクマシンに動力を供給するプロダクションベースのV10エンジンとは異なる。

ランボルギーニは、パワープラントが90度のV8になることを明らかにしたが、容量は4リットル程度であると理解されている。重量は最低重量180kgがルールで定められている。

ランボルギーニの新しいV8エンジンと、ボッシュ、ウィリアムズ、エクストラックが共同開発したハイブリッド システムを合わせた出力は、500kW (670bhp) と記載されており、LMDhとル・マン ハイパーカーの両方の規則で設定された 480~520kW 範囲の中間値となる。

また、ランボルギーニはLMDhプロトタイプの寸法を発表。全幅2000mm、全長5100mm、全高3148mmとクラス最大値になる。 重量は、LMDhで許容される最小値である 1030kg と掲載されている。

車の写真は2023年の第1四半期にリリースされ、それまでランボルギーニからのまだ名前のない車両の技術的な詳細は公開されないだろう。

ランボルギーニの長年のファクトリー GT ドライバーであるミルコ・ボルトロッティとアンドレア・カルダレッリが、LMDh プログラムの最初のドライバーとして発表され、車の開発のリードする。

WEC と IMSA で新しいランボルギーニのLMDhを運営するチームはまだ発表されていない。

5月中旬に発表された LMDhプログラムに関するランボルギーニの最新の声明は、ラテン語で雄牛の心臓を意味する Cor Tauri と呼ばれる戦略の下でロードカーレンジのハイブリッド化を推進していることを強調している。

「ハイブリッド駆動でモータースポーツの世界に足を踏み入れることは、ランボルギーニのハイブリッド技術への移行に完全に適合する」とランボルギーニは述べた。

ポルシェの新しい963 は、ランボルギーニと同じツインターボ V8 を搭載する。これは、2000 年代後半に成功を収めた RS スパイダーを駆動した自然吸気エンジンにルーツを持つ4.6 リットルのユニットとなる。

キャデラックの V.LMDhは、新しい 5.5 リッター V8エンジンであることが発表されている、それがターボチャージャー付きか自然吸気かは発表されていない。だが、セブリングでの車のテストのスパイ映像から自然吸気と推測されている。

ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントは、 アキュラ ARX-06用にまったく新しい 2.4 リッター V6 ツインターボを開発した。これは、ポルシェやキャデラックと同様にすでに稼働しており、来年 IMSA シリーズでレースを行う予定となっている

BMW は M ハイブリッド V8 のツインターボ ルートをたどった。そのLMDh ユニットの開発の出発点は、2017~18 年に使用された DTM 自然吸気 V8 の最終進化であり、その4リットルの容量は維持されている。

アルピーヌは、ランボルギーニと同様に 2024 年に競争に参加するLMDh の技術的な詳細をまだ発表していない。これまでのところ、開発パートナーは オレカ であるとしか言われていない。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / WEC (FIA世界耐久選手権) / IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権