過酷な2024年のF1世界選手権でメディアは「置き去り」とヴィルヌーヴ
2024年のF1世界選手権は記録的な24レースで構成されるが、元F1ワールドチャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴは、特にメディア関係者にとって過酷なシーズンとなると警告している。

中国とイモラがカレンダーに復帰したことでロジスティクスの複雑さに拍車がかかり、F1チームはレースとレースの間に機材、人員、マシンを広大な距離を移動させるというタイトなターンに直面することになる。

ヴィルヌーヴの懸念は、ドライバーやチームの肉体的負担にとどまらない。このカナダ人は、F1のトリプルヘッダー・フォーマットはメディア関係者に多大なプレッシャーを与え、彼らはシーズンの熱狂的なペースと絶え間ない移動の要求についていくのに苦労するだろうと主張する。

また、旅費はメディア各社の予算を圧迫し、F1取材はさらに困難なものとなるだろう。

F1チームにはスタッフのローテーションやロジスティクスを管理するためのリソースがあるが、ヴィルヌーヴはメディアのメンバーは容赦ないスケジュールについていくのに苦労するだろうと強調した。

「それは残酷なことだろう」とヴィルヌーヴはPlanet F1に語った。

「すでにシーズン後半のダブルヘッダーで、ラスベガスから戻ってきた。あそこは飛行機で行くのが簡単な空港ではないので、そこに行くのは…大きなチームにとっては問題ない。彼らは大きな飛行機を借りて、そこにすべてのメカニックを乗せて飛ぶことができる」

「メディアにとって本当に残酷なことだ。起きているすべてのことから取り残されているのはこのグループだと思う。ホテル、旅行、あらゆるもののコストが上昇しており、これらの旅行は非常に複雑になっている」

「しかし、チームは移動する方法を見つける。スタッフのローテーションは有効だが、スタッフにとっては大変なことだ。タイムゾーンの方向が違うから、時間を稼ぐ代わりに時間を失うことになる」

「チームの準備、ケータリング、その他もろもろの準備で非常に慌ただしくなる。時間がかかるし、ちょっと荒っぽくなる」

「カタールはここからそう遠くないとはいえ、3連戦はとても疲れる。ドライバーだけでなく、メカニックも大変だ」

2024年のF1世界選手権

ヴィルヌーヴの「過酷」なシーズン予測は根拠のあるものであり、他の多くのドライバーも同じことを言っているが、カナダ人ドライバーは現役時代の方が実際の走行距離や仕事量が多かったと振り返る。

「テストがあった時代を見てみると、レースは少なかったがテストは多かった」とヴィルヌーブは語った。

「つまり、ドライバーの走行距離とトラック走行日数は当時の方が多かったが、テストチームとレースチームの2つのチームがあった」

「つまり、メカニックたちには実際に家に帰る時間があったということだ。メカニックたちにとって過酷になった」

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カテゴリー: F1 / ジャック・ヴィルヌーヴ