F1王者マックス・フェルスタッペン ニュル24時間初挑戦「目標は優勝だけ」

4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、“地獄のグリーンヘル”として知られるニュルブルクリンクで行われる伝統の耐久レースに、GT3クラスのメルセデスAMG GT3で参戦。ダニエル・ジュンカデラ、ジュール・グーノン、ルーカス・アウアーとともに「Verstappen Racing」名義で総合優勝を狙う。
フェルスタッペン「成功とは勝つこと」
フェルスタッペンはレースウィークを前に、初挑戦ながら優勝以外は考えていないと語った。
「成功とは勝つことだ。それはとてもシンプルなことだと思う。だから僕たちはここにいる。もちろん簡単ではないと分かっているけど、それが目標だ」
「同時に、この経験そのものも楽しみにしている。チームメイトと1台のクルマを共有して、週末を通して一緒に作業しながら、自分たちに何ができるのかを見てみたい」
さらにフェルスタッペンは、ニュルブルクリンクというコースそのものが最大の魅力だったと明かした。
「世界最高のサーキットのひとつだと思うし、ある意味では世界で最もクレイジーなコースだ。だからこそ参戦したいし、勝ちたいと思う特別なレースなんだ」
“シム育ち”のニュル攻略
フェルスタッペンは以前からシミュレーターでニュルブルクリンクを走り込んでおり、実車デビュー前から膨大な周回数を重ねていた。
「僕にとってはシミュレーターがすべての始まりだった。そこでコースを学んだんだ」
「何千周も走ったし、シムの世界ではここで複数の24時間レースにも出ている」
「だから初めて実際に走った時も、コースを覚えることやラインを理解することは問題じゃなかった」
「重要だったのは、新しい縁石やグリップレベルを理解することだった。毎年どこかしら舗装が変わるし、実車特有のGやコンプレッションにも慣れないといけない」
「でも、シムレースがすぐにペースへ乗る助けになったのは間違いない」
最大の敵は“ニュルの日常”
フェルスタッペンは、ニュル24時間で最大の難しさは予測不能な状況そのものだと語る。
「何が一番難しいかって? 本当に何でもあり得ると思う。トラフィックへの対応もそうだし、クルマに何が起こるかも分からない」
「天候もそうだ。雨になるかどうかで難易度は大きく変わる。完全ドライなら、リスクを取り過ぎずにできるだけ速く走ることに集中できる。でも週末にどうなるかは分からない」
「だからこそ24時間レース前に準備レースを走るんだ。トラフィック対応やフラッグ運用、ピットストップ、ドライバー交代、シート交換――そういう部分を実戦で学ぶことができる。短いレースには大きな意味がある」
“F1王者”から“耐久レーサー”へ
今回の参戦は、フェルスタッペンにとって単なる話題作りではない。近年はGT3テストやシミュレーター活動を積極的に行っており、将来的な耐久レース参戦への関心は以前からたびたび語ってきた。
しかも今回は、単なるゲスト参戦ではなく、自身の「Verstappen Racing」名義での本格参戦となる。メルセデスAMG GT3を選択した点も含め、F1とは異なる新たなキャリア構築を見据えた動きとしてパドック内でも注目を集めている。
ニュルブルクリンク24時間は、GT3世界でも最難関レースのひとつとして知られる。天候急変、多数の周回遅れ車両、夜間走行、そして約25kmに及ぶ超高速コース――フェルスタッペンは、そのすべてを初挑戦で攻略しようとしている。
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