マックス・フェルスタッペン レッドブルF1ジュニア時代から異彩「早朝のマルコの電話は無視」
マックス・フェルスタッペンはレッドブルのジュニア時代、ヘルムート・マルコからの早朝コールを無視して睡眠をとっていたと明かした。

フェルスタッペンは、レッドブル・ジュニアチームの複数回世界チャンピオンのサクセスストーリーとしてセバスチャン・ベッテルに加わり、2023年のF1では22戦中19勝という前代未聞の圧倒的な強さで3度目のタイトルを獲得した。

自分のやり方で物事を進めることを決して遠慮したがらないフェルスタッペンは、プログラムのボスである厳格なヘルムート・マルコがすでにそれを見出していたレッドブル・ジュニア時代の思い出に浸った。

アンダーパフォーマンスや言い訳を許容する人間ではないため、トラック外の手段でマルコを動揺させるリスクを冒すレッドブルジュニアは多くはなかったが、若きフェルスタッペンはそんなこと気にしなかった。

フェルスタッペンは、早朝にマルコからかかってくる電話に出ずに寝て、自分の好きな時間に起きてからかけ直していたと振り返る。しかし、やがてマルコは、この「境界線」をはっきり示すことを好むようになったと彼は考えている。

「とになく出なかった」とフェルスタッペンはmotorsport-Magazin.comに語った。「その時間には電話に出るつもりはない。まだ眠っていると自分でも思っていた。それからシンプルに午前10時またはいつでも彼にコールバックした」

「ある時点で、彼は僕が午前7時半や8時の電話に出ないことを理解したと思う。自分の限界を設定しているし、彼も同じなので、ある意味彼もそれを気に入っていると思う」

フェルスタッペンとマルコのアプローチはかなり似ており、フェルスタッペンは2人の関係を「とても正直で、とてもストレートで、とてもオープン」だと表現している。

「自分のキャリアはずっとそうしてきた。クソなものはクソだし、良ければそれでいい」とフェルスタッペンはマルコとの関係についてこう付け加えた。「その中間はない。クソか良いかのどちらかだ」

そしてフェルスタッペンは、レッドブル・レーシングのシニアアドバイザー兼若手ドライバープログラムのボスとして当初から一緒にいるマルコが「チームにとって重要な存在」であることを明言し、彼のある手腕について言及した。

エンジンメーカーのホンダは、マクラーレンとの再結成が2017年末にパフォーマンス不振で破談になったことで窮地に立たされたが、レッドブルは当初、2018年のジュニアチームへの供給というパートナーシップで彼らに命綱を投げた。

この契約は2019年のレッドブルのメインチームへと拡大され、ホンダはフェルスタッペンを3度のワールドチャンピオンに、レッドブルを2度のコンストラクターズタイトルに導いた。

「ホンダに乗り換えるというヘルムートの決断は素晴らしいものだった」とフェルスタッペンは宣言した。

「当時は誰もが納得していなかったと思う。でも幸運なことに、今ではそれが功を奏しつつある」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング