ヤルノ・トゥルーリ 2位表彰台 鈴鹿 F1日本GP
パナソニック・トヨタ・レーシングにとっての母国GPで表彰台に立った気分は如何でしたか?
表彰台に立てたこと、そして、チームの全員や僕たちの日本のファンのみんなと、この結果をお祝いできたのは素晴らしい気分だった。僕の2位という結果は、鈴鹿で僕たちがどれだけ強かったのかを良く表している。なぜなら、僕は予選でその順位を獲得し、しかもレースでは上位勢にリタイヤがなかったわけだからね。だから僕たちには真の実力があり、とてつもなく競争力が高かったということだ。チームにとって日本GPは常に重要なレースだし、僕個人としてもこの国を訪れるのが大好きだ。その意味からしても、今回の結果は特別なものだった。今シーズン、チームの全員がとてもハードに仕事をこなしてきたけれど、1週間前のシンガポールGPでのティモの2位に続いて、再び表彰台を獲得できたことは、そうした彼らにとって本当に良いご褒美だね。

優勝できなかったことについて、がっかりした部分はありましたか?
もちろん僕はトヨタのためにレースに勝つことを願っていたよ。でも、2位というのはやはり素晴らしい結果だ。チームと僕は週末全体を通じて本当に限界ギリギリまで頑張った。そして可能な限り最高の結果を手にしたんだ。今回はレッドブルの方がほんの少しだけ僕たちより速かったと思う。しかし、僕はもちろん落胆していないよ。僕を含め、チーム全体が、再び表彰台を獲れて嬉しく思っている。

今回の週末は全般的にスムーズに進みましたか?
金曜日は雨が降ったから、全体的にあまり生産的な日ではなかったよ。天気予報によれば、その後の週末はずっと晴れだったので、雨の中であまり多く周回を重ねても得られるものは少なかったんだ。その代わりに土曜日の午前中の走行は、いろいろとやるべきプログラムがあって忙しかった。でも、最初の滑り出しからクルマの感触は良好で、ラップタイムも常時かなり速かったので、予選に向けてかなり楽観的になっていた。

予選は如何でしたか?
何度か赤旗が出たし、それにもちろんティモの件もあったから、いつもとはかなり違うセッションだったね。チームがすぐにティモは大丈夫だと伝えてくれたので、その後の残りのセッションには問題なく集中できた。フリー走行と同じく、僕たちはかなり速かったが、どちらのコンパウンドのタイヤの方が速いのかを判断するのは難しかった。最終的に僕が最速ラップを記録した周ではソフトタイヤを使用したが、ソフトにはあまりタイムの伸びしろはなかった。予選第3セッションではコンマ1秒以下の差でポールポジションを逃したけど、あの自分の走りには満足している。おそらく、あれがあの日のクルマから僕が引き出せる最大限の走りだったと思うし、お陰で僕たちは再び表彰台を獲得できる絶好の機会を得ることができたからね。

レースは如何でしたか?
レースはまるで長時間の予選セッションのようだったよ!全ての周回を全開で走ったし、僕はルイス(ハミルトン)の前に出るために、限界いっぱいまでプッシュしていた。キツい仕事だったけれど、僕のクルマの感触は最高だったし、僕たちに(ルイスを)追い抜ける速さがあることも僕には分かっていた。とにかく僕はプッレシャーをかけ続け、絶対にそれを緩めなかった。最終的には、何周か速いラップで走ったことと素晴らしい戦略、そして2回の完璧なピットストップのお陰で、それが報われることになったんだよ。チームの仕事にはとても感謝している。あれはチームのみんなの素晴らしい努力の賜物だね。そのお陰でご褒美を手にできたわけだからね。

スタートについて説明してください。
スタートはこのレースの鍵だった。スタートではいつも他車との争いになるし、自分の周囲のクルマが難しい存在になることは僕も分かっていた。でも、良いスタートを決めることができたよ。1コーナーへの進入の際、僕はあと少しで自分の順位を維持できる所だったけど、結果的にルイスに抜かれてしまった。それでその後、レース全体を通じて僕が彼を追いかける形になったんだ。僕は彼のすぐ後ろの位置を維持し続け、とにかく猛烈にずっとプッシュし続けたんだ。そして2回目のピットストップでそれが報われた。

最後のセーフティーカーの際、何か不安を感じましたか?
あの状況は理想的ではなかったね。というのも、2回目のピットストップでルイスを追い越した後、僕はかなり大きなギャップを彼との間に築いていて、何も危険がない状態だったからね。当然ながら、セーフティーカーによりそのアドバンテージが奪われてしまったから、僕は全てをやり直さなければならなかった。でもリスタートが上手くいったので、その後は心配なかったよ。

ティモについては如何でしょう? 彼にとっては難しい週末になったのでは…
残念なことに、ティモにとっては厳しい週末になってしまった。実は、シンガポールGPの直後に僕も彼と似たような風邪と熱の症状を抱えていたんだけど、鈴鹿の前には回復した。だから、彼がどんな状態だったのか、僕には正確に分かるよ。予選でのアクシデントの後、彼がレースに出走できなかったのはとても残念だ。もし出走していたなら、彼も素晴らしい結果を残していたと僕には確信があるだけにね。僕たちはとても上手く一緒に仕事をしているし、雰囲気も素晴らしい。彼が表彰台に立った僕を祝福していたことも知っているよ。彼もすぐに復帰してくるだろうから、ブラジルGPではもう一度素晴らしい結果を目指して二人ともがんばるよ。

ブラジルGPへの抱負は如何でしょう?
今シーズンは、正確に次のレースの予想をするのが難しいことが分かっているから、何とも言えないね。例年、僕はインテルラゴスではかなり速い。昨年は予選で2番手だったんだ。あのサーキットは僕たちのクルマに合っているはずだから、チームのために2戦連続で表彰台を獲得した後のレースで、再び上位争いができればと願っている。ただし、フリー走行でどういう状況になるのかを待ってみる必要があるね。

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カテゴリー: F1 / ヤルノ・トゥルーリ / トヨタ