WRC | トヨタ 第9戦 ラリー・ドイチェランド プレビュー
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、8月16日(木)から19日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・ドイチェランドに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(8号車)、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)の、3台のヤリスWRCで参戦する。
前戦ラリー・フィンランドで、タナック/ヤルヴェオヤ組が今シーズン2勝目を飾り、チームは高いモチベーションを持ってラリー・ドイチェランドに臨む。ドイツは今シーズン3回目、そして4月の第4戦ツール・ド・コルス(フランス)以来となるターマック(舗装路)ラリーだが、コースのキャラクターはツール・ド・コルスと大きく違う。ラリー・ドイチェランドはもともと異なる地域で開催されていた3つのラリーが合体し、ひとつの大きなイベントになったという歴史がある。そのため地域ごとにステージの特徴はかなり異なる。トリアーの町から近いモーゼル河沿いのステージは、ブドウ畑の中の狭く曲がりくねった道を走行する。バウムホールダー軍事演習場が舞台となる「パンツァープラッテ」をはじめとするステージは、舗装路面の状態が刻々と変わり、コンクリート状の路面はグリップ力が低く、特に雨が降ると非常に滑りやすくなる。また、サービスパークが置かれるボスタルジー(ボスタル湖)周辺のザールラント地方のステージは全体的に道幅が狭く高速。それぞれの地域ごとに最適なクルマのセットアップは異なり、変わりやすい天気がセットアップとタイヤ選択をさらに難しくする。
今年のラリー・ドイチェランドはザンクト・ヴェンデルの町がスタート&フィニッシュ地点となり、16日(木)にはデイ1としてオープニングのスーパーSSが行なわれる。17日(金)のデイ2は2本のブドウ畑のステージを含む3本のステージを各2回走行。18日(土)のデイ3はバウムホールダー軍事演習場を中心とする4本のステージを各2回走る。そして、競技最終日となる19日(日)のデイ3はブドウ畑のステージを2回走行し、ボーナスポイントの獲得がかかるパワーステージに指定された、ボーゼンベルグのSSでラリーは閉幕する。4日間で18本のSSを走行し、その合計距離は325.76km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1221.89kmとなる。
トミ・マキネン(チーム代表)
良いフィーリングでラリー・ドイチェランドに臨む事ができると考えています。ラリーに向けての事前テストは上手く行ったと思いますし、ここまでのところ、ヤリスWRCは舗装路で高いパフォーマンスを示しています。今回のラリーでも進化の継続を期待しています。昨年積み重ねた経験により、我々はいくつかのの領域について改善をしてきました。オットは昨年ドイツで優勝しており、きっと今年も活躍してくれるはずです。一方、ヤリ-マティとエサペッカは去年SSでベストタイムを記録しましたが、バウムホールダーのステージではパンクを喫し、その厳しさを知りました。道幅がとても狭く路面に泥が出ているようなステージもあり、このラリーではミスをしやすいので注意が必要です。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
ラリー・フィンランドが終わってリラックスしていますし、良いフィーリングでラリー・ドイチェランドを迎えられそうです。引き続き好調を保ち、今年の終わりまで良いリズムで戦い続けられる事を期待しています。去年の時点で我々のクルマには既に高い競争力があったので、今年のドイツでもきっと速さがあるでしょう。畑の中の田舎道は狭く、高速で私にとってはとても楽しめるステージです。また、軍事施設内のステージにも良いセクションがいくつかあります。ただし、このラリーは天気が変わりやすいので、しっかりと準備をして臨まなくてはなりません。
オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
フィンランドで優勝した事もあり、ドイツに向けては高い目標を設定しています。これからは、ひとつひとつのラリーで最高の結果を得ることを目標に掲げ、その上で再び選手権争いに加わる事ができるかどうか見極めたいと思います。私は多くの異なるタイプの道にチャレンジする事が好きなので、ドイツでは毎年ラリーを楽しんでいます。このラリーでは天気の変化を読む力がとても重要です。なぜならタイヤ選択が大きな差を生み、私は去年正しいタイヤ選択もあって勝利を手にする事ができたからです。ヤリスWRCの舗装路でのパフォーマンスはとても高いので、優勝争いをするための条件がすべて整っている事を期待していますし、とても自信があります。
エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
ラリー・ドイチェランドはいつも、非常にチャレンジし甲斐のあるラリーです。雨が降る事が多く、1日の間にしばしばコンディションが変わります。コーナーのイン側をカットして走ると泥が路面にかき出され、それがラリーを難しくします。私は過去にこのラリーで苦戦しましたが、困難に立ち向かう事は好きですし、再び舗装路を走るのはとても楽しみです。ツール・ド・コルスでは良いクルマのセットアップが見つかり、スピードも十分にありました。ドイツは大きく異なるラリーではありますが、ツール・ド・コルスの時と同じように良い走りができる事を願っています。
カテゴリー: F1 / トヨタ
前戦ラリー・フィンランドで、タナック/ヤルヴェオヤ組が今シーズン2勝目を飾り、チームは高いモチベーションを持ってラリー・ドイチェランドに臨む。ドイツは今シーズン3回目、そして4月の第4戦ツール・ド・コルス(フランス)以来となるターマック(舗装路)ラリーだが、コースのキャラクターはツール・ド・コルスと大きく違う。ラリー・ドイチェランドはもともと異なる地域で開催されていた3つのラリーが合体し、ひとつの大きなイベントになったという歴史がある。そのため地域ごとにステージの特徴はかなり異なる。トリアーの町から近いモーゼル河沿いのステージは、ブドウ畑の中の狭く曲がりくねった道を走行する。バウムホールダー軍事演習場が舞台となる「パンツァープラッテ」をはじめとするステージは、舗装路面の状態が刻々と変わり、コンクリート状の路面はグリップ力が低く、特に雨が降ると非常に滑りやすくなる。また、サービスパークが置かれるボスタルジー(ボスタル湖)周辺のザールラント地方のステージは全体的に道幅が狭く高速。それぞれの地域ごとに最適なクルマのセットアップは異なり、変わりやすい天気がセットアップとタイヤ選択をさらに難しくする。
今年のラリー・ドイチェランドはザンクト・ヴェンデルの町がスタート&フィニッシュ地点となり、16日(木)にはデイ1としてオープニングのスーパーSSが行なわれる。17日(金)のデイ2は2本のブドウ畑のステージを含む3本のステージを各2回走行。18日(土)のデイ3はバウムホールダー軍事演習場を中心とする4本のステージを各2回走る。そして、競技最終日となる19日(日)のデイ3はブドウ畑のステージを2回走行し、ボーナスポイントの獲得がかかるパワーステージに指定された、ボーゼンベルグのSSでラリーは閉幕する。4日間で18本のSSを走行し、その合計距離は325.76km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1221.89kmとなる。
トミ・マキネン(チーム代表)
良いフィーリングでラリー・ドイチェランドに臨む事ができると考えています。ラリーに向けての事前テストは上手く行ったと思いますし、ここまでのところ、ヤリスWRCは舗装路で高いパフォーマンスを示しています。今回のラリーでも進化の継続を期待しています。昨年積み重ねた経験により、我々はいくつかのの領域について改善をしてきました。オットは昨年ドイツで優勝しており、きっと今年も活躍してくれるはずです。一方、ヤリ-マティとエサペッカは去年SSでベストタイムを記録しましたが、バウムホールダーのステージではパンクを喫し、その厳しさを知りました。道幅がとても狭く路面に泥が出ているようなステージもあり、このラリーではミスをしやすいので注意が必要です。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
ラリー・フィンランドが終わってリラックスしていますし、良いフィーリングでラリー・ドイチェランドを迎えられそうです。引き続き好調を保ち、今年の終わりまで良いリズムで戦い続けられる事を期待しています。去年の時点で我々のクルマには既に高い競争力があったので、今年のドイツでもきっと速さがあるでしょう。畑の中の田舎道は狭く、高速で私にとってはとても楽しめるステージです。また、軍事施設内のステージにも良いセクションがいくつかあります。ただし、このラリーは天気が変わりやすいので、しっかりと準備をして臨まなくてはなりません。
オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
フィンランドで優勝した事もあり、ドイツに向けては高い目標を設定しています。これからは、ひとつひとつのラリーで最高の結果を得ることを目標に掲げ、その上で再び選手権争いに加わる事ができるかどうか見極めたいと思います。私は多くの異なるタイプの道にチャレンジする事が好きなので、ドイツでは毎年ラリーを楽しんでいます。このラリーでは天気の変化を読む力がとても重要です。なぜならタイヤ選択が大きな差を生み、私は去年正しいタイヤ選択もあって勝利を手にする事ができたからです。ヤリスWRCの舗装路でのパフォーマンスはとても高いので、優勝争いをするための条件がすべて整っている事を期待していますし、とても自信があります。
エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
ラリー・ドイチェランドはいつも、非常にチャレンジし甲斐のあるラリーです。雨が降る事が多く、1日の間にしばしばコンディションが変わります。コーナーのイン側をカットして走ると泥が路面にかき出され、それがラリーを難しくします。私は過去にこのラリーで苦戦しましたが、困難に立ち向かう事は好きですし、再び舗装路を走るのはとても楽しみです。ツール・ド・コルスでは良いクルマのセットアップが見つかり、スピードも十分にありました。ドイツは大きく異なるラリーではありますが、ツール・ド・コルスの時と同じように良い走りができる事を願っています。
カテゴリー: F1 / トヨタ