トヨタ
2015年のFIA世界耐久選手権(WEC)もいよいよシーズン最終戦、バーレーン6時間レースを迎えた。トヨタはこの最終戦で有終の美を飾るために、開幕1日目の11月19日(木)を忙しく終えた。

この日、練習走行は2回行われ、1回目のセッションではアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴のTS040 HYBRID #1号車は5番手、2回目には6番手のタイムをマークした。

アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車は1回目を6番手、2回目を5番手で終えた。#2号車は昨年のバーレーン6時間レースで勝利を飾っている。

21日(土)に行われる決勝レースは、トヨタにとってひとつの時代の区切りを意味するものになる。トヨタがWECへの挑戦を開始した2012年からチームの中心的ドライバーとして活動を共にしてきた、アレックス・ブルツの最後のレースになる。同時に、2014年のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得したTS040 HYBRIDの最後のレースでもある。2015年、トヨタは新開発の強力なレーシングカーでWECを戦うことになる。

その最後のレースを前に、トヨタは引退するブルツを囲んでチーム全員で記念写真を撮影。また、特別な記念品として、ブルツ本人が2015年に使用したレーシングスーツをフレームに入れて贈呈した。

練習走行1回目は高温の日中に始まり、終了した時には夕暮れが近づいていたが、2回目の走行が始まったときには日はとっぷりと暮れていた。この条件下で走ることで、ドライバーは午後3時に始まり9時に終わる決勝レースでの全条件を経験したことになる。

練習走行では、2台のTS040 HYBRIDはレースに向けてベストなセッティングを見出す作業に追われた。空力及びメカニカル・セッティングはもちろん、ハイブリッドの回生、ブーストのセッティングなどを見直し、最適値を出す作業。レギュレーションにより、TS040 HYBRIDはバーレーン・サーキットでは1周につき最大3.69MJのエネルギーが使用出来るが、チームは最も効率良く回生、放出ができるように調整を行った。

また、タイヤの性能確認も重要な仕事。ミシュランが提供する2種類のドライコンパウンド・タイヤに関して、性能と耐久性のテストを行った。それらのすべてのテストを通し、2台のTS040 HYBRIDの合計走行周回数は149周にも及んだ。バーレーンのコースは1周5.412kmですから、806kmを越える走行距離。

明日の金曜日には午前11時から3回目の練習走行が行われ、午後7時30分から公式予選が行われる。決勝レースは土曜日の午後3時にスタートする。

アンソニー・デビッドソン:
ピットで走行を待つTS040 HYBRID 1号車  安定したコンディションの下で、TS040 HYBRIDの最適バランスを見つけようと注力しました。車両バランス、特にリアについてはもう少し改善が必要です。我々は良い方向に向いていますが、レースに向けてもう少し煮詰める必要があります。

セバスチャン・ブエミ:
今日は上手く行きました。信頼性の問題もなく安定していたので、多くの周回をこなし、豊富なデータを集めることが出来ました。いつもと同じようにこれからそれらを吟味し、TS040 HYBRIDの戦闘力を最大限引き出すことが目標です。

中嶋一貴:
私がここで最後にレースを走ってからずいぶん経ちますが、このように良い天候に恵まれてこのバーレーンに戻れたのは嬉しいです。2回の練習走行のセッションの間にセットアップを変え、2回目の練習走行では改善が見られたので、まずまずの出来だったと思います。アレックスと少しばかり競い合えて楽しかったですが、この週末が彼の最後のレースとはいえ、まだまだ彼に学ぶべきところがあると思いました。

アレックス・ブルツ:
練習走行の1回目から2回目にかけて大きく改善出来、今は期待したところまで来ていると思います。TS040 HYBRIDでのロングランを試せたのは良かったです。どれを取ってみても、非常に上手く最適化が出来、満足の行くセッションでした。また、一貴と共にセッションを走れたのが楽しかったですね。

ステファン・サラザン:
セットアップにおいて幾つか試し、TS040 HYBRIDの仕上がりには満足しています。我々にとって非常に良い訓練になるので、まだまだプッシュし、集中して行きます。チーム一丸となり、全てをぶつけることで来シーズンへの良い足がかりになると思っています。

マイク・コンウェイ:
今日は我々にとっては標準的な練習走行の日だったので、それほど記すべきところはないように思います。我々は色々なテストをし、セットアップでいくつかの手法を試してみました。コースの状況は最初のセッションからは少し良くなりましたが、それでもかなりタイヤには厳しいです。急激にタイヤのグリップが落ちるので、タイヤとコース上の混雑について上手くコントロールしていく必要があります。

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カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)