トヨタ車体、ダカールラリー2020で市販車部門7連覇を達成!
トヨタ車体は、ダカールラリー2020で市販車部門7連覇の大記録をワン・ツーフィニッシュで飾った。
1月17日(金)、ダカールラリー2020の最終SS(競技区間)がサウジアラビアのハラドからアルキディア間で実施された。その後、アルキディアのゴール会場でゴールセレモニーが行われ、13日間の大会が終了した。
トヨタ・ランドクルーザー200シリーズの2台体制で市販車部門に参戦したTLCは同SSをクリスチャン・ラヴィエル/ジャン・ピエール・ギャルサン組の326号車が総合35位、三浦昂(トヨタ車体社員)/ローラン・リシトロシター組の338号車が総合37位でゴール。この結果により、326号車が累積順位を総合29位として市販車部門優勝、338号車が同じく総合33位で同部門2位を獲得した。TLCは前人未踏の市販車部門7連覇をワン・ツーフィニッシュで飾ることとなった。
ハラドのビバークから131kmのリエゾン(移動区間)に続いて行われた最終SSは167kmと短いもの。路面は砂地のオフロードが中心だが、途中には砂丘も登場した。その後、ニュートラルゾーンで首都リヤド近郊へ移動。リヤドの西方約40kmにあるアルキディアのゴール会場に到着した。同所は総合レジャー施設の建設予定地でF1サーキットの建設計画もある。競技者は最後にゴールの演出である、会場の周囲を巡る13kmの「キディアGP」に臨み、走り終えたところでゴールポディウムに登壇した。キディアGPは非公式な競技区間であり走行タイムは競技結果に加算されない。
TLCがポディウムに到着したのは午後4時過ぎ。多くの観客と関係者がつめかける中、2台のドライバー/ナビゲーターはそれぞれ主催者から市販車部門優勝と2位のトロフィーを受け取り、日本から駆けつけたトヨタ車体 代表取締役・社長の増井敬二としっかり握手。観客の歓声に手を振って応えていた。
今年のダカールラリーはこれまで11年間にわたって開催地だった南米を離れ、サウジアラビアに舞台を移して開催された。主催者がアフリカ、南米に続く第3章の始まりを謳う今大会は、北アフリカと似通った地勢や気候のもと、かつてのダカールラリーを思い起こさせるようなステージが用意された。南米のような高標高地や巨大な砂丘はなくなったが、ジェッダをスタートした2輪144台、クアド(4輪バイク)23台、4輪83台、SSV(小型バギー)46台、トラック46台の合計342台のうち、アルキディアに到着したのは2輪96台、クアド12台、4輪58台、SSV31台、トラック29台。総合完走率は66%と前回大会の54%を上回った。ただし市販車にほど近い市販車部門での完走は厳しく、参加した5台中アルキディアにゴールしたのはTLCのランドクルーザー2台のみであった。
トヨタ車体 代表取締役・社長 増井敬二
「夢だった市販車部門の7連覇を達成できて嬉しいです。ランドクルーザーが最も販売されている国、サウジアラビアで勝てたことの意味も大きい。我々にとっては初めてのオートマチックトランスミッション仕様ラリー車での挑戦でしたが、改めてランドクルーザーの堅牢性を証明できて喜びもひとしおです」
角谷監督
無事にゴールしてほっとしました。おかげさまで成績としては最高の形で終えることができました。次への課題も見えたので、気持ちはすぐ来季に向けて始動したいと思います。
クリスチャン・ラヴィエル(ドライバー)
自分にとって3回目の市販車部門優勝がチームにとって7連覇の記録となりました。新しい国で行われた初めてのダカールラリーで勝てた意味も大きいかった。ジャン・ピエールのナビゲーションはもちろん良かったし、メカニックも運営スタッフも最高。このチームにはダカールラリーで勝つために必要なものが揃っていると思います。
ジャン・ピエール・ギャルサン(ナビゲーター)
市販車部門の優勝を果たせてすごく嬉しいです。初めてのサウジアラビアは分からないことだらけでしたが、スタートしたらコースは楽しく、変化にも富んでいて、アフリカに戻ったような気持ちになりました。クリスチャンは最高のドライバーでランドクルーザーも最高。満足いくラリーが楽しめました。
三浦昂(ドライバー)
7連覇を達成できてほっとしました。本当は自分の手で決めたかった悔しさもありますが、今回は攻める姿勢で走れた実感の強いダカールラリーになりました。おかげでクルマの理解も進み、メカニックとのコミュニケーションも深まったように感じました。あらゆる意味で次につながる大会になったと思います。
ローラン・リシトロイシター(ナビゲーター)
アキラと無事にゴールでき、チームがワン・ツーフィニッシュできて良かった。南米とサウジアラビアの違いは大きかったですが、主催者の運営がとても良かったのが印象的でした。今はほっとした気持ちです。
岩浅(メカニック)
自分にとって2回目のダカールラリーは時が経つのが速く感じられました。チームとして結果が出て本当に良かったです。ラリー中は作業に集中していますが、ゴールした今は安堵の気持ちです。
中武(メカニック)
初めてのダカールラリーはあっという間でした。やりたいことが全てできたわけではありませんが、かなり勉強になりました。この経験は次回に必ず生かせると思います。
カテゴリー: F1 / トヨタ
1月17日(金)、ダカールラリー2020の最終SS(競技区間)がサウジアラビアのハラドからアルキディア間で実施された。その後、アルキディアのゴール会場でゴールセレモニーが行われ、13日間の大会が終了した。
トヨタ・ランドクルーザー200シリーズの2台体制で市販車部門に参戦したTLCは同SSをクリスチャン・ラヴィエル/ジャン・ピエール・ギャルサン組の326号車が総合35位、三浦昂(トヨタ車体社員)/ローラン・リシトロシター組の338号車が総合37位でゴール。この結果により、326号車が累積順位を総合29位として市販車部門優勝、338号車が同じく総合33位で同部門2位を獲得した。TLCは前人未踏の市販車部門7連覇をワン・ツーフィニッシュで飾ることとなった。
ハラドのビバークから131kmのリエゾン(移動区間)に続いて行われた最終SSは167kmと短いもの。路面は砂地のオフロードが中心だが、途中には砂丘も登場した。その後、ニュートラルゾーンで首都リヤド近郊へ移動。リヤドの西方約40kmにあるアルキディアのゴール会場に到着した。同所は総合レジャー施設の建設予定地でF1サーキットの建設計画もある。競技者は最後にゴールの演出である、会場の周囲を巡る13kmの「キディアGP」に臨み、走り終えたところでゴールポディウムに登壇した。キディアGPは非公式な競技区間であり走行タイムは競技結果に加算されない。
TLCがポディウムに到着したのは午後4時過ぎ。多くの観客と関係者がつめかける中、2台のドライバー/ナビゲーターはそれぞれ主催者から市販車部門優勝と2位のトロフィーを受け取り、日本から駆けつけたトヨタ車体 代表取締役・社長の増井敬二としっかり握手。観客の歓声に手を振って応えていた。
今年のダカールラリーはこれまで11年間にわたって開催地だった南米を離れ、サウジアラビアに舞台を移して開催された。主催者がアフリカ、南米に続く第3章の始まりを謳う今大会は、北アフリカと似通った地勢や気候のもと、かつてのダカールラリーを思い起こさせるようなステージが用意された。南米のような高標高地や巨大な砂丘はなくなったが、ジェッダをスタートした2輪144台、クアド(4輪バイク)23台、4輪83台、SSV(小型バギー)46台、トラック46台の合計342台のうち、アルキディアに到着したのは2輪96台、クアド12台、4輪58台、SSV31台、トラック29台。総合完走率は66%と前回大会の54%を上回った。ただし市販車にほど近い市販車部門での完走は厳しく、参加した5台中アルキディアにゴールしたのはTLCのランドクルーザー2台のみであった。
トヨタ車体 代表取締役・社長 増井敬二
「夢だった市販車部門の7連覇を達成できて嬉しいです。ランドクルーザーが最も販売されている国、サウジアラビアで勝てたことの意味も大きい。我々にとっては初めてのオートマチックトランスミッション仕様ラリー車での挑戦でしたが、改めてランドクルーザーの堅牢性を証明できて喜びもひとしおです」
角谷監督
無事にゴールしてほっとしました。おかげさまで成績としては最高の形で終えることができました。次への課題も見えたので、気持ちはすぐ来季に向けて始動したいと思います。
クリスチャン・ラヴィエル(ドライバー)
自分にとって3回目の市販車部門優勝がチームにとって7連覇の記録となりました。新しい国で行われた初めてのダカールラリーで勝てた意味も大きいかった。ジャン・ピエールのナビゲーションはもちろん良かったし、メカニックも運営スタッフも最高。このチームにはダカールラリーで勝つために必要なものが揃っていると思います。
ジャン・ピエール・ギャルサン(ナビゲーター)
市販車部門の優勝を果たせてすごく嬉しいです。初めてのサウジアラビアは分からないことだらけでしたが、スタートしたらコースは楽しく、変化にも富んでいて、アフリカに戻ったような気持ちになりました。クリスチャンは最高のドライバーでランドクルーザーも最高。満足いくラリーが楽しめました。
三浦昂(ドライバー)
7連覇を達成できてほっとしました。本当は自分の手で決めたかった悔しさもありますが、今回は攻める姿勢で走れた実感の強いダカールラリーになりました。おかげでクルマの理解も進み、メカニックとのコミュニケーションも深まったように感じました。あらゆる意味で次につながる大会になったと思います。
ローラン・リシトロイシター(ナビゲーター)
アキラと無事にゴールでき、チームがワン・ツーフィニッシュできて良かった。南米とサウジアラビアの違いは大きかったですが、主催者の運営がとても良かったのが印象的でした。今はほっとした気持ちです。
岩浅(メカニック)
自分にとって2回目のダカールラリーは時が経つのが速く感じられました。チームとして結果が出て本当に良かったです。ラリー中は作業に集中していますが、ゴールした今は安堵の気持ちです。
中武(メカニック)
初めてのダカールラリーはあっという間でした。やりたいことが全てできたわけではありませんが、かなり勉強になりました。この経験は次回に必ず生かせると思います。
カテゴリー: F1 / トヨタ