売却に出されたトロ・ロッソ(画像)
トロ・ロッソが売却に出された。レッドブルの代表でありトロ・ロッソのオーナーでもあるディートリッヒ・マテシッツは、レッドブル社が2010年までにジュニアチームであるトロ・ロッソを売却する予定であることを認めた。

トロ・ロッソが、親チームであるレッドブルのシャシーを使用していることは公然の事実である。しかし、新しいコンコルド協定では、2010年からカスタマーマシンの使用が禁止される。これによりトロ・ロッソは、2年以内に独自のシャシーを設計・製造しなければならなくなった。

マテシッツは、スイスの“Motorsport Aktuell”誌で「トロ・ロッソを市場に出していることは大きな秘密ではない。2010年から規約が変更され、レッドブル・レーシングとスクーデリア・トロロッソの間で、これ以上マシンの設計や製造に関する協力ができなくなる。1チームだけに絞る必要がある。2008年シーズン中はトロ・ロッソを売却しないが、2010年までには売りたい」と語った。

先週末のメルボルンで、ロシア人実業家のロウスタム・タリコがトロ・ロッソの共同オーナーであるゲルハルト・ベルガーの元を訪れたことで、トロ・ロッソ売却する計画であるとの憶測が広まっていた。タリコは数年前エディ・アーバインがF1チームを買収しようとしたときに関係していた。また、トロ・ロッソ買収に関する人物として、A1グランプリ会長であるトニー・テシェーラの名前も挙がっている。

マテシッツは、チームを誰に売却するかは明言しなかったが「チームは確実な人物にしか売らない」と語っている。

トロ・ロッソは、マテシッツがミナルディのポール・ストッダートからチームを買い取り、2006年に設立された。

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カテゴリー: F1 / トロロッソ