F1 トロロッソ・ホンダ ベルギーGP
トロロッソのチーフエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、ピエール・ガスリーが11番手、ブレンドン・ハートレーが12番手で終えたF1ベルギーGPの予選でのトロロッソ・ホンダの作業を振り返った。

トロロッソ・ホンダは、フリー走行3回でピエール・ガスリーのマシンでダウンフォース量のテスト、ブレンドン・ハートレーのマシンでセットアップっやタイヤのデータどりを実施。終盤の赤旗で走行することができなかったが、最適な空力セットアップで予選に臨む。

予選開始の午後3時の時点で気温は15度となり、降水確率90%と降雨が予想される展開となった。

Q1で真っ先にコースインしたピエール・ガスリーは、1セット目のタイヤで1分44秒985、1分44秒590とタイムアップ。ブレンドン・ハートレーも1分45秒046、1分44秒747とタイムを伸ばす。2セット目にはハートレーが1分44秒153、ガスリーが1分44秒221とさらにタイムアップし、ハートレーが14番手、ガスリーが15番手でQ2進出を果たす。

予想された降雨はなくQ2はスタート。Q2では1セット目にピエール・ガスリーが1分43秒844、ブレンドン・ハートレーが1分43秒865と、ともに1分43秒台に入るタイムアップを果たす。2セット目のアタックが期待されたが、ハートレーは1コーナでスピン、ガスリーもタイムアップを果たせず、ガスリーは11番手、ハートレーは12番手でQ2を終了。トロロッソ・ホンダの2台は、プラクティスから大きなタイムアップを成し遂げたが、惜しくもQ3進出は果たせなかった。

しかし、ジョナサン・エドルズは、事前に想定していたものよりいいポジションであり、決勝にむけて悪くない予選結果だと語る。

「昨晩チームはP1とP2のデータを夜を徹して分析した。P2で見えてきた競争力を考慮し、P3ではタイヤの作動温度や空力などをテストしようと思っていた」とジョナサン・エドルズはコメント。

「ピエールのマシンでダウンフォースを変えてみたが、目論見どおりの結果をえられなかったため、セッション途中で元のセッティングに戻した。スパでは前のマシンの影響がない状態で走ることが難しいので、空力のテストは苦労しがちだ」

「一方で、ブレンドンが行ったセットアップやタイヤのテストは上手くいった。ただ、P3セッション最後のレッドフラッグで二人とも2回目の走行を走りきることができなかったので、予選に向けたデータ分析は完全ではなかった」

「予選はQ1に向けて最適だと判断した空力セットアップで臨んだが、二人ともそれが奏功したかたちでQ2進出を果たした。Q2の最初の走行はいい感触で走ることができ、最後の走行でタイムアップを狙った。しかしブレンドンが1コーナーでリアをロックしてしまいスピンを喫したため、すぐ後ろを走っていたピエールにも影響した。ただ、結果としては一つ上の順位のマシンとのタイム差が大きかったので、スピンが無くても結果は変わらなかったと思う」

「11番手と12番手で予選を終え、決勝では10番グリッドと11番グリッドからスタートするが、事前に想定していたものよりいいポジションだし、明日の決勝で前向きなリザルトを得るためにも悪くない予選結果になった」

「最後に、予選でいい結果を残したレーシングポイント・フォース・インディアを称えたい。チームを巡るここ最近の不安定な状況など、難しいコンディションのなかでいいパフォーマンスを見せたと思う」

決勝レースで、バルテリ・ボッタス(メルセデス)にPU交換によるグリッドダウンペナルティーが科されるため、ピエール・ガスリーは5列目10番手から、ブレンドン・ハートレーは6列目11番手からのスタートとなり、上位での入賞を目指す。

F1ベルギーGP決勝レースは8月26日(日)午後3時10分(日本時間午後10時10分)にスタートする。

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カテゴリー: F1 / トロロッソ / F1ベルギーGP