エイドリアン・スーティル
エイドリアン・スーティルは、今年F1に復帰できた場合、過去の傷害事件で受けた有罪判決がビザ取得の問題になることはないと再度強調した。

現在フォース・インディアの2つ目のシートを争っているエイドリアン・スーティルは、21日(木)のバルセロナテストでフォース・インディア VJM6で久しぶりのF1マシンをドライブし、自身の価値を証明しようとした。

エイドリアン・スーティルが最後にフォース・インディアでF1レースに出場したは2011年。だが、ロータスの共同オーナーであるエリック・ルクスに重症を負わせたとして2012年1月に有罪判決を受けた後、ニコ・ヒュルケンベルグにシートを奪われた。

エイドリアン・スーティルは、執行猶予付き18カ月の刑期と20万ユーロ(約2,500万円)の罰金を命じられており、これがF1復帰に際し、事件を起こした中国を含めたカレンダー上の一部の国への入国に影響するのではないかと考えられた。

しかし、エイドリアン・スーティルは問題にはならないと主張しており、彼が自由にどこへでも渡航できることはフォース・インディアも認識していると述べた。

「すべて問題ない」とエイドリアン・スーティルはコメント。

「去年の段階ですべてを整えておこうとしたし、その時すでに伝えてある。まったく問題はない。全て解決しているので、後は彼ら(フォース・インディア)の決断だけだ。僕がまだ走れることはわかってもらえたと思うし、もしかしたら来週には決定があるかもしれない。そこからが始まりだ」

エイドリアン・スーティルは、レースに出場するチャンスが訪れた場合に備えて、常に身体的コンディションを維持してきたと述べた。

「もちろん、準備していた。テストの声がかかったのはかなり遅くなってからだから、もっと前にコックピットに座ることがわかっていたら、もっと十分な準備ができていたと思うけど、僕はこの2カ月ほどコンディションを整えてきた。何があるかわからないからね。昨シーズン中も誰かがドロップアウトしたらシートを得られるかもしれないと思っていた。だからこの1年は通常のトレーニングに多くの時間を割いてきたんだ。でもクルマに乗るのはやっぱり違う」

またエイドリアン・スティルは、レースドライブだけにしか関心を持っておらず、リザーブドライバーの役割は考えていないと認めた。

「僕はレースドライバーだし、テストドライバーではない。レースがしたいんだ。ここが唯一のチャンスだ。最後の選択肢だし、そのために努力し、戦っている。それがダメなら、違うカテゴリーで何かほかに面白そうなことを探す。でも、テストドライバー? それが僕にふさわしいかどうかはわからない」

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カテゴリー: F1 / エイドリアン・スーティル / フォース・インディア