SUPER GT 鈴鹿1000km
2017 オートバックス SUPER GT第6戦「46th INTERNATIONAL SUZUKA 1000km」の決勝レースが8月27日(日)、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開催された。

気温は30℃を越え、路面温度も50℃に迫る厳しいコンディションのなか、鈴鹿1000kmとしては最後となる決勝レースのスタートが切られた。

序盤から#17 KEIHIN NSX-GT(塚越/小暮)と#64 Epson Modulo NSX-GT(バゲット/松浦)の2台が積極的に上位争いを展開。#100 RAYBRIG NSX-GT(山本/伊沢)も6番グリッドから次第に追い上げていった。

一時はこれらホンダ陣営による1-2-3フィニッシュも期待されたが、レース終盤の147周目に#17 KEIHIN NSX-GTの左リア・タイヤがパンクしコースアウト、この影響で#17 KEIHIN NSX-GTはリタイアに追い込まれた。

セーフティーカーが2度出動する荒れた展開となったレースは、規則に従って1000kmにあと2周足りない171周でチェッカードフラッグが振り下ろされ、終始トップ争いを演じた#64 Epson Modulo NSX-GTが優勝。ピットストップのタイミングで一時は5番手まで順位を落とした#100 RAYBRIG NSX-GTは、最終スティントを担当した山本選手の力走により3位表彰台を手に入れた。

第7戦は10月7・8日にタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催される。

ベルトラン・バゲット (♯64 エプソン・ナカジマレーシング)

SUPER GTで優勝するまで、4年間かかりました。正直、とても辛く厳しい日々でした。今日はダンロップ・タイヤが素晴らしい性能を発揮できたので優勝できましたが、ここまで開発するには大変な苦労が伴いました。これまでサポートし続けてくれた中嶋 悟監督を始めとするチームのメンバー、Honda、そしてチームメイトの松浦選手に心から感謝しています。特に松浦選手は大きなミスを犯すことなく、トップのまま走りきってくれました。次のタイ大会でチームはいつも素晴らしいパフォーマンスを発揮してきたので、次戦も楽しみにしています。

松浦孝亮 (♯64 エプソン・ナカジマレーシング)

鈴木亜久里さんと一緒にレースをしてきた昨年までの19年間は、思うような結果を残すことができず、申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、今日のレースで自分の実力を証明できたので、本当に嬉しく思っています。僕たちはソフト・コンパウンドでレースを戦ったので、暑い時間帯は苦しい局面もありましたが、夕方になって涼しくなってからはペースが上がり、これが勝因となりました。今日のレースでは自分の力を出し切ったので、次戦まではこのまま勝利の余韻に浸っていたいと思います。

伊沢拓也 (#100 チーム・クニミツ)

今日は自分自身の力というよりも、山本選手の頑張りで3位表彰台を手に入れることができました。いずれにせよ、1000kmというレースをミスなく戦いきったことが、この結果につながったと思います。クルマの感触はとてもよく、それは3位表彰台という結果にも表れているとおりです。クルマのポテンシャルだけでいえば、もっと上位を狙えたと思いますが、NSX-GTのパフォーマンスは総合的に改善されているので、次のタイ大会、そして最終戦のもてぎ大会でも力強く戦えるものと期待しています。残る2戦でもさらに上位を目指して頑張ります。

佐伯昌浩 (Honda GT プロジェクトリーダー)

Honda勢が最後の鈴鹿1000kmで優勝できたことをとても嬉しく思っています。今日は#64 Epson Modulo NSX-GTが素晴らしい速さを見せてくれたほか、#100 RAYBRIG NSX-GTや#17 KEIHIN NSX-GTも力強くレースを戦ってくれました。それだけに#17 KEIHIN NSX-GTがタイヤのパンクに見舞われたことは残念でした。本大会では上位独占も視野に入れて大量ポイントの獲得を狙っていたので、3台が入賞したことには満足していますが、複雑な気持ちです。次戦以降は上位陣が徐々にハンディウェウトを下ろしていきますが、引き続き好成績を収めることで、これまで行ってきた開発の成果を証明したいと思います。

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カテゴリー: F1 / SUPER GT