SUPER GT 鈴鹿1000km
2017 オートバックス SUPER GT第6戦「46th INTERNATIONAL SUZUKA 1000km」が8月26日(土)、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開幕した。

伝統ある“鈴鹿1000kmレース”は今年限りで幕を閉じ、来年からは“鈴鹿10時間”として再スタートを切る。これにくわえて、F1ドライバーのジェンソン・バトンがチーム無限からスポット参戦するとあって、鈴鹿サーキットには土曜日から数多くのファンが詰めかけた。

午前中の公式練習に続いて行われた公式予選では、Q1にジェンソン・バトンが登場。1分48秒588を記録し、セッション終了間際までQ2に進出できる8番手につけていたが、セッション終了直前でライバルの1台に0.089秒差で敗れ、Q1突破はならなかった。

ホンダ勢でQ2に進出したのは#100 RAYBRIG NSX-GT(山本/伊沢)、#64 Epson Modulo NSX-GT(バゲット/松浦)、#17 KEIHIN NSX-GT(塚越/小暮)。#17 KEIHIN NSX-GTは3番グリッド、#64 Epson Modulo NSX-GTは4番グリッド、#100 RAYBRIG NSX-GTは6番グリッドをそれぞれ獲得した。

173周で争われる“最後の鈴鹿1000km”は、明日27日(日)の午後0時30分にスタートする。

小暮卓史 (♯17 ケーヒン リアル レーシング)

僕が担当したQ1ではちょっとしたミスもあって、ギリギリでQ1を通過できる7番手となりましたが、塚越選手がQ2で挽回して3番グリッドを獲得してくれたので、明日の決勝レースがとても楽しみです。マシンは公式練習後にセットアップを大きく変更した結果、パフォーマンスが上がっただけでなく、バランス的にも乗りやすくなりました。クルマの感触はまずまず良好で、スターティンググリッドも良い位置です。明日は1000kmと長いレースなので、トップを目指し、ここから着実に走りきっていいレースにしたいと思います。

塚越広大 (♯17 ケーヒン リアル レーシング)

公式練習では思うように走れない部分があったので、公式予選が始まる直前までチームと話し合い、セッティングを変更しました。最初に予選に臨んだ小暮選手は7番手でQ1を突破し、「クルマのバランスはよくなった」とコメントしていたので、その言葉を信じてマシンセッティングを殆ど変えずにQ2に挑みました。ライバルたちのタイヤ選択が判らないので何ともいえませんが、自分たちとしてはいい結果が得られたと思います。明日の決勝レースは長いので、自分たちの仕事を確実にこなせるよう、淡々と走りきりたいと思います。

ジェンソン・バトン (♯16 チーム無限)

鈴鹿に戻ってこられて、とても嬉しく思っています。このコースにはたくさんの思い出が詰まっているので、いつも特別な気分になります。NSX-GTのフィーリングはよく、予選での走りを楽しむことができましたが、デグナーコーナーで遅いクルマに引っかかってしまい、ここでタイムをロスしました。Q2に進出すれば武藤選手がポールポジションを獲得してくれたはずなので、わずかなタイム差でQ1を突破できなかったのは残念です。明日は長いレースですが、着実に走りきりたいと思います。「ガンバリマス!」

佐伯昌浩 (Honda GT プロジェクトリーダー)

今日は午後になって気温と路面温度が上昇し、このコンディションにマッチしたタイヤメーカーとそうでないメーカーの明暗がはっきり分かれたように思います。5台のNSX-GTは午前中の公式練習から順調に走行し、全体的にはいい流れで公式予選を迎えることができましたが、Q1ではアタック中にミスをするドライバーもあって、やや残念な結果に終わりました。バトン選手は惜しくもQ1突破を逃しましたが、現在のSUPER GTはコンマ1秒のなかに数台がひしめくこともある激戦なので、それを考えれば健闘してくれたと思います。明日は1000kmと長いレースなので、信頼性を確保し、ミスなく走りきればおのずと結果がついて来るはずです。富士スピードウェイでの前戦に続く2連勝を目指して挑みますので、ご声援をよろしくお願いします。

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カテゴリー: F1 / SUPER GT