SUPER GT ツインリンクもてぎ
SUPER GT第8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」がツインリンクもてぎで開催。ランキング3位から逆転での戴冠を目指す#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は、予選でコースレコードを更新しポールポジションを獲得した。

2017年のシリーズチャンピオンが決まる最終戦が幕を開けた。週末のもてぎは、土曜日の朝に雨がぱらついたものの、おおよそ好天の予報。午前8時45分からの公式練習も、気温10℃、路面温度12℃と低いながらもドライコンディションでスタートした。

そして、GT500の専有走行が始まる前には陽射しも強くなり、路面コンディションも向上。#23 GT-Rは松田がアタックし、1分37秒967の7番手タイムを記録した。

DTM車両とのデモランやピットウォークを終え、GT500の公式予選Q1は午後2時20分にスタート。陽射しはさらに強まり、開始時点で気温は18℃、路面温度は21℃を指していた。セッション中盤になり各車が続々とコースインしていくなか、#23 GT-Rは残り時間が7分を切るところまで待機。周囲とタイミングをずらし、前後のスペースを十分にとった状態でコースへと向かっていった。Q1を担当する松田は、計測1周目に1分41秒台、2周目に1分40秒台とじっくりとタイヤを温め、計測3周目に1分37秒345を記録。直前にコントロールラインを通過した#46 GT-Rが1分37秒224を記録したためトップタイムとはならなかったが、ランキング争いで前を行くLC500勢よりも速いタイムでQ1突破に成功した。

午後3時5分からQ2がスタート。風が強くなっていたが、気温19℃、路面温度22℃と、あまりコンディションは変わらなかった。クインタレッリは松田同様、残り時間が7分を切ったところで全車のなかで最後にコースインし、計測3周目にアタックに入った。この時点のトップタイムは#6 LC500がマークした1分37秒207だったが、クインタレッリはセクター1から全体のベストタイムを更新。セクター2、3と進むにしたがってその差を広げていき、1分36秒316のコースレコードタイムを叩き出した。2番手に0.9秒の差をつけて堂々のポールポジションを獲得。チャンピオン争いに向けて貴重な1ポイントを手に入れた。

松田次生 (#23 ドライバー)
「今シーズンは序盤から苦しいレースが続いていましたが、最終戦に向けてチームがしっかりとクルマを仕上げてくれました。去年のポールポジションタイムよりも速いタイムが出たのは、本当にすごいことだと思います。チャンピオンは最後についてくるもの。まだ僕たちは今シーズン優勝できていないので、まずは明日、それを目指して頑張ります」

ロニー・クインタレッリ (#23 ドライバー)
「次生がQ1で、予定より1周あとにタイムを出したのですが、そのタイムを見て安心し、Q2に向けても気合が入りました。ポールポジションを獲れるかどうかは自分次第、という部分でプレッシャーはありましたが、息子のカートデビューに合わせてヘルメットのカラーリングを変えたことも、いい流れを引き寄せてくれたと思います。この勢いを維持して、明日も頑張ります」

鈴木豊 (ニスモ 監督)
「午前中の公式練習ではクルマのフィーリングもあまり良くなかったのですが、午後になって天気も良くなり、路面温度も上がってきたところで、我々が選んだタイヤにぴったりの条件になったのだと考えています。ロニーがセクターを追うごとにタイムを大きく削ってくるのには驚きました。次生のタイムも良かったですし、2人とも、我々の予想を超えた走りをしてくれました。今年1年、本当に苦しい中で、できることを常にやっていくという気持ちが、今回の予選結果を生んだと思います。明日もこのまま頑張っていきます。今年最後のレースに向けて、ぜひたくさんの応援をよろしくお願いします!」

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カテゴリー: F1 / SUPER GT