【スーパーフォーミュラ】 トヨタ:2017年 第2戦 岡山 プレビュー
5月27日(土)、28日(日)の両日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで、全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦が開催される。
SUPER GTでは毎年開幕戦が行われている岡山国際サーキットだが、国内トップフォーミュラでは一昨年7年ぶりに開催復活。昨年は震災で被災した九州ラウンドの代替戦としても開催され、岡山でのスーパーフォーミュラ戦もすっかりお馴染みとなった。
今年の岡山ラウンドは土日それぞれ予選/決勝の2レース制
そんな岡山での注目の今季第2戦は、昨年秋の代替戦同様に、土曜日、日曜日にそれぞれ予選、決勝を行う2レース制として開催される。
土曜日は朝から45分間のフリー走行を経て、1回の予選セッション(20分)でレース1の全グリッドを決定。午後のレース1決勝は30周(111.09km)でピットイン義務のないスプリントレースとして行われる。
日曜日はいきなりノックアウト方式の予選(20分のQ1と10分のQ2のみ)でグリッドを決定し、レース2決勝は51周(188.85km)でドライの場合4本タイヤ交換が義務づけられる。土/日とそれぞれ全く違う予選と決勝が楽しめるということになる。
近年スーパーフォーミュラは、予選でほとんどの車両が1秒位内に入ってしまうほどの僅差の争いが繰り広げられており、この微妙なフォーマットの違いが、全く予想の出来ない結果をもたらすかも知れない。
また、岡山はこの冬季オフシーズンに路面舗装を一新しており、その後テストが行われていないため、26日(金)の練習走行は通常よりも長い2時間となっており、この練習走行での調子もチェックの必要がありそうだ。
観戦エリアからコースまでの距離が近いことでも知られている。それだけにレース当日は多くのファンが迫力ある走行&バトルシーンに釘付けとなることも多く、現地観戦派のモータースポーツファンに人気の高いサーキットだ。
サーキットはオフシーズンの改修により、路面がよりスムースになると共にグリップも高まり、一部縁石の改良などもあってライン取りも変化。更にエキサイティングなレースが期待される。
そして、9月に予定されていたオートポリスの代替戦として開催された秋の岡山は、2レース制で開催。レース2で国本 雄資(P.MU / CERUMO ・ INGING)がシリーズ戦初勝利を挙げ、チャンピオン獲得への足がかりをつかんだコースである。石浦も、一昨年の岡山ラウンドでトップフォーミュラ初優勝を飾り、その勢いのまま初のチャンピオンを獲得した。そういう意味でここ岡山は、その年のチャンピオン争いを占う重要な一戦と言える。
ここ数年、スーパーフォーミュラは本当に僅差の争いが繰り広げられており、特に狭く、追い抜きの難しい岡山では、予選でのほんの僅かなタイム差が決勝結果に大きく影響する。このため予想は困難を極めるが、あえて岡山ラウンドでの最有力候補を挙げるとすれば、昨年秋の岡山大会で、第1レース2位、第2レース優勝と大活躍、チャンピオンとして迎えた今季も開幕戦3位と安定感も感じさせつつある国本が筆頭と言える。加えて、春の大会で2年連続のポールポジション、秋のレース2で3位表彰台を獲得した石浦も、ジュニアフォーミュラ時代から岡山を得意としており、セルモ・インギングの2台は必ず上位争いに絡んでくるだろう。
そして、この2人と共に優勝候補に挙げられるのが、開幕戦で完勝した中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)。昨年秋大会ではレース1でポールポジション、レース2は11番手スタートから2位表彰台と岡山との相性の良さに加え、今年はWEC(世界耐久選手権)の第1戦勝利のあと、スーパーフォーミュラの開幕戦、WEC第2戦、前週のSUPER GTでも勝利を収め、今季4連勝中と絶好調。勢いに乗る中嶋一貴も要注目だ。
もちろん、チームメイトのアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)も黙っていないだろう。フォーミュラ・ニッポン時代の2008年の岡山戦にも出場しているベテランだが、意外なことに岡山では未勝利。2008年の2位が最上位となっている。一発の速さにも定評があり、当然優勝を狙ってくるはずだ。
更にあげるとすれば、ここ2年苦戦を強いられてきた小林 可夢偉(KCMG)。結果には繋がらなかったものの、今季開幕戦では良い走りを見せており、また、デビューイヤーの2015年は、ここ岡山で首位の石浦を激しく追い詰め、2位表彰台を獲得しているだけに、WECで見せているような速さを見たいと思っているファンも多いだろうし、本人も期するものは有るはずだ。また、今季久しぶりにスーパーフォーミュラに復帰した大嶋 和也(SUNOCO TEAM LEMANS)も、SUPER GTでは好調、スーパーフォーミュラの開幕戦でもスピンを喫するまでは小林と共に好走を見せていたので、要注目の一人と言えそうだ。
カテゴリー: F1 / スーパーフォーミュラ
SUPER GTでは毎年開幕戦が行われている岡山国際サーキットだが、国内トップフォーミュラでは一昨年7年ぶりに開催復活。昨年は震災で被災した九州ラウンドの代替戦としても開催され、岡山でのスーパーフォーミュラ戦もすっかりお馴染みとなった。
今年の岡山ラウンドは土日それぞれ予選/決勝の2レース制
異なるフォーマットでのバトルを制するのは?
そんな岡山での注目の今季第2戦は、昨年秋の代替戦同様に、土曜日、日曜日にそれぞれ予選、決勝を行う2レース制として開催される。土曜日は朝から45分間のフリー走行を経て、1回の予選セッション(20分)でレース1の全グリッドを決定。午後のレース1決勝は30周(111.09km)でピットイン義務のないスプリントレースとして行われる。
日曜日はいきなりノックアウト方式の予選(20分のQ1と10分のQ2のみ)でグリッドを決定し、レース2決勝は51周(188.85km)でドライの場合4本タイヤ交換が義務づけられる。土/日とそれぞれ全く違う予選と決勝が楽しめるということになる。
近年スーパーフォーミュラは、予選でほとんどの車両が1秒位内に入ってしまうほどの僅差の争いが繰り広げられており、この微妙なフォーマットの違いが、全く予想の出来ない結果をもたらすかも知れない。
また、岡山はこの冬季オフシーズンに路面舗装を一新しており、その後テストが行われていないため、26日(金)の練習走行は通常よりも長い2時間となっており、この練習走行での調子もチェックの必要がありそうだ。
スーパーフォーミュラでは最も1周が短いテクニカルコース
1周は3.703kmとスーパーフォーミュラのシリーズ戦が開催されるサーキットでは最も短いが、高速コーナーからバックストレートにかけての前半部分と、テクニカルな中低速コーナーが続く後半部分という性格の違うレイアウトを併せ持つ、非常にテクニカルなコース。毎年SUPER GTの他、F3も開催されており、過去にはF1が行われたこともある。観戦エリアからコースまでの距離が近いことでも知られている。それだけにレース当日は多くのファンが迫力ある走行&バトルシーンに釘付けとなることも多く、現地観戦派のモータースポーツファンに人気の高いサーキットだ。
サーキットはオフシーズンの改修により、路面がよりスムースになると共にグリップも高まり、一部縁石の改良などもあってライン取りも変化。更にエキサイティングなレースが期待される。
例年チャンピオン争いを占う岡山ラウンド 更なる僅差が予想される争いは予選から目が離せない
昨年春の岡山ラウンドは、石浦 宏明(P.MU / CERUMO ・ INGING)がポールポジションを獲得したが、決勝は降雨により、セーフティカー先導によるスタートのまま、赤旗中断、天候の回復見込めずレース終了となった。そして、9月に予定されていたオートポリスの代替戦として開催された秋の岡山は、2レース制で開催。レース2で国本 雄資(P.MU / CERUMO ・ INGING)がシリーズ戦初勝利を挙げ、チャンピオン獲得への足がかりをつかんだコースである。石浦も、一昨年の岡山ラウンドでトップフォーミュラ初優勝を飾り、その勢いのまま初のチャンピオンを獲得した。そういう意味でここ岡山は、その年のチャンピオン争いを占う重要な一戦と言える。
ここ数年、スーパーフォーミュラは本当に僅差の争いが繰り広げられており、特に狭く、追い抜きの難しい岡山では、予選でのほんの僅かなタイム差が決勝結果に大きく影響する。このため予想は困難を極めるが、あえて岡山ラウンドでの最有力候補を挙げるとすれば、昨年秋の岡山大会で、第1レース2位、第2レース優勝と大活躍、チャンピオンとして迎えた今季も開幕戦3位と安定感も感じさせつつある国本が筆頭と言える。加えて、春の大会で2年連続のポールポジション、秋のレース2で3位表彰台を獲得した石浦も、ジュニアフォーミュラ時代から岡山を得意としており、セルモ・インギングの2台は必ず上位争いに絡んでくるだろう。
そして、この2人と共に優勝候補に挙げられるのが、開幕戦で完勝した中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)。昨年秋大会ではレース1でポールポジション、レース2は11番手スタートから2位表彰台と岡山との相性の良さに加え、今年はWEC(世界耐久選手権)の第1戦勝利のあと、スーパーフォーミュラの開幕戦、WEC第2戦、前週のSUPER GTでも勝利を収め、今季4連勝中と絶好調。勢いに乗る中嶋一貴も要注目だ。
もちろん、チームメイトのアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)も黙っていないだろう。フォーミュラ・ニッポン時代の2008年の岡山戦にも出場しているベテランだが、意外なことに岡山では未勝利。2008年の2位が最上位となっている。一発の速さにも定評があり、当然優勝を狙ってくるはずだ。
更にあげるとすれば、ここ2年苦戦を強いられてきた小林 可夢偉(KCMG)。結果には繋がらなかったものの、今季開幕戦では良い走りを見せており、また、デビューイヤーの2015年は、ここ岡山で首位の石浦を激しく追い詰め、2位表彰台を獲得しているだけに、WECで見せているような速さを見たいと思っているファンも多いだろうし、本人も期するものは有るはずだ。また、今季久しぶりにスーパーフォーミュラに復帰した大嶋 和也(SUNOCO TEAM LEMANS)も、SUPER GTでは好調、スーパーフォーミュラの開幕戦でもスピンを喫するまでは小林と共に好走を見せていたので、要注目の一人と言えそうだ。
カテゴリー: F1 / スーパーフォーミュラ