スーパーフォーミュラ
7月9日(日)、富士スピードウェイにおいて、2017 全日本スーパーフォーミュラ権シリーズ第3戦の決勝レースが行われた。

昨日に続いてサーキットには朝から強い日差しが照りつけ、気温が32℃に達する中、決勝レースのスタートが切られた。

8人のHondaドライバーはいずれも順当にスタートを切り、上位進出を目指して力走した。

なかでも5番手からスタートした#16 山本尚貴(チーム無限)は上位を快走し、表彰台獲得の期待がかかったが、25周目を走行中に左リアタイヤにパンクが発生。なんとかピットまで戻るも、リタイアに追い込まれてしまう。

残る7人のドライバーは、それぞれ異なる戦略を取りながらも順調に周回を重ね、酷暑の中での250.965kmにわたるレースを完走。その中で、8番手スタートの#15 ピエール・ガスリー(チーム無限)は、前を走るライバルと終盤にドッグファイトを展開。ファイナルラップまで白熱したバトルは続き、最後はフィニッシュライン上で並びかけるも0.035秒及ばず。それでも、自己最高位となる5位フィニッシュとなった。

また、13番グリッドから追い上げた#41 伊沢拓也(ドコモ チーム ダンディライアン レーシング)は6位に食い込み、ふたりのHondaドライバーが入賞を果たした。

シリーズ第4戦は8月19~20日に栃木県のツインリンクもてぎで開催される。

ピエール・ガスリー (#15 チーム無限)

エキサイティングなレースでした。今日の結果は、チームが正しい方向に向かって進んでいることの証明といえます。昨日の予選が終わったあとでセットアップ作業に誤りがあることが判明し、これらを修正したので、決勝でのパフォーマンスは向上しました。レース後半はずっとライバル陣営のドライバーとバトルをしていましたが、ストレートでスリップストリームに入っても上手く行く手を塞がれて、オーバーテイクできませんでした。次のもてぎは私にとって初めてのコースですが、開催まであと1ヶ月ほどあるので、マシンやタイヤを分析してベストを尽くしたいと思います。

伊沢拓也 (#41 ドコモ チーム ダンディライアン レーシング)

昨日の予選では赤旗の影響で思うような結果を残せませんでしたが、レースペースがよかったので、決勝では大きくジャンプアップを果たし、結果的にポイントも獲得できたので、いいレースだったと思います。今日はとても暑い1日となりましたが、僕たちドライバーはこういうときのために日々身体を鍛えているので、今日も最後までしっかり戦い抜くことができました。今後はさらにマシンのレベルアップを図って予選Q3に残れるようになれば表彰台も狙えるはずです。次のもてぎ大会にもしっかり準備を済ませてから臨みますので、ご声援をよろしくお願いします。

佐伯昌浩 (ホンダ スーパーフォーミュラ プロジェクトリーダー)

予選結果が最終的なレース結果に大きく影響するレースとなりました。そうしたなか、山本はレースペースが速く、戦略もよかったので、確実に表彰台圏内でフィニッシュしてくれると期待していましたが、タイヤにトラブルが起きてリタイアに追い込まれたのは残念でした。一方、昨日の予選で明らかになった課題について着実に対処した結果、ストレートスピードでもセクタータイムの面でもライバルと遜色のないレベルでレースを戦うことができました。今日の成績は、チャンピオンシップの今後を考えると厳しいものとなりましたが、次戦では新しいスペックのエンジンが投入できるので、いい準備をしてシリーズ後半戦に向けて反撃を図ります。

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カテゴリー: F1 / スーパーフォーミュラ / ホンダF1