スーパーフォーミュラ、130Rでの大クラッシュでわずか5周でレース終了
鈴鹿サーキットで開催されたスーパーフォーミュラ第8戦の決勝レースは、130Rの高速クラッシュによってわずか5周でレースは中止となり、野尻智紀が優勝者となった。

大津弘樹は4周目、17番手の笹原右京を狙っていたが、130Rで両者が接触、大きくスピンしてバリアに突っ込んだ。

大津のマシンは普通にバリアに衝突したが、笹原のマシンはキャッチフェンスに飛び込んだようで、その後の写真証拠から、最終的に鈴鹿の有名なクロスオーバーの下側、デグナーカーブ付近でシャシーが停止したことが示されている。

クラッシュの直後、大津がマシンのそばを立ち去る姿が目撃された一方、笹原は意識があると報告され、メディカルセンターで検査を受けた。

すぐにセーフティカーが導入され、レースは中断された。

マーシャルがバリアの修復に取りかかったが、その作業の大きさは主催者側にもすぐに明らかになった。

30分の待機の後、現地時間午後3時30分にレースは再開されないことが発表され、上位10位までの入賞者にはハーフポイントのみが与えられることになった。

31周のうち3周目終了時点の順位が発表され、野尻が開幕戦の富士、もてぎに続いて今季3度目の優勝を飾った。

笹原のチームメイトでランキングトップの宮田莉朋は、2周目のスタートで太田角之進(ダンデライオン)をパスして2位。

太田は宮田に抜かれたものの3位を獲得し、スーパーフォーミュラでの初表彰台を飾った。

笹原のチームメイトでチャンピオンシップリーダーの宮田莉朋は、フロントローからの逃げがうまくいかず後続を離してしまったが、2周目開始で太田格之進のダンデライオンのエントリーを追い返して2位となった。

宮田に抜かれたとはいえ、太田の3位はスーパーフォーミュラでキャリア初の表彰台をマークし、7月の富士で6位に続いて2度目のポイント獲得となった。

ダンデライオンの牧野任祐はインギングのライバル、坪井翔を抑えて4位。

レッドブルジュニアのリアム・ローソンは、4周目のターン1で坪井をパスし5位でフィニッシュしていたが、3周目の終わりに最終結果が発表され、ローソンは1つ順位を下げ、最終順位は6位となった。

これは彼にとって今シーズンで2番目に悪い結果となり、もてぎではチームメイトの野尻と接触してポイント圏外の13位に終わった悲惨なレースに続いた。

ローソンは、もてぎでのクラッシュの名残である新しいタイヤの不足により足を引っ張られた残念な予選セッションの後、レースを7番手でスタートした。

日曜の最終レースを残すのみとなった時点で、宮田は2度チャンピオンである野尻に対し6.5ポイントのリードを保っており、ローソンは土曜日の短縮レースでわずか2.5ポイントしか獲得できず、15ポイントに差は開いた。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / スーパーフォーミュラ