ジュリアーノ・アレジ、初ポール獲得は「今まで苦戦してきた分へのご褒美」 / スーパーフォーミュラ 第3戦 オートポリス
ジュリアーノ・アレジが、スーパーフォーミュラ 第3戦 オートポリスでのポールポジションを振り返った。

悪天候の影響もあり、朝の段階で、予選の方式は変更。通常はQ1からQ3までのノックアウト方式で行われるが、今回は40分間の計時予選となった。ポールポションを奪ったのは何とわずか参戦2戦目、中嶋一貴(Kuo VANTELN TEAM TOM’S)の代役を務めたジュリアーノ・アレジだった。

ジュリアーノ・アレジにとって、オートポリス、そして、スーパーフォーミュラの雨のレースは初めてとなる。

「初めてだから、本当に難しかった。その中でいいタイミングで速く走れて、良い結果を出せて本当にうれしい」とジュリアーノ・アレジはコメント。

「今朝、起きたときに今日の予選でポールポジションを獲ると誰かに言われから、信じていなかっただろう。でも、プッシュしたし、自分でもちょっと疑ったけど、今、本当にポールポジションを獲って自分自身ドキドキしている」

「もちろん、予選に向けてのモチベーションは高かったけど、日本に来たときから、いいチームでスーパーフォーミュラを走れて、SUPER GTでもGT300クラスで走れて。スーパーフォーミュラ・ライツも走れて本当にラッキーだし、毎日幸せを感じている」

ジュリアーノ・アレジは、予選前に行われたスーパーフォーミュラ・ライツの第7戦決勝で雨のコースを経験していた。

「レース中、コース上に水が出ていたけど、ペースが遅くても、コースアウトしなければ、ポディウムで終われる、と今日の朝のレースではあまりリスクを取ってなかった」とジュリアーノ・アレジはコメント

「そのままスーパーフォーミュラでコース上にある川を見て、どこが危ないか見ていた。だから、スーパーフォーミュラの予選が始まったときには大きなアイデアがあった。川があったので、コース上ではリスクを取らないほうがいいところがあったし、走りながらちょっとずつ慣れていくようにした。

スーパーフォーミュラ・ライツへの出走がスーパーフォーミュラで役に立っているのだろう?

「僕は他の選手と比較してもたぶん経験が不足してるので、オートポリスは完全に初めてだし、スーパーフォーミュラでの経験も少ない。なので、今朝、スーパーフォーミュラ・ライツで走ることによってトラックにまず慣れること、そして危険な部分や慣れていかないといけないことへの勉強にはなった」とジュリアーノ・アレジは語る。

「実際は、予選でのコンディションは、スーパーフォーミュラ・ライツ走行時とかなり違っていて、同じコンディションではなかったけど、チャンスさえあればマイレージは獲得していくべきだと思うし、それが必要だとも思っている。スーパーフォーミュラがスーパーフォーミュラ・ライツにも影響を与えることができるし、逆にライツでの経験がスーパーフォーミュラへ影響を与えると思っているので、それぞれベストに活かせるように使っている」

ジュリアーノ・アレジは、雨が強くなる中、最後のアタックで約0.6秒のタイムアップを果たした。

「それまでのラップタイムと他のラップを比較しても同じくらいだけど、トップタイムとなったラップに関しては雨が強くなる中で『今しかない!』とリスクを負ってでも頑張ろうと思った」とジィリアーノ・アレジは振り返る。

「一方で自分ではそれまでのトラックコンディションとさほど変わっていないと思っていたので、それまでと同じパターンでアタックすると同じラップタイムになるので、特に第3セクターのところで思いきりリスクを負って頑張ろうと、これまで走っていなかったラインを選択して走った。そこがおそらくポイントとなってタイムを稼ぐことができたと思う」

ジュリアーノ・アレジが、ポールポジション獲得は、2015年のフランスF4選手権以来となる。

「“over the moon”(うれしくてたまらない気持ち)だ」とジュリアーノ・アレジは語る。

「GP3ではポールポジションを獲得しそうでギリギリやられたりして、フラストレーションが溜まった状態で何年か走っていました。その色々な経験をすべてまとめ、ベストコンディションで走りたいという気持ちがあった。それが完全にまとまって走れてベストコンディションの中でベストラップを出せて、ポールポジションを獲得することができたので、本当にうれしい」

「今まで僕が苦戦してきた分へのご褒美だと感じているけど、チームもべストを尽くしてくれた結果がこのポールポジションだと思うので、本当に感謝している、最高だ。

両親へのポールポジション獲得の報告はしたのか?

「まだ予選後にクルマから降りて、体重測定をして、エンジニアと話してトイレに行っただけなので(笑)、まだ話していない。でも記者会見のあと電話をかけると思う」とジュリアーノ・アレジは語った。

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カテゴリー: F1 / スーパーフォーミュラ