マドリードでのF1開催の予兆？ F1が『マドリードGP』を商標登録
週末、セルジオ・ペレスは、マドリードのストリートで5万人のファンの前でセバスチャン・ベッテルがタイトルを獲得したレッドブルのマシン2台をデモ走行し、スペインの首都がF1とレース契約を結ぶ準備ができているという噂にさらに拍車をかけた。
ペレスは地元スペインのメディアに対し、「ホームにいるわけではないけど、まるでホームにいるような気分だ」と語った。
「マドリードはF1レースにふさわしい」
ストリートレースとなるマドリードは、バルセロナで開催される既存のスペインGPを補完するのではなく、その代わりとなるようだ。
「ストリートレースは特別です。なぜなら、各都市には異なる雰囲気があるからね」とペレスは語った。
「マドリードは素晴らしい都市だね。素晴らしい雰囲気になるだろね」
「こういうサーキットも得意だしね」とペレスは微笑んだ。
マドリードの関係者は先週、契約締結が間近に迫っていることを示唆し、F1もそれに同意しているようだ。
F1のライセンス子会社であるリバティ・メディアは現在、「マドリードGP（Madrid Grand Prix）」と「F1マドリードGP（Formula 1 Madrid Grand Prix）」という2つの新しい商標を登録した。
先週木曜日、開催予定地であるスペインの首都北東に位置するIFEMA見本市会場とコンベンションセンターの実行委員会のホセ・ビセンテ・デ・ロス・モゾス会長は「契約がいつ結ばれるかは知っている」と主張しており、マドリードでのF1レースが現実に一歩近づいているようだ。
1991年にオープンしたIFEMAは、会議やコンベンションのための主要なセンターとなっており、その周辺には、既存の建物を利用してレースサーキットの基礎を形成するのに十分な土地がある。
運営は、マドリード市議会（31％）、マドリード地域行政（31％）、マドリード商工会議所（31％）、モンテマドリッド財団（7％）からなる公共団体のコンソーシアムによって行われている。
3月以来、マドリードは公式に認可され、好評を博しているF1エキシビションの開催地であり、事実上、この都市がレースイベントの開催を主張するのに役立っている。
デ・ロス・モゾスは、将来のレース契約について「いつ契約し、いつ実行するかは分かっている」とEuropa Pressに述べた。
「我々は指示されたプロセスに従ってきた。スペイン自動車連盟には最初の時点から報告があり、独占権を締結し、現在契約を進めているところだ」
また、このイベントが地元に5億ユーロの利益をもたらすとし、「レースだけではなく、ヨーロッパ最高のエクスペリエンスになるだろう」と述べた。
だが、先日、F1のポッドキャスト『Beyond the Grid』に登場したステファノ・ドメニカリCEOは、スペインにおけるスポーツの現在のブームを認めつつ、マドリードでのレースの見通しを否定している。
「マドリードが将来的にレース開催を望んでいるのは事実だ」とドメニカリは語った。
「そして、今のところ何の決定も下していない。これはF1が健全であることを示すもうひとるの素晴らしい兆候だ」
「そして、このコンペティションは、政治的な議論にはまったく関与せず、商業的、技術的、スポーツ的な議論のみを行う正しいコンペティションだ」
「F1のために、我々は正しい決断を下すだろう。それは確かだ。バルセロナとの契約がまだ何年も残っていることを忘れてはならないし、バルセロナの将来への対応には本当に満足している。もちろん、このことは彼らがあらゆるレベル、あらゆる場所で必要とされる改善を推し進めるための一助となった」
「そしてもちろん、フェルナンド（アロンソ）が信じられないほど好調で、フェラーリにはカルロス・サインツがいる。2人とも多くのファンがいる」
「スペインではテレビの視聴率が驚くほど伸びている。だから、今の市場はとてもとても強い。将来にある意味で期待が持てるのは素晴らしいことだ」
スペインは一時、バルセロナとバレンシアで2つのイベントを開催したが、ドメニカリは時代は変わり、再び同じことが起こる可能性は低いと主張した。
「当時はまだビジネスがそれほど大きくなかった。そしてまだヨーロッパ中心のカレンダーだった」とドメリカリは語った。
「現在、私たちはワールドワイドなカレンダーアプローチを採用しており、より大規模でより多くのレースが開催されている」
「しかし、将来的にはヨーロッパでもローテーションの原則が適用されるレースが見られると思う。同じ年に2回というわけではない」
マドリード地域は以前、スペインGPが市の東に位置し、新しい会場よりも中心部からそれほど離れていないハラマで開催されたときにF1を開催している
このトラックで初めてレースが行われたのは1968年で、当初はバルセロナのモンジュイチ公園と交互に開催されていた。偶然にも、提案された新しい会場と同様に、展示施設に隣接するストリートトラックだった。
モンジュイチは1975年の悲劇的なレース後に閉鎖され、1981年に最後のF1イベントが開催されるまで、ハラマがスペインGPの常設開催地となった。レースはその後、1986年にヘレスで復活し、1991年に現在の場所に移った。
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