角田裕毅とピエール・ガスリーの接触は「レーシングインシデント」の裁定

しかし、スチュワードは、この衝突は「1周目のインシデント」であると判断し、どちらのドライバーにもペナルティを科すことはなかった。2人は、レースの1周目の5コーナーで接触した。ガスリーはコーナーの外側から角田裕毅を追い抜こうとし、接触した時点でレッドブルを先行していた。
スチュワードは、この事故について両ドライバーを呼び出しました。角田裕毅は、衝突を回避するために「何をすべきだったか分からない」と語った。
「僕はサインツの後ろにいて、スピードに関しては完全にコントロールしていた」と角田裕毅はF1公式チャンネルに語った。
「前のカルロスに衝突しそうになったわけでもありません。したがって、どちらが間違っていたか、どちらが良かったかを判断するのは難しいです」
レッドブルの角田裕毅は、ライバルが十分なスペースを残さなかったと述べたものの、この衝突は「単なるレーシングインシデント」だと考えた。
「正直なところ、それ以上のことはできなかったと思います」と角田裕毅は語った。
「できる限り彼を避けようと最善を尽くしましたが、あのスペースでは、避けることは本当に難しいです。正直なところ、それ以外に何ができるか分かりません」
「ある意味で、お互い、そこから外側に抜け出そうとしたら、彼がマシンの半分を白線上に残さない限り、衝突になることは分かっていたました。ですから、とても残念でした」

しかし、ガスリーは、合法的に追い抜きを完了できる位置にありながら、トラックの縁にできるだけ近づいていたと語った。
「4コーナーはうまく走れたと思う。ブレーキも上手くかけ、彼の前に出ることができた。彼がイン側にいることは知っていたので、コーナーの出口ではできるだけスペースを空けておいた」
「すでに2輪がコースを外れていたので、追い抜くためには、明らかにイン側のホイールをホワイトライン内に保たなければならなかった。でも、残念ながら接触があり、マシンがスピンしてしまった」
スチュワードによると、2人はどちらも完全に責任があるわけではないことで合意した。
「22号車(角田)と10号車(ガスリー)は、1周目でトラックポジションを争っていた」とスチュワードは説明した。
「2人は4つのコーナーを問題なく通過したが、5コーナーで接触した」
「両者は、これは1周目のインシデントであり、どちらにも全責任や主な責任はないことで合意した。これは、1周目のインシデントとして適切か、それとも1周目に2台(他のマシンは関与していない)のインシデントとして扱うべきかを検討した」
「しかし、トラックが狭く、55号車が22号車のすぐ前にいたことを考慮し、両ドライバーの『これは1周目の事故であり、さらなるアクションは必要ない』という見解に同意した」
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