佐藤琢磨、キャリア3勝目 「自分の人生でも最高の1日になりました」
佐藤琢磨は、インディカー・シリーズ 第16戦ポートランドで予選20番手からキャリア3勝目。ホンダははシーズン10勝目を表彰台独占で飾った。
インディカーシリーズ最終2戦はアメリカ西海岸で行われる。第16戦は2007年(前身のCARTシリーズ)以来となるオレゴン州ポートランドでの開催。
ワシントン州との州境を流れる大河、コロンビア・リバー沿いに造られたポートランド・インターナショナル・レースウェイは州内最大の都市であるポートランドのダウンタウンのすぐ北という絶好のロケーションで、11年ぶりに戻って来たインディカーイベントにはとても多くのファンが集まった。
3日間とも快晴に恵まれ、全長1.964マイルのロードコースは、フラットだがチャレンジングなコーナーを多く配したテクニカルなレイアウトとされている。
スタート直後に中団グループで4台以上が絡むアクシデントがあり、ポイントリーダーのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が巻き込まれ、マシンへのダメージこそ小さかったが、最後尾まで順位を下げた。しかし、その後すぐにチャンピオン争いをしているウィル・パワー(Team Penske)が単独アクシデントを起こすなど、レースは波乱の展開が続いた。
佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は最初のフルコースコーション中に燃料を補給し、燃費セーブを強く意識した走りで上位を目指し、105周のレースの71周目にトップに立った。そのままトップグループに残ることができた佐藤琢磨は、最後のピットストップを行ったあとにピットタイミングを違えた作戦のマックス・チルトン(Carlin)の後ろの2番手にいったんは下がったが、チルトンが給油のためにピットへと消えるとトップに戻り、その後はライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)とバトル。プッシュトゥパスを巧みに使いながらハンターレイとのリードを1秒程度に保ち、ミスなく走り続けてチェッカーフラッグを受けた。佐藤琢磨にとって今シーズン初勝利、キャリア3勝目、常設ロードコースでの初勝利が記録された。
2位はハンターレイ、3位はセバスチャン・ブルデー(Dale Coyne Racing with Vasser/Sullivan)でホンダは今シーズン10勝目を1-2-3フィニッシュの表彰台独占で飾った。
ポイントリーダーのディクソンは、レース展開も味方につけたスマートな戦いぶりで5位まで大きくポジションをばん回してフィニッシュ。ランキング2番手でポートランドを迎えていたアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)は、最多リードラップのボーナスポイント2点を稼いだが、展開に作戦を合わせ切れず、持っていたスピードを活かし切れずに8位でのゴールとなった。ディクソンのポイントリードは26点から29点に広がっている。
佐藤琢磨(優勝)
「今シーズンの私たちは非常に厳しく、難しいレースウイークエンドを2度ほど経験して来ていますが、今日のレースでは最後に出されたフルコースコーションが味方になってくれましたね。もっとも、その前に私たちが決勝に用意したマシンに競争力のあるスピードが備わっていたというのも事実でした。予選は失敗に終わりましたが、そのおかげでレース用に新品のソフトタイヤ2セットを残すことができましたし、2度のピットストップでゴールまで走り切る作戦を選んだのが正解で、それが完全にはまってトップに立ち、最後はライアン・ハンターレイとのバトルを楽しんで、彼にアタックのチャンスをほぼ与えることなくゴールまで走り切ることができました。このような勝利を、これだけたくさん集まってくれたファンの前で飾ることができるなんて、今日は自分の人生でも最高の1日になりました」
カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨
インディカーシリーズ最終2戦はアメリカ西海岸で行われる。第16戦は2007年(前身のCARTシリーズ)以来となるオレゴン州ポートランドでの開催。
ワシントン州との州境を流れる大河、コロンビア・リバー沿いに造られたポートランド・インターナショナル・レースウェイは州内最大の都市であるポートランドのダウンタウンのすぐ北という絶好のロケーションで、11年ぶりに戻って来たインディカーイベントにはとても多くのファンが集まった。
3日間とも快晴に恵まれ、全長1.964マイルのロードコースは、フラットだがチャレンジングなコーナーを多く配したテクニカルなレイアウトとされている。
スタート直後に中団グループで4台以上が絡むアクシデントがあり、ポイントリーダーのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が巻き込まれ、マシンへのダメージこそ小さかったが、最後尾まで順位を下げた。しかし、その後すぐにチャンピオン争いをしているウィル・パワー(Team Penske)が単独アクシデントを起こすなど、レースは波乱の展開が続いた。
佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は最初のフルコースコーション中に燃料を補給し、燃費セーブを強く意識した走りで上位を目指し、105周のレースの71周目にトップに立った。そのままトップグループに残ることができた佐藤琢磨は、最後のピットストップを行ったあとにピットタイミングを違えた作戦のマックス・チルトン(Carlin)の後ろの2番手にいったんは下がったが、チルトンが給油のためにピットへと消えるとトップに戻り、その後はライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)とバトル。プッシュトゥパスを巧みに使いながらハンターレイとのリードを1秒程度に保ち、ミスなく走り続けてチェッカーフラッグを受けた。佐藤琢磨にとって今シーズン初勝利、キャリア3勝目、常設ロードコースでの初勝利が記録された。
2位はハンターレイ、3位はセバスチャン・ブルデー(Dale Coyne Racing with Vasser/Sullivan)でホンダは今シーズン10勝目を1-2-3フィニッシュの表彰台独占で飾った。
ポイントリーダーのディクソンは、レース展開も味方につけたスマートな戦いぶりで5位まで大きくポジションをばん回してフィニッシュ。ランキング2番手でポートランドを迎えていたアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)は、最多リードラップのボーナスポイント2点を稼いだが、展開に作戦を合わせ切れず、持っていたスピードを活かし切れずに8位でのゴールとなった。ディクソンのポイントリードは26点から29点に広がっている。
佐藤琢磨(優勝)
「今シーズンの私たちは非常に厳しく、難しいレースウイークエンドを2度ほど経験して来ていますが、今日のレースでは最後に出されたフルコースコーションが味方になってくれましたね。もっとも、その前に私たちが決勝に用意したマシンに競争力のあるスピードが備わっていたというのも事実でした。予選は失敗に終わりましたが、そのおかげでレース用に新品のソフトタイヤ2セットを残すことができましたし、2度のピットストップでゴールまで走り切る作戦を選んだのが正解で、それが完全にはまってトップに立ち、最後はライアン・ハンターレイとのバトルを楽しんで、彼にアタックのチャンスをほぼ与えることなくゴールまで走り切ることができました。このような勝利を、これだけたくさん集まってくれたファンの前で飾ることができるなんて、今日は自分の人生でも最高の1日になりました」
カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨