平川亮 F1スペインGP「バーレーンより自信を持って走れた」
平川亮が2025年F1スペインGPの金曜プラクティスで今季2回目となるFP1出走を果たし、ハースF1チームでVF-25をドライブした。バルセロナ=カタルーニャ・サーキットで行われたこのセッションでは、エステバン・オコンに代わっての出走となった。

FP1ではオリバー・ベアマンと同様のプログラムを担当し、ホワイト・ハードタイヤでベースライン走行を行った後、レッド・ソフトタイヤでアタック。平川亮は1分15秒298を記録して17番手につけた。

ベアマンは1分14秒597で7番手に入った。最後はハードタイヤでの高燃料ロングランに移行し、60分のセッションを締めくくった。

午後のFP2ではオコンが走行に復帰し、ミディアムとソフトタイヤを使用して1分14秒005のベストで18番手。ベアマンはミディアムで走行を開始し、ソフトで1分14秒126を記録して19番手となった。オコンは再びミディアムに履き替えて周回を重ね、ベアマンはソフトでロングランを実施した。

金曜日全体でチームは合計99周を走行。内訳はベアマンが46周、オコンが30周、平川亮が23周だった。

平川亮 ハースF1チーム スペイングランプリ

平川亮
「今日もチームにこうして走る機会をいただけて、本当に感謝しています。今日はとにかく暑くて、タイヤのオーバーヒートがすごく起きやすくて、その管理に苦労しました。ブレーキングでの苦戦が大きくて、全体的に見てもまだまだ改善の余地がある内容でしたが、FP2の前にそういった部分についてしっかり話し合って、いくつか変更もしてもらいました。バーレーンのときと比べると、クルマに対する自信はかなり高まりましたし、大きく前進できたと思います。今後もFP1の機会があるので、しっかり準備を続けていきたいです」

オリバー・ベアマン
「今日は全体的にタフな1日だった。午後のセッションでは高速コーナーでクルマのバランスに苦しんでいて、その中でちょっとしたミスもあって、いくらか時間を失ってしまったのが残念。夜のうちにクルマの挙動をもっと予測しやすい方向に持っていければいいと思っている。FP1では悪くないペースを見せられていたから、ちゃんとウィンドウを見つけられれば戦えると思う」

エステバン・オコン
「簡単ではなかった。いろんな部分で理解が必要だと思う。バランスだったり、いくつかのコーナーでの不安定さだったり、全体的なグリップの問題もある。もっと最適化できるはず。今日はソフトタイヤで本当にちゃんとしたラップが1回しかなかったけど、明日にはもっと走れるはずだし、そこで修正していきたい。新しいテクニカル・ディレクティブの影響については、僕たちにとっては特に大きな変化はなかったと思う。普段と同じような感覚だった」

小松礼雄 (チーム代表)
「今日はちょっといろいろ混ざった内容の金曜日でしたね。FP1ではオリバーの走行がまずまずで、悪くないパフォーマンスを見せてくれました。平川は今回が2回目のFP1で、ブレーキには苦しんでいたんですけど、それ以外のところではしっかりとした仕事をしてくれたと思います。フィードバックも的確でしたし、仕事に対する姿勢や取り組み方もとても良かったです。ターン10でコースオフした件については、ドライバーのミスと見られるかもしれませんが、実際にはブレーキの性能が想定通りだったので、見た目ほど悪い内容ではなかったと思います。総じて、平川のパフォーマンスやチームとの関わり方には満足しています。FP2に関しては、少し期待外れでしたね。FP1に比べてクルマのパフォーマンスが落ちてしまっていました。オリバーもコースオフしてしまったので、今夜しっかりと作業して改善していく必要がありますが、FP1の内容を見ればまだクルマを良くする余地はありますし、明日に向けて両ドライバーをもっと上に持っていけるように準備していきます」

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カテゴリー: F1 / 平川亮 / F1スペインGP / ハースF1チーム